コルク内部に入り込んだ化合物TCA(トリクロロアニゾール)によって、ワインにカビ臭い匂いがついてしまい、抜栓しないと判別できない現象であり、約100本に数本の割合で発生します。
人体に害などの影響はありませんが、本来の品質や味わいではありません。
ブショネは数%の割合で確実に存在し、抜栓するまでは分からない
という事です。また客観的、明確な判断が非常に難しいものです。
大半は、抜栓しグラスに注いだ瞬間にブショネと判断できますが、
程度によって微妙で、すぐには判断が出来ないケースもあります。
抜栓直後には気になった香りも、空気に触れて、時間の経過とともに、消える、または気にならなくなる場合もあります、これを「香りが飛ぶ」と表現します。
ワインの中の成分は抜栓抜後に、刻一刻と変化し、高級なワイン
ほど、抜栓後1日から数日経過すると全く別物になっている場合も
あります。
また人間がブショネと判断したものを、科学分析するとTCAが検出されなかったという研究結果もあります。
コルクは瓶熟にとっては欠かせないものです。
最高級のコルクを使用したとしてもブショネは発生します。現状ではブショネの問題を完全に解決できる技術がありません。
コルクメーカー、ワイン生産者、輸入業者、販売店、だれも悪者ではなく『ワインとはブショネが発生する可能性があるものだ』とご理解いただくしかございません。
瓶熟して品質が向上するお酒はワインだけで、それにはコルクが
欠かせず、この天然物質から多大な恩恵を受けています。
ワインはぶどうのみならず、酵母、樽、コルクという天然物質ゆえの危うさを抱えたままの、組合せの上に成り立っています。
ヴィンテージや熟成の度合い、合わせる料理など様々な要素が重な
り、出会う事によって同じワインでも、その状態や味わい、感じ方は様々で、その一期一会にこそワインの魅力があると思います。
お客様としては、せっかく楽しみに開けたワインがブショネだったら、本当につらく残念で、返品や交換をご希望されるお気持ちは当然ですが、ワインはそういった微妙な差異にも影響されるその不安定さゆえ、時に起こる、ネガティブな結果であるとご理解頂ければ有難く存じます。