「心臓が悪い」と言われた。そんな時に、確認してほしいこと
公開日:2026/07/10 更新日:2026/10/16なんだか、咳をする。散歩を嫌がる。
前より疲れやすい。
呼吸が、少し速い気がする。
気になって病院に行ったら、
「心臓が悪いですね」と言われた。
え、心臓。
そう言われると、こわくなりますよね。
大丈夫。まずは、ひと呼吸。
この記事を、最後まで読んでみてください。
心臓は、血液を全身に送る「ポンプ」です。
休みなく動いて、体のすみずみまで血を届けてくれています。
「心臓が悪い」とは、このポンプの働きが弱ってきた状態のこと。
犬で多いのは、心臓の弁がうまく閉じなくなる「僧帽弁閉鎖不全症」(特に高齢の小型犬)や、心臓の筋肉が弱る「拡張型心筋症」(大型犬)。
猫では「肥大型心筋症」が多く、血栓や突然死に注意が必要な病気です。
犬全体の1〜2割、10歳以上では約3割に心臓病があるとも言われる、とても身近な病気です。
いちばん多いのは、加齢です。
長く働いてきた心臓の弁や筋肉が、
少しずつ変化していきます。
そのほか、生まれつきの体質や、
犬種・猫種による「なりやすさ」もあります。
原因は、ひとつではありません。
多くは、年齢や体質によるもので、
飼い主さんの育て方のせいではありません。
だから、自分を責めないでください。
大事なのは、気づいてあげられたこと。
心臓病は、早く見つけるほど、
できることが増えます。
心臓病は「静かに進む」病気です。
初期は、ほとんど症状が出ません。
進行すると、咳が増える、すぐ疲れる、呼吸が苦しそうになる。
さらに悪化すると、肺に水がたまる(肺水腫)、舌が紫色になる、倒れる、といった命に関わる状態になることもあります。
正直にお伝えします。
心臓病は、多くが完治しない病気です。
でも、こわがらないでください。
早く気づいて、きちんと付き合えば、
進むスピードをゆるやかにして、
穏やかな時間を長くのばすことができます。
まずは、動物病院です。
ここは絶対に外せません。
治療は、心臓の負担を軽くするお薬(血管拡張薬・利尿剤など)が中心です。
あわせて大切なのが、毎日の管理。
太らせない(肥満は心臓の負担になります)。
塩分を摂りすぎない。
がんばりすぎる運動を避ける。
そして、定期的に検診を受ける。
この積み重ねが、心臓を守ります。
その子。口臭は、ありませんか?
最後に歯みがきをしたのは、いつですか?
実は、お口の「歯周病」と「心臓」は、
つながっています。
歯ぐきが炎症を起こすと、
歯周病菌が血管の中に入り込みます。
その菌が血流に乗って、心臓までたどり着き、
心臓の弁や内膜に感染や炎症(心内膜炎など)を起こすことがあるのです。
実際、重度の歯周病がある犬では、
心臓のトラブルのリスクが高まると報告されています。
人間でも、1日2回以上歯みがきをする人は、
1回の人より心臓病になる確率が約1.7倍低い、という調査があります(これは人の研究です)。
もちろん、歯周病だけが心臓病の原因、
というわけではありません。
でも、「口の炎症という毒素の出どころ」を減らすことは、
心臓にとって、まずマイナスにはなりません。
心臓病でいちばん大事なのが、血圧のコントロールです。
ここで関わってくるのが、塩分(ナトリウム)です。
塩分を摂りすぎると、
体は濃さを薄めようとして水をたくさん飲み、血液の量が増えます。
すると血圧が上がり、弱った心臓に、よけいな負担がかかります。
だから心臓病の子には、塩分の摂りすぎに注意が必要なのです。
心臓病用の療法食が、ナトリウムを控えめにしているのは、
このためです。
ただし、ここは正直に。
塩分は「悪」ではありません。
ナトリウムは体に必要な栄養素で、ゼロにしてはいけません。
健康な子が、市販の総合栄養食を食べて心臓を悪くする、ということは通常ありません。
問題なのは「摂りすぎ」。
特に、ハム・ソーセージ・チーズ・練り物・煮干しといった加工食品や、人の食べ物、味の濃いおやつです。
塩分の多い添加物(発色剤など)も、ここに関わってきます。
添加物と聞くと「悪いもの」と思いがちですが、
フェアにお伝えします。
メリットもあります。
保存料や酸化防止剤は、食べ物が腐ったり酸化したりするのを防ぎ、傷んだフードによる食中毒や体調不良を防いでくれます。
品質を安定させ、安全に届けるための役割もあります。
一方で、デメリットや「わからないこと」もあります。
一部の添加物は安全性が議論されていますし、
見た目のためだけの着色料は、色を区別できない犬や猫には、そもそも必要ありません。
塩分の多い添加物は、心臓の負担にもなります。
そして、長く与え続けたときの影響が、はっきり分かっていないものもあります。
だから、私たちの考えはこうです。
「体に良いという根拠がなく、影響もはっきり分からない人工添加物は、わざわざ毎日、体に入れなくていいのではないか」。
人は合わないものを避けて選べますが、
犬や猫は、出されたものを『ぜんぶ』食べます。
だから、選ぶのは、私たちの役目なのです。
歯周病は、進んでしまうと元には戻りません。
でも、これ以上進ませないことは、今日からできます。
歯みがきに勝る予防はありません。
とはいえ、歯みがきが苦手な子も、苦手な飼い主さんも、多いですよね。
そんなときは、ご飯にかけるだけの「食べる歯磨き革命」を。
青パパイヤや酵素、くま笹などからできた、完全無添加・無着色・無香料のふりかけです。
心臓を気づかう飼い主さんに、
うれしい点があります。1日にあげる量はごく少量(小型犬で約0.5g、大型犬でも約1.5g)で、食塩相当量もとても低いので、
塩分の負担になりにくいのです。
犬・猫用の口臭サプリに興味がある獣医師110名のうち、約88%が「食べる歯磨き革命」を支持すると答えた、という調査もあります。
(調査概要:日本ビジネスリサーチ/2023年3月実施/犬・猫用口臭サプリに興味がある獣医師110名対象のWEBイメージ調査/設問「食べる歯磨き革命を支持しますか」。本調査は支持に関する意識調査であり、特定の効果・効能を保証するものではありません。)
(※「食べる歯磨き革命」は予防と毎日の維持のためのものです。心臓病や歯周病を治すものではありません。治療は動物病院で。心臓病で療法食を食べている子は、始める前にかかりつけの先生に相談してください。)
【最後に。心臓のために、今日からできること】
心臓が悪いと言われて、不安になったあなたへ。
気づけたことは、いいことです。今日からできることが、
ちゃんとあります。
まずは病院で治療を。
そのうえで、塩分を摂りすぎない。
よけいな添加物を足さない。
そして、見落とされがちな「お口」も、一緒にケアする。
難しく考えなくて大丈夫。
できることを、ひとつずつ。
口臭をチェックする。
歯みがきを始める。
ごはんとおやつの裏を、見てみる。
砂の一粒が、歩く方向を1mmだけ変えるように。
その小さな「ちょっと」が、その子の心臓を、毎日少しずつ助けていきます。
食を、ほんの少し見直すだけで、
その子の毎日は、少しだけやさしくなる。
私たちは、本気でそう信じています。
さあ、今日から。
まずは、お口のチェックから。