「卵の期限が1日過ぎちゃった…もう捨てなきゃダメ?」 そんな風に迷ったことはありませんか?
実は、卵は食品の中でもトップクラスに「腐りにくい」優秀な食材。
卵の賞味期限の本当の意味と、ムダにしないためのコツを解説します!
卵のパックに記載されている日付は「食べられなくなる日」ではありません。
正しくは、「安心して生食(卵かけご飯など)ができる期限」のこと。
通常、鶏卵は内部が無菌状態で生まれますが、3万個に1個の割合でサルモネラ菌が混入するといわれています。
そして卵には、万が一「サルモネラ菌」が含まれていたとしても、その増殖を抑え込む力が備わっています。
賞味期限は、この菌の増殖リスクを科学的に計算し、安全に生で食べられる期間として設定されたものです。
賞味期限を過ぎても、すぐに腐るわけではありません。
期限後は中心部までしっかり火を通していただくと数日過ぎても安全に楽しめます。
※傷んでいるサインに注意
殻を割ったときに異臭がする、あるいは最初からヒビが入っている。
これらは雑菌混入の可能性があるため、賞味期限前でも食べるのは控えましょう。
「卵が悪くなるといけないから、茹でてから保存しよう」
と加熱して保存していませんか?
実は逆。
卵は「生」の状態が最も傷みにくいんです!
「火を通したほうが安心」という常識が、卵には通用しません。
その鍵を握るのは、白身に含まれる成分です。
◆天然の殺菌成分「リゾチーム」の働き
卵白には、「リゾチーム」という酵素が含まれています。
これは細菌の細胞壁を壊して退治する強力な殺菌パワーの持ち主。
殺菌効果抜群で免疫力を高めるので、風邪薬にも使われています。
ところが、このリゾチーム(酵素)には「熱に弱い」という弱点があります。
【生卵】
→ 酵素が生きているため、細菌を自力で退治。長期保存が可能。
【ゆで卵】
→ 加熱により酵素が壊れ、殺菌パワーを喪失。
冷蔵庫でも2~3日。殻を剥いた場合、その日のうちに食べましょう。
「余りそうだから茹でておく」のではなく、「生のまま保存し、食べる直前に調理する」。
これが卵を一番長持ちさせる秘訣です。
スーパーでは卵が常温で販売されていることが多いため、自宅でもそのまま常温で保存していませんか?
◆なぜスーパーは常温なのか?
お店で常温販売されているのは、「結露」による傷みを防ぐため。
冷えた卵を常温に持ち出すと表面に水滴がつき、その水分と一緒にバイ菌が殻の穴から中へ入り込んでしまいます。
これを防ぐために、あえて常温で陳列されています。
◆家庭では冷蔵庫がベスト
卵の賞味期限は、「10度以下で保存した場合」を前提として決められています。
温度を一定に保ち、菌の増殖を抑えるために、帰宅後はすぐに冷蔵庫へ入れるのが正解です。
水洗いはNGです!
殻の表面には「クチクラ」という保護膜があります。
水で洗うとその膜が剥がれ、小さな穴から菌が入りやすくなるので、汚れは乾いた布で拭き取ってください。
期限内: 生でもOK(卵かけご飯など)
期限後: 加熱すればOK(目玉焼き・卵焼きなど)
保存: 「生のまま」冷蔵庫へ。
卵の持つ「自らを守る力」を正しく理解して、最後まで安全に美味しくお召し上がりください(^^)!