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Our Story - わたしたちの歩み -

公開日:2026/03/24 更新日:2026/05/07

■BEGINNING-はじまり

すべては、母の南蛮味噌から始まった。 2009年の冬、私はひとつの「気づき」に心を動かされました。 仕出し屋を営む母・愛子が昔から作っていた南蛮味噌。特産品であるたっこにんにくがたっぷり入ったそのお味噌が地元のお土産品になっているのを見て、胸の奥が、じんと熱くなりました。 『母の名前から「あいこ味噌」と名付けたこの南蛮味噌を、全国のみなさんに届けたい。』 その一心で、インターネットでの販売を思い立ちました。 同時にもう一つ、ずっと心にあった想いがありました。田子町は人口減少が深刻な問題となっていました。若者が仕事を求めて町を離れ、高齢の方は働く場所を失っていく… 『この町に、誰もが働ける場所をつくりたい』 その想いが、母の南蛮味噌への愛とひとつになった瞬間、すべてが動き始めました。

■TIMELINE-歩み

【2009年 5月】「和の郷 」 誕生 母の南蛮味噌をネット販売しようと決意し、一緒に仕事をしたいと言ってくれた1人の女性と会社名を考え始めました。50個ほどの候補の中から選んだのが「和の郷」でした。 手と手を繋いだ平和の輪、和の繋がり、温かい心の輪。 その意味が、私たちがこれからやろうとしていることそのものでした。 Amazonでの販売をスタートし、小さな一歩を踏み出しました。 秋にはにんにく栽培に挑戦。最初は苦戦しましたが、先人たちに倣い少しずつ畑を増やし、栽培を続けました。
【2011年 3月】震災後、全国からお電話が届いた 東日本大震災の直後、テレビ番組「全国おにぎり選手権」で母のあいこ味噌を紹介していただきました。「テレビ見ましたよ」と、見知らぬ方からのお電話や注文が次々と届きました。 つらい時期の中の、温かい繋がりでした。食べ物の力と、人と人との繋がりを、改めて感じた出来事です。 【2012年 10月】あいこ味噌が、全国へ旅立った日 あいこ味噌を使用した「みそ豚重」が、コンビニのお弁当コーナーに並びました。 母が作り続けたあいこ味噌が、全国のコンビニの棚に並ぶ日が来るとは── 胸がいっぱいになりました。 【2015年 11月】 「もったいない」で終わらせない 地元のトマト農家さんと協力し、規格外のトマトでケチャップを開発。たっこにんにくも加えることで、廃棄されるはずのトマトに新たな価値を生み出しました。 見た目が悪いというだけで捨てられるものを、価値に変える。 この考え方は、私たちのものづくりの根っこにある哲学です。 【2017年】ANAの機内CMであいこ味噌上映 ANAの航空便「めし友図鑑」で、あいこ味噌のCMが上映されました。田子町と姉妹都市のアメリカ・ギルロイ市へ交換留学していた方々から「飛行機でCM見たよ〜!」と声をかけていただいたとき、思わず顔が赤くなりました。 嬉し恥ずかしい── でも確かに、たっこにんにくは空の上にまで届いていたのです。 【2018年 3月】たっこにんにく55周年。先人たちへの感謝 田子町のにんにく栽培が55周年を迎えた記念式典に参加しました。この長い歴史を守り続けてくれた先輩方、ご先祖様への感謝の気持ちが溢れました。 私たちは、ゼロから始めたのではない。先人たちが何十年もかけて育てた土台の上に立っている── そのことを、深く胸に刻んだ日でした。 【2019年 6月】クラウドファンディングに挑戦 たっこにんにくの美味しさ・魅力を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい!クラウドファンディングを通じて、生にんにくを全国へお届けしました。ほとんどのお客様が田子町はもちろん、生にんにくをご存じなかったと思います。そんな中「こんなにみずみずしいにんにく初めてです!」と、たくさんのお客様から嬉しいお声をいただきました。 スタッフみんなで大喜びした日を、今でも忘れません。
【2020年 2月】高校で課外授業開催 青森県立田子高等学校で「食と心」、「だし活」の課外授業を開催しました。食の大切さや基本的なだしの取り方などを一緒に学び、だしを活かした手作りのご飯も食べました。
【2020年 8月】人生の大先輩たちに、働くことの意味を教わった日 和の郷の工場部門(にんにくの一次加工作業)がスタートしました。工場で働く65歳~80歳の女性スタッフの姿に、私は圧倒されました。手の速さ、丁寧さ、仕事への誇り── 思わず見とれてしまうほどでした。 年齢でも、性別でも、体の状態でもない。 その人の「良さ」を引き出してあげることが大切なんだと、教えられたような気がします。 これが、私たちの「働く場所づくり」の哲学が生まれた瞬間です。
【2021年 4月】自社農園のJGAP認証取得 食品安全・労働安全・環境保全・人権福祉などに取り組む農園農場に与えられるJGAP認証を取得しました。 田子町は自然豊かな田舎の町です。山に囲まれた田んぼや畑も多く、動物たちの姿もよく見かけます。自然環境を守りつつも、栽培に必要な最低限の農薬や肥料の管理方法などを学びました。 【2021年 10月】農業法人へ 田子町立清水頭小学校の子どもたちが社会科見学に来てくれました。「見学の場として、お声をかけていただけた」それだけで、胸がいっぱいでした。 JGAP認証を取得し、改めて経営理念のうちの一つ「農村環境を守る」ことについて深く考えました。農業についてもっと知ってもらいたい、田舎の風景・雰囲気を残し受け継いでいきたい。そして未来の子どもたちに、ここで働いてほしい── その思いから、会社名を「農業法人株式会社 和の郷」に変更しました。 【2024年 1月】たっこにんにくの天ぷらをアメリカへ ご縁をいただき、たっこにんにくを使った天ぷらの宣伝のため、アメリカ・ラスベガスで開催された食の展示会に参加しました。ずっと憧れだった海外、ドキドキの一人旅です。いつかは和の郷の商品で海外の方に喜んで  田子にんにくの天ぷらを広めたいという想いでアメリカへ渡りました。たっこにんにく60周年記念式典も開催されました。 農業を続けること。自然を、地域を、人を大切にすること。60年という歴史の重さを前に、改めて心に誓いました。

