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年間1000万円の価値?

公開日:2026/05/21 更新日:2026/07/06

自分を褒めて育てる『育児加点日記』

本記事は佐藤珠美先生によるコラムで、 「乳幼児のスキンケア」「寝かしつけ」「抱っこ」など、 産後のママが抱えやすい悩みに寄り添いながら、毎日の育児に 役立つ情報をわかりやすく発信しています。

年間1000万円の価値?

ママの頑張りをもっと評価しよう!

産後のママを見ていると、一生懸命な人ほど他のママと自分を比較して、「ダメな母親だ」と自信を無くしているように感じます。 これまで多くの相談を受けてきた立場からお伝えしたいのは、育児に悩みがない人はほとんどいないということです。 SNSで流れてくる「キラキラした子育て」は、ほんの一瞬の「映える」場面を切り取ったものに過ぎません。その裏には、必ず苦労や悩みが隠れています。それを見て自分を「ダメだ」と責めてしまうのは、少しもったいないことだと思いませんか。 昔から「隣の芝生は青い」と言いますが、人は他人の良い一面だけを見て、自分の苦しさと比較してしまいがちです。初めての育児なら、不安があって当たり前。自分だけができていないと落ち込む必要はありません。「もっと良い育児をしたい」という願いがあるからこそ、不安を感じるのです。それは決して恥じることではありません。 今回は、真面目なママほど追い込まれてしまう背景と、自分を褒めて育てる『育児加点日記』について一緒に考えてみましょう。

「私、ダメかも」は勘違い。

ママを追い詰める“当たり前”の正体

赤ちゃんの日々の世話ができているだけで十分素晴らしいことなのに、「当たり前」と感じたり、自分に「足りない」と感じたりしてしまう背景には何があるのでしょう。 残念なことに、現代社会にはまだ「育児は母親の役割」「母親なら無償の愛や母性本能があるはず」と信じている人が少なからずいます。 しかし実際はどうでしょうか。産んだその日から、授乳、おむつ交換、健康管理などのお世話が24時間365日、同時進行で続いていきます。これはまぎれもない「重労働」です。そんな過酷な仕事を担っていても、世間からは「やって当たり前」と思われ、評価される機会はほとんどありません。 唯一の救いは赤ちゃんの安らかな寝顔や笑顔だけ、という状況で、SNSの「キラキラ育児」を目にすれば、自分の現状と比較して自信を失ってしまうのは無理もありません。加えて、少子化で子どもや育児の現場を見る機会が減り、周囲と支え合うことも難しくなりました。試行錯誤を繰り返しながら親も子も成長していくのが本来の姿ですが、今のママたちは孤独な戦いを強いられています。 あなたが自分をダメだと思ってしまうのは、決してあなたのせいではありません。社会的な要因に、親としての責任感の強さが重なり合って、そう思い込まされているだけなのです。

1日3000点たまる!? 

海外では、子ども1人あたりにかかる時間的負担(自分のために十分時間をとれない)を金銭に換算すると、年間で約1000万円(約6万6000ドル)に相当するという報告(2015)もあります。 最低賃金1,100円として24時間休みなしに365日働けば963万になり、妥当な評価とも言えます。 授乳におむつ交換、お風呂、寝かしつけ……これほど価値の高い仕事を昼夜問わず遂行しているのに、多くのママが「今日も何もできなかった」と自信を失っているのは、本当にもったいないことです。 そこで、当たり前だと思っている日常の世話を、万歩計のように「見える化」する『育児加点日記(メモでもOK)』をおすすめします。
上記の内容を合計するだけで、1日3000点になりました。 自分を責めていた人も、実はこれほど多くの育児の「加点要素」を積み上げているのです。また、赤ちゃんが健康であるためには、ママ自身の心身の健康が不可欠です。 「自分のために時間を使うこと」に罪悪感を持つ必要はありません。むしろ、ママが心身ともに健康で、笑顔でいられることこそが赤ちゃんへの最高のプレゼントです。 ぜひ「自分へのケア」もボーナスポイントに設定しましょう。 温かいお茶を飲んだら10点、20分昼寝できたら50点。 1週間のポイントがたまったら、パパにマッサージを頼んだり、一人でカフェに行く時間をプレゼントしてもらったりしてください。 自分の頑張りを数字で認めることで、赤ちゃんのことも、自分のことも、もっと大切に思えるようになるはずです。

おわりに

万歩計で歩数を記録するように、『育児加点日記』を付けてみませんか。そうすることで、自分がいかにすごいことを成し遂げているかが、きっと目に見えてくるはずです。 「隣の芝生は青い」「隣の花は赤い」という言葉の通り、他のママの育児は自分より良く見えてしまうものです。しかしSNSのキラキラした姿はあくまで一瞬を切り取ったものに過ぎません。 落ち着いて自分の毎日の育児を振り返ってみれば、気づいていないだけで、あなたにも素晴らしい瞬間がたくさんあるはずです。 他人と比べるのを少しお休みして、自分の足元を見つめてみませんか。 思っている以上に、あなたは毎日しっかり育児をし、その技術もアップしています。自信を持ってくださいね。
更新日:09/28(09/21〜09/27集計)