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春夏秋冬、登山で使える軽量エアマットの最適解|NEMO テンサーオールシーズン

公開日:2026/07/06 更新日:2026/07/06
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  • テント泊の快眠を左右するのは、シュラフよりもマットだと言われています。地面からの冷気は体温を静かに奪い続け、断熱性の低いマットはシュラフの性能をどれだけ上げても補いきれません。 エアマット選びの基準は「軽さ」だけでなく、「断熱性」と「快適性」の三位一体で考える必要があります。 その三つを高い水準で満たすのが、NEMO Equipment(ニーモイクイップメント)のテンサー オールシーズンです。 R値5.4・重量400g(レギュラーマミー)という数字が示す通り、軽量なボディに春夏秋冬を通して使える断熱性能を凝縮した、テント泊を変える定番エアマットです。

    |「眠れるULマット」の設計思想

    NEMO Equipment(ニーモイクイップメント)はアメリカ・ニューハンプシャー州発のアウトドアブランドです。 テント設計で培った空間工学の知見をスリーピングマットにも応用し、独自のバッフル構造で軽量と快適性の両立という課題に向き合ってきました。 テンサー(Tensor)シリーズはその集大成。 「Tensor」とは英語で「張力をもつもの」を意味し、内部構造のテンションコントロールによってマット表面をフラットに保つという技術思想を名前に込めています。 テンサー オールシーズンはそのシリーズの中で、4シーズン対応の断熱性能と軽量性を両立したモデルとして位置づけられます。

    |テンサーが選ばれる3つの理由

    1. Spaceframe™バッフル構造:フラットな寝心地の秘密 一般的なエアマットは空気圧だけでボディを支えるため、横向きに寝ると左右に揺れやすく、テント内で滑りやすいという欠点があります。テンサー オールシーズンが採用するSpaceframe™(スペースフレーム)バッフルは、バッフル内部に低伸縮性のダイカットトラスを配置し、この問題を構造で解決しています。 表面がフラットに保たれ、寝返りを打っても横揺れが少ない。厚さ9cmのボリュームと組み合わさり、テント泊でありながらホームベッドに近い感覚で眠れます。軽量エアマットにありがちな「空気の上に浮いている感」がなく、地に足のついた安定感が特徴です。
  • 2. Thermal Mirror™フィルム2層構造:R値5.4が示す断熱性能 スリーピングパッドの断熱性能を示すR値は、数字が高いほど地面からの冷気を遮断できます。テンサー オールシーズンのR値5.4は、本州の主要登山エリアであれば春から秋冬を通して対応できる水準です。 この断熱性を実現しているのがThermal Mirror™(サーマルミラー)フィルムの2層構造。バッフル内部に浮遊するように配置された金属蒸着フィルムが、体温の輻射熱を効率よく反射します。従来モデル(R値4.2)から大幅に引き上げられた背景には、フィルムを1層から2層へ増やしつつ、固定しない「浮遊型」配置を採用したことで断熱効率を最大化した点があります。 なお、素材には表面に20Dリサイクルナイロン、底面に40Dナイロンを採用(いずれもbluesign®認証素材)。底面を厚くすることで耐久性を確保しながら、表面の軽量化でトータル重量を400gに抑えています。
  • 3. 静音性:金属フィルムなのに、音がしない アルミ蒸着フィルム系マットの弱点として長らく指摘されてきたのが、寝返りのたびに発生する「カサカサ音」です。テンサー オールシーズンは、フィルムをバッフル内部に固定せず浮遊させる設計を採用することで、この問題をほぼ解消しています。 Outdoor Gearzineのフィールドレビューでも「金属フィルム特有の音がまったくと言っていいほど聞こえない」と評価されており、狭い一人用テントや山小屋での使用でも周囲への配慮なく使えます。UL志向のテント泊では静かな夜が翌日のパフォーマンスに直結する——そういう観点でも、この静音性は見逃せない改善点です。

    |マミーvsワイド:2モデルをどう選ぶか

    テンサー オールシーズンにはレギュラーマミーとレギュラーワイドの2サイズが展開されています。 ■レギュラーマミー(N22298) 幅51cmのスタンダードサイズです。仰向けで寝ることが多い人、体型がスリムな人には十分な幅感があります。UL志向の山行では130gの差が積み重なると大きな違いになるため、軽量化を優先したい人にはマミーを選ぶ理由があります。 ■レギュラーワイド(N22299) 幅64cmと13cm広がります。横向き寝が習慣になっている人、肩周りに余裕がないと眠れないタイプの人に向きます。130g増えますが、それ以上の快眠リターンが見込めるなら迷わずワイドです。翌朝の行動力を考えれば、マットへの投資は過剰にならない。

    |同価格帯の選択肢

    Rab ウルトラスフィア5との比較

    当店では同じ4シーズン対応エアマットとして、Rab(ラブ)のウルトラスフィア5も取り扱っています。どちらが自分に合うかを整理します。 重量と収納性ではRab ウルトラスフィア5が優位です。55gの差はULパッカーには無視できない数字で、収納サイズの圧倒的なコンパクトさも強みです。 ここで注目したいのが、底面生地のデニール数です。Rab ウルトラスフィア5は表裏ともに20Dの薄手素材を採用しています。これはRabが「重量と耐久性のバランスが最も優れたポイント」として積極的に選んだ設計であり、削れやすい生地を使っているわけではありません。20Dでも十分な強度があるという判断のもと、軽さとコンパクト性を最大化しています。 一方、テンサー オールシーズンは表面を20Dに抑えながら、底面だけを40Dナイロンに厚くしている点が特徴的です。これはアメリカのアウトドアブランドに共通する「ヘビーユースに耐えられるものを作る」という設計思想の表れです。岩が多い日本の山岳テント場、砂礫が混じった稜線のビバーク地点、荒れたサーフェスでの使用を重ねても底面からのダメージが入りにくい。ガイドや山岳テント泊に頻繁に出る人が長く使い続けやすい設計と言えます。 どちらが優れているではなく、使い方と哲学の違いです。年に数回のテント泊でパックの軽さを最優先にするならウルトラスフィア5。頻度高く使い込む前提で、安心してフロアに敷き続けられる耐久性も選択基準に入るならテンサー オールシーズン——そういう選び分けになります。 ▼Rab ウルトラスフィア5

    | こんな人に選んでほしい

    - 春〜秋を中心に、初冬の山まで1枚のエアマットで通したい人 - 軽量化はしたいが、快眠は絶対に妥協したくない人 - 「ULだから仕方ない」の寝心地で我慢してきた人 - シュラフは吟味してきたが、マットはまだ旧世代のものを使っている人 テント泊の睡眠の質は、翌日の行動力に直結します。装備のアップグレードで費用対効果がもっとも高い一つは、じつはシュラフよりもマットを変えることだと、経験者の間では広く共有されています。今春のテント泊シーズンインを、1ランク上のマットで迎えてみてください。

    | まとめ

    NEMO テンサー オールシーズンは、R値5.4・重量400gという数字の先に、Spaceframe™バッフルの安定感・Thermal Mirror™フィルムの静音断熱・40D底面の耐久性という、体感で分かる快眠設計が詰まったULエアマットです。 マミーとワイドの選択は「軽さか、快適さか」ではなく、「自分の寝方に合っているか」で決める。テント泊の睡眠を1ランク引き上げたいなら、テンサー オールシーズンは確かな答えになります。

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