■TURNING POINT-転換点

「年齢でも、体力でも、障がいの有無でもない。 その人の良さを引き出すことが、大切なんだ」 工場で働く65〜80歳の女性スタッフたちに教わった言葉です。 この気づきが、私たちの「働く場所づくり」のすべての原点になりました。 若い人も、高齢の方も、障がいを持つ方も。 誰もが自分らしく輝ける場所を、田子からつくっていきます。

■NOW-和の郷の「今」

2026年、今の私たち。 17年が経ち、和の郷にんにく王国は大きく変わりました。でも、変わっていないことがあります。「この町に、誰もが働ける場所をつくりたい」という最初の想いです。 ・【25名】 20~80代、25名の和の郷チーム ・【2団体】 にんにくの一次加工を中心に、2団体の福祉施設パートナー ・【17年】 田子町の大地を耕した年月 ・【3部門】 農業部門・製造部門・通販事業部-3つの部門が連携しながら、田子のにんにくを全国に届けています。 そして今、2つの福祉施設の方々にもに力を貸していただいております。 20代の若いスタッフが発信し、80代のベテランが丁寧に仕上げる。その多様なチームが、和の郷の強さです。

■A LETTER TO YOU-皆様へ

皆さまが選んでくださるたびに、田子の農業が守られ、ここで働く人たちが明日も誇りを持って立てます。 私たちはこれからも誇りを持ち、たっこにんにくを丁寧に育て、規格外を価値に変え、捨てるものをなくし続けます。 そして、年齢も体力も関係なく、誰もが輝ける働く場所を、この町に作り続けます。 いつも応援してくださり、本当にありがとうございます。 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。 農業法人株式会社和の郷 にんにく王国 代表 坂本三佳子