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エンジンオイルの選び方

公開日:2026/02/13 更新日:2026/10/07
クルマには、そもそも新車時に自動車メーカーが推奨する粘度(オイルの硬さ)のエンジンオイルが入っています。まずはそれを確認しましょう。新車でも中古車でも、クルマに付属の取扱い説明書等で確認できます。エンジンオイルは、車種によって推奨粘度が異なり、自動車に適したオイルの粘度は車種、気温、使用条件(走り方)などによって変わります。自動車メーカーは取扱説明書に外気温による使用粘度を表示していますから自車の使用粘度を確認し、参考にするのも一つの方法です。国産車では、最近のエコカーに代表される0W-20、0W-16を指定粘度とするお車が増えており、米国車やヨーロッパ車は0W-30、5W-30、5W-40が多く指定されています。低粘度(0W、5Wなど)ほどエンジン始動性が良く、高粘度(30、40、50など)なほど高速性能に優れています。 エコカーには低粘度オイルがオススメ 低粘度オイルは最新の潤滑油技術により、優れた高温安定性と高速走行にも耐える油膜の厚さを備え、エコカーのエンジンを保護し本来の性能を引き出してくれます。但し、低粘度オイルは指定車以外には使用できないので、交換前には必ず確認しましょう。
基本的には、お車の取扱説明書に記載の粘度のエンジンオイルを選択いただきますようになります。エンジンオイルの粘度の記号に書かれた数字は、大きいほどオイルが硬く、小さいほど柔らかいことを表します。エンジンオイルの缶には「○W-●」という記号が表示されていますが、これはオイルの粘度指数(オイルの硬さ)を表しており、○Wは低温側の粘度指数、●は高温側の粘度指数を表しています。 【粘度の特徴】 ・低粘度オイル(サラサラ) メリット: ●低温での始動性が良い ●燃費向上に貢献する デメリット: エンジンの保護性能は高粘度オイルより弱い ・高粘度オイル(ネバネバ) メリット: ●高温でもエンジンをしっかり保護する ●静寂性に優れている デメリット: 燃費には低粘度オイルの方が良い
性能に差が出るベースオイル。潤滑性能が高く劣化しにくい化学合成油がおすすめです! エンジンオイルはベースとなるオイルに各オイルメーカーが添加剤を追加してできています。 ベースオイルは以下のように分類されています。 ▼化学合成油 不純物を含まず分子が安定している。劣化しにくい。メーカーにより「フルシンセティック」「全合成油」「全化学合成油」と表記しています。 ▼部分合成油 化学合成油と鉱物油をバランスよくブレンド。メーカーにより「セミシンセティック」「パートシンセティック」と表記しています。 ※エクソンモービルは化学合成油と部分合成油を分類せず、合成油としています。 ▼鉱物油 不純物を取り除き精製している。比較的安価。メーカーにより「スタンダードオイル」と表記しています。
最新の基準をクリアしたオイルが安心です! オイルの性能の高低を表したもので、品質や性能によって制定されています。 ガソリン車用オイル ▼SM(API規格) 2004年に制定された規格で、省燃費性能の向上・劣化が少ない ・排出ガスがきれいなどの特徴がある ▼SN(API規格) 2010年に制定された規格で、SMの特徴を維持・省燃費性能とその持続性の強化などの特徴がある ▼SP(API規格) 2020年に制定された規格で、SNに対して省燃費性能の向上・エンジン保護を重視しているなどの特徴がある

エンジンオイルの役割について

エンジンオイルの役割は主に5つです。エンジン内部の潤滑や冷却などを行い、エンジンをスムーズに効率よく動かします。 ①潤滑作用:エンジンの部品同士の摩擦を低減し、エンジンを滑らかに動かす。 ②密封作用:エンジンの部品同士の隙間を密封し、エンジンで発生する爆発の力を逃げないようにする。 ③冷却作用:エンジンで発生する熱を吸収し、エンジンを冷却する。 ④清浄作用:エンジン内部に発生する汚れをオイル中に分散させ、エンジン内部をキレイに保つ。 ⑤防錆作用:エンジン内部の金属にオイルの被膜を作り、サビの発生を防ぐ。

