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老犬の床すべり対策|転ばない家にする

公開日:2026/08/23 更新日:2026/10/02

爪の音が、増えていませんか

フローリングを歩くとき、カチカチという爪の音が前より大きくなった。立ち上がるときに後ろ足がずるっと滑る。走ろうとして踏ん張れず、腰が落ちる——年齢を重ねた犬の家では、よく見られる光景です。 床で滑ることは、単に歩きにくいというだけの問題ではありません。滑るたびに関節に無理な力がかかり、転倒すれば骨折や脱臼につながります。一度こわい思いをすると、その部屋に入らなくなる子もいます。 このページでは、住まいの側を変えて転倒を減らす方法を、費用の安い順にまとめます。

なぜフローリングは危ないか

犬の足裏は、人の靴とは違う仕組みで滑り止めをしています。肉球のざらつきと、爪が地面に引っかかることで踏ん張っています。 ところがフローリングは表面が硬く平らで、爪が刺さりません。肉球だけで滑らないようにしようとしても、ワックスや皮脂で滑りやすくなっています。 若いうちは筋力でカバーできますが、後ろ足の筋力が落ちてくると、滑った瞬間に立て直せなくなります。だから同じ床でも、シニアになってから急に問題が表面化します。

まず、足裏の毛と爪

お金をかけずに今日できて、効果がいちばん大きいのがここです。 肉球のあいだから伸びた毛は、床と肉球の間に入り込んでスケートのように滑ります。まずこの毛を短く整えてください。バリカンが安全ですが、慣れないうちはトリマーにお願いするのが確実です。 爪も同様です。伸びすぎた爪は、立ったときに肉球が床に着く前に爪が当たり、足全体が不安定になります。カチカチという音が大きくなったら伸びすぎのサインです。 この二つを整えるだけで滑らなくなる子は、実際にかなりいます。

床を変える——費用の安い順

足元を整えたうえで、それでも滑るなら床です。 ・カーペット、ラグ——いちばん手軽。ただしずれると危ないので、滑り止めシートを下に敷く ・タイルカーペット——汚れた一枚だけ替えられる。粗相の多い子に向いています ・コルクマット——クッション性があり、関節への衝撃も減らせる ・ペット用の滑り止めワックス——見た目を変えたくない場合。数か月ごとに塗り直しが必要 ・クッションフロアの張り替え——費用はかかるが、いちばん確実 全面を一度にやる必要はありません。よく歩く動線から順に敷いていくのが現実的です。

どこから敷くかを決める

犬が家の中で通る道は、だいたい決まっています。一日観察して線を引いてみてください。 ・寝床から水飲み場 ・玄関までの廊下(来客に反応して走る場所) ・ソファやベッドの前(飛び乗り、飛び降りの着地点) ・食器の前(食べるときに踏ん張る場所) このうち、走る場所と着地点が最優先です。ゆっくり歩く場所より、加速と減速のある場所のほうが滑ります。 逆に、部屋の隅など通らない場所に敷いても効果はありません。

段差と高さを減らす

滑り対策と並行して、上下の動きも見直します。 ・ソファやベッドへの飛び乗り、飛び降りをやめさせる。スロープやステップを置く ・玄関の上がり框に、踏み台を一段足す ・階段には柵を付ける。特に降りる動作は前足に大きな負担がかかります ・トイレトレーの縁が高すぎないか確認する 飛び降りの着地は、体重の何倍もの衝撃が前足にかかります。若いころから続けてきた習慣ほどやめさせにくいので、先に物理的な導線を変えてしまうのが早道です。

寝床と水まわり

立ち上がる回数が多いほど、滑るリスクも増えます。 ・寝床と水飲み場の距離を短くする ・水飲みは、首を下げすぎない高さに台を置く ・寝床は沈み込みすぎないマットに。柔らかすぎると起き上がるのに力が要ります ・寝床のまわりにも滑り止めを敷く。寝起きの一歩目がいちばん滑ります 夜間にトイレへ行く子なら、その動線に足元灯を置くのも有効です。暗いと足の運びが慎重になり、かえってふらつくことがあります。

サポーターの位置づけ

脚用サポーターは、関節や腱を外から支えて、ぐらつく方向への動きを抑える用品です。歩行時の安心感を補ったり、傷を舐めるのを防いだりする目的で使われます。 ただし、滑る床そのものを解決するものではありません。順番としては、足裏の毛と爪、床、段差。ここまでやったうえで、それでも脚が不安定なときに検討するものです。 また、失われた筋力を戻すことも、疾患を治すこともできません。急に立てなくなった、片足だけ上げている、触ると痛がるといