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カンジダって移るの?正しい理解と正しい対処法

公開日:2026/07/03 更新日:2026/07/03

カンジダの誤解

カンジダ膣炎は、多くの女性が一度は経験する身近なトラブルです。 しかし「性交渉で感染するのでは?」という誤解が根強く、パートナーとの関係に不安を抱く方も少なくありません。 実際には、カンジダ膣炎は性感染症ではありません。 カンジダ菌はもともと体内に存在する常在菌で、腸や皮膚、膣などに普段から住んでいます。健康な状態では増殖が抑えられていますが、膣内環境が乱れると一気に増えて症状が出ます。 性交渉がきっかけで症状が悪化することはありますが、それは摩擦や刺激によって膣内のバランスが崩れるためであり、「相手から感染した」という意味ではありません。 まずはこの誤解を解くことが、心身の負担を減らす第一歩になります。

カンジダってなに?

カンジダは、私たちの体にふだんから存在している真菌(カビ)の一種です。 膣だけでなく、口の中、腸、皮膚などにも常在していて、健康なときは問題を起こしません。 しかし、体調の変化や環境の乱れによって増えすぎると、炎症やかゆみなどの症状が出ます。 膣で症状が出ることが多いものの、口の中で「口腔カンジダ症」、皮膚で「皮膚カンジダ症」として現れることもあります。 つまり、カンジダは“膣だけの病気”ではなく、体のどこでも起こり得る身近なトラブルです。 また、似た症状でも別の病気が隠れていることがあるため、自己判断せず婦人科で確認することが安心につながります。

カンジダの原因

カンジダ膣炎は、膣内の菌バランスが崩れたときに起こります。 妊活期や更年期はホルモン変動が大きく、膣内環境が揺らぎやすい時期です。 ■ホルモンの変化 女性ホルモンは膣内の自浄作用を支える乳酸菌(ラクトバチルス)と深く関わっています。 妊活期や更年期はホルモン量が変動しやすく、乳酸菌が減少してカンジダ菌が増えやすくなります。 ■免疫力の低下 疲労、睡眠不足、ストレスなどで免疫力が落ちると、常在菌のバランスが崩れやすくなります。 妊娠中は免疫の働きが変化するため、カンジダを繰り返す方もいます。 ■蒸れやすい環境 締め付けの強い下着、化学繊維のストッキング、長時間の座り仕事などは、デリケートゾーンが蒸れやすく、菌が増えやすい環境をつくります。 ■抗生物質の使用 抗生物質は悪い菌だけでなく、膣内の善玉菌まで減らしてしまうため、カンジダ菌が増えやすくなります。 ■過度な洗浄 膣は本来、自浄作用を持っています。 ボディソープで強く洗うと必要な菌まで洗い流してしまい、逆にトラブルの原因になります。 ■糖尿病との関係 糖尿病の女性は、カンジダ膣炎を起こしやすいことが知られています。 血糖値が高い状態では膣内の糖分も増え、カンジダ菌が増殖しやすくなるためです。 妊活中や更年期は血糖値が乱れやすい時期でもあるため、生活習慣の見直しや定期的な検査が重要になります。

主な症状は?

カンジダ膣炎の主な症状は次の通りです。 ・白いヨーグルト状のおりもの ・強いかゆみ ・ヒリヒリした痛み ・性交時の違和感 ・排尿時の刺激感 ただし、同じような症状でも、別の病気が隠れている場合があります。 細菌性膣症、トリコモナス、クラミジアなど、症状が似ている疾患は複数あります。 そのため、自己判断で市販薬を使い続けるのではなく、まずは婦人科を受診することが最も大切です。

日常でできる対策は?

カンジダは再発しやすいトラブルです。 一度治っても、環境や体調の変化で何度も繰り返す方が多くいます。 再発を防ぐためには、日常のケアが欠かせません。 ◎蒸れを避ける ・綿素材の下着 ・通気性の良い服装 ・長時間座りっぱなしを避ける ・入浴後はしっかり乾かす。 など、湿気はカンジダ菌が好む環境なので、蒸れる環境は避けましょう。 ◎過度な洗浄を控える 膣内を洗う必要はありません。外陰部をやさしく洗うだけで十分です。 ◎免疫力を整える 睡眠、栄養、ストレスケアは膣内環境にも直結します。 ◎医療機関での治療 症状が強い場合は、抗真菌薬などの治療が必要です。 繰り返す場合は、糖尿病やホルモンバランスの乱れが背景にあることもあります。 ◎膣内環境を整えるケア 膣内の善玉菌を補うアプローチとして、乳酸菌UREX(Lactobacillus crispatus)が注目されています。 膣内を酸性に保ち、カンジダ菌が増えにくい環境づくりをサポートするため、再発予防の一つの選択肢として取り入れる女性が増えています。 ただし繰り返しになりますが、あくまで「対処法の一つ」であり、症状がある場合は必ず婦人科で診断を受けることが前提です。

再発を防ぐポイントは?

カンジダは再発しやすい疾患です。 理由は、膣内環境が揺らぎやすい生活習慣やホルモン変動が続くためです。 ・蒸れを避ける ・洗いすぎない ・免疫力を整える ・必要に応じて膣内フローラケアを取り入れる ・糖尿病の可能性がある場合は検査を受ける これらを組み合わせることで、再発リスクを大きく減らすことができます。

まとめとセルフケア

カンジダ膣炎は、誰にでも起こり得る身近なトラブルです。 妊活・更年期という体が揺らぎやすい時期は特に発症しやすく、再発も多く見られます。 大切なのは、 ・誤解に振り回されないこと ・原因を正しく理解すること ・膣内環境を整えるケアを続けること ・同じ症状でも別疾患の可能性があるため、まず婦人科を受診すること そして、必要に応じて乳酸菌UREXなどの膣内フローラケアを取り入れながら、無理なく続けられるセルフケアを見つけていくことです。