エンジンオイルの交換時期・交換の目安

各自動車メーカーでも、独自のエンジンオイルの交換時期の目安を提示していますが、一般的なエンジンオイル交換時期の目安とは異なるケースがあります。 [トヨタ・ダイハツ] 車種:ガソリン車(ターボ車除く)  標準交換時期:15,000km、または1年 シビアコンディション時の場合:7,500km、または6ヶ月 車種:ガソリン ターボ車 標準交換時期:5,000km、または6ヶ月 シビアコンディション時の場合:2,500km、または3ヶ月 車種:ディーゼル車 標準交換時期:5,000km~20,000km、または半年~1年ごと シビアコンディション時の場合:2,500km~10,000km、または3ヶ月~半年ごと 車種:軽自動車(ターボ車除く) 標準交換時期:10,000km、または6ヶ月 シビアコンディション時の場合:5,000km 車種:軽自動車(ターボ車) 標準交換時期:5,000km、または6ヶ月 シビアコンディション時の場合:2,500km 一般的なエンジンオイル交換時期の目安は、自動車メーカーが推奨する交換時期よりも少し早めに設定されている場合があります。いずれの場合も、車の種類や車を使う状況によって異なります。事実、自動車メーカーもエンジンオイルの交換時期は車を使う環境によって異なることが明記されていて早めの交換を推奨しています。

走行距離と使用期間以外の交換の判断目安

エンジンオイル交換は、自動車メーカーが推奨する走行距離や使用期間だけでなく、さまざまな要素に注意を払って行う必要があります。ここでは、走行距離と使用期間以外のエンジンオイル交換の判断の目安を解説します。 【車を使用するコンディション】 エンジンオイルの交換時期は、車を使用するコンディションによって変わります。一般的に、シビアコンディションでの車の使用は、エンジンオイルの劣化を早める傾向があるので注意が必要です。 シビアコンディションとは自動車メーカーなどによって定義が異なりますが、概ね下記のような環境での走行が走行距離の30%以上を占めている状態を指します。 <シビアコンディションの例(自家用乗用車の場合)> ・凸凹路、砂利道、雪道、未舗装路などの悪路での走行 ・年間走行距離が20,000km以上 ・峠道などで登り下り多くブレーキの使用回数が多い ・1回の走行が8km以下での短距離走行の繰り返し ・渋滞など低速走行やアイドリング時間が長い 使用状況がシビアコンディションにあてはまる場合、エンジンオイル交換のタイミングが早まります。トヨタ自動車の場合、下記のとおりとなっています。 【エンジンオイルの色や量】 エンジンオイルは、新品時には黄色や薄い茶色で透き通っています。これが劣化すると色が濃くなり、黒や濃い茶色になっていきます。 「オイルレベルゲージで」エンジンオイルの量を確認すると同時に、色も確認するようにしてください。ちなみに、オイルレベルゲージとは、エンジン内部に備わっている棒状の測定器具のこと。オイルレベルゲージには、先端に「F」と「E」、「H」と「L」といった2つの印(あるいは2つの穴)があります。オイルレベルがこれらの印のあいだにあれば適切な油量ですが、前回の確認時に比べ先端側に位置していれば、エンジンオイルが足りていないと判断できます。 オイルレベルゲージを使ったエンジンオイルの確認手順は、下記のとおりです。 <オイルレベルゲージによるエンジンオイルの確認手順> 1. エンジンを止め、数分間待つ 2. オイルレベルゲージを一度引き抜く 3. 布やキッチンペーパーで汚れを拭き取る 4. オイルレベルゲージを差し込み、再度引き抜く 5. オイルの色と量を確認する 6. オイルレベルゲージを元に戻す
【エンジンからの異音や振動】 エンジンから通常とは違う音が聞こえたり、通常にはない振動を感じたりする場合、エンジンオイルの劣化による交換のサインである可能性があります。

エンジンオイルを交換しないリスクとは?

【燃費性能や加速性能が悪くなる】 エンジンオイルを交換しないと、エンジンオイルが劣化し、本来の性能を発揮しなくなります。 劣化したエンジンオイルは、「潤滑」や「冷却」「密封」といった前述の役割を果たすことができないため、必要以上のガソリンを燃焼して燃費性能や加速性能が低下するのです。 【エンジンが焼き付く可能性がある】 エンジンオイルを交換しないことで経年劣化したり、あるいは油量が減ってしまったりした場合、エンジンオイルはエンジン内部を冷却する本来の役割を担うことができなくなります。 冷却機能が低下したエンジンは、金属部品が放つ高温を逃がすことができなくなり、金属部品同士が溶けて固着する焼き付きを起こしてしまう可能性があるのです。 オイル交換をしないと… 潤滑や洗浄などの役割を果たすための添加剤がうまく機能しなくなり、オイルとしての性能が劣化し、エンジン内部の摩擦抵抗が増え、パワーダウンや燃費の悪化などを招きます。 <オイルフィルターの交換も忘れずに> オイルフィルターとはオイルの汚れをろ過するフィルターです。オイルはそれ自体が汚れることでエンジン内を綺麗に保ちますが、オイルフィルターは鉄粉などオイルに混ざった汚れを取り除いてくれます。フィルターのろ過能力が落ちてくると、汚れたままのオイルをエンジン内部に循環させることになります。これではオイルをせっかく新しくしても、エンジンを傷めてしまうことに。オイル交換2回に1回、または1年に1回の頻度でオイルフィルターの交換もおすすめします。