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トピックス
育児を通して得られるパパの強み
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育児を通して得られるパパの強み
育児を通して得られるパパの強み
公開日:2026/10/26 更新日:2026/10/26
本記事は佐藤珠美先生によるコラムで、 「乳幼児のスキンケア」「寝かしつけ」「抱っこ」など、 産後のママが抱えやすい悩みに寄り添いながら、毎日の育児に役立つ情報をわかりやすく発信しています。
育児はパパ自身を育てる
執筆:佐賀大学名誉教授 佐藤珠美先生 前回は、パパにも赤ちゃんを育てるための素晴らしい力が備わっていること、そして、仕事で培った能力が産後の妻のサポートや子育てに生かせることをお話しました。今回はさらに一歩進んで、育児というかけがえのない時間を過ごす中で、パパ自身に新たな強みが自然と身についていくというお話をさせていただきます。 「育児は育自(イクジハイクジ)」という言葉の通り、子どもを育てているつもりでも、気がつけば親自身が人として成長しているものです。しかしそれは、人間的な成長にとどまらず、ビジネスパーソンとしての能力向上にもつながっています。 もちろん、これは親に限ったことではなく、保育士や教師、地域の人など、子どもに関わるすべての人にも言えることです。しかし、急速に少子化が進む現代において、育児に深く関わる機会(特に小さな赤ちゃんの世話)は非常に限られています。 だからこそ、子どもに関われる貴重な時間を大切にしませんか。この経験は、多様な視点・価値観、タイムマネジメント力といった「人生の引き出し」を増やし、リーダーやマネージャーとしての度量を広げる素晴らしいきっかけにもなります。 育児に関わることが、パパの可能性をどれほど広げ、高めてくれるのか。その魅力について一緒に考えていきましょう。
育児で磨かれるスキル
仕事では、残業をすることもあるでしょう。しかし、基本的には就業時間があり、オンとオフを分けることができます。 これに対して、育児は24時間365日待ったなしで、休みがありません。赤ちゃんは自分ひとりでは生きられない無力な存在のため、衣・清潔・食・住すべての生活基盤を親の世話に完全に依存しなければなりません。 さらに、原因がわからない激しい泣きや急な発熱など、予測もコントロールも不可能です。そのうえ、子ども一人ひとり生まれ持った気質が異なり、地域や文化、家庭の価値観によって育児の方法も多様です。 育児に「こうすれば絶対正しい」という唯一の正解はなく、その本質は「白黒がはっきりせず、グレーゾーンの幅が広い、思い通りにならない」ところにあります。行きつくところ、子どもが健康かつ安全に過ごせ、親が笑顔でいられていれば、それ以外は些細なことかもしれません。 こうした正解がひとつではない予測困難な育児を乗り切るなかで磨かれた思考は、仕事においても大きな武器となるでしょう。
①トラブルに対応する力
計画通りに進まなくて当たり前の育児を経験するなかで、問題や予期せぬ事態が発生しても、感情をコントロールし、冷静に状況を見極め解決へと導くトラブルへの耐性が自然と身に付きます。例えば、外出先での急な嘔吐やウンチ漏れを想定し、タオルや着替え、ビニールなどを準備し、時間的余裕をもって行動する習慣がつくかもしれません。 また、原因不明の激しい泣きにまるで自分が責められたように感じて、カッとなったときに、心のなかで1から6までゆっくり数え、深呼吸をする「6秒ルール」を活用する。それでも気持ちが落ち着かなければ、わが子の安全を確保し、その場を離れ、頭を冷やすために「タイムアウト」するなどの技術を身に付けているかもしれません。 さらに、初めのころは、赤ちゃんの要求と、家事や自分の食事・トイレが重なり何をどう優先してよいかわからず軽いパニックになったかもしれませんが、少しずつ状況に慣れ、「諦め」と「効率的な手抜き」のコツを覚え、複数の課題を瞬時に処理する臨機応変な対応力が備わっているかもしれません。
②言葉以外のサインを読む
言葉が通じない赤ちゃんは、こちらの思い通りには動きません。しかし、根気強く寄り添ううちに、表情、泣き方のトーン、手足の動きなどから「いま何を求めているのか」が少しずつ分かるようになっていきます。 この経験は、相手が発する非言語的なサインを察知する力を養います。職場復帰後には、部下の小さな変化に気づき、顧客自身も気づいていないニーズや課題を見つける上で、大きな武器になるでしょう。 ただし、先読みしすぎると、相手に不満や不快感を持たせることもあります。先読み力の行使では、あくまでも自分の仮説として心に留め、相手の話をしっかり聞く。 相手に確認する場合には、断定せず、質問に変える。そして、相手の真のニーズに気づいたら、必要なときに備え、準備しておくといったさり気なさが大事です。 さり気ない対応ができているかどうかは、パートナーとのやり取りでチェックできます。もし、パートナーが、あなたが良かれと思って行ったことに、イラっとしている様子が見られたら、先読みのコントロールや気遣いができていないことになります。 失敗しても大丈夫。そこから学べばよいのです。 焦らず、楽しみながら取り組んでください。
③当事者の視点が生む種
子どもを持ったことで「親」や「生活者」としての視点が加わり、これまで見過ごしていた社会課題や不便さに気づくようになります。この視点は、新しいビジネスの種や業務改善の強力なヒントになります。 実際に、「離乳食の宅配サービス」や「家族共有の育児・体調管理アプリ」など、育休中の気づきから生まれてヒットしたサービスは少なくありません。また、タスクの見える化により、誰がいつ抜けてもチームが回る体制が整えられたり、時間管理により生産性が向上したりするなど、業務改善に効果を発揮します。 育児中の一見個人的な「困りごと」は、社会共通の課題であり、新たなビジネスの種になります。
家庭から職場のチームづくりへ
さらに、言葉が通じない子どものニーズをくみ取りながら、パートナーと家事・育児の役割を調整し、激しい泣きや病気などの大変さや喜びを分かち合うなかで、夫婦は互いをより深く理解できるようになります。家庭という一番小さなチームで、お互いを支え合う経験は、職場のメンバーが本音で話し合える良いチームづくりや、一緒に成果を出していくための、これ以上ない予行練習になります。 育児はまさに、人としての度量を広げ、リーダーに必要な人間力を育ててくれる、最高の成長のステージとなるのです。
まとめ
男性の育児への理解が進む一方で、それを支える社会の仕組みはまだ追いついていない部分もあるのが現状です。けれども、育児の中で育まれる能力は、将来かならず仕事の強みとなって返ってきます。 今は仕事のスイッチをオフにして、わが子とパートナーとの、かけがえのない大切な時間を全力で楽しんでください。
毎日の育児を支えるアイテム
おむつや着替えの置き場所をまとめて、パパもママも準備しやすく。外出時のおむつ替えに備えるアイテムをご紹介します。 ・おむつストッカー:おむつやお世話用品をまとめる収納に。 ・DEO BLOCK:使用済みおむつを入れる防臭袋に。 ※以下の商品紹介はWhite Lapinによるご案内です。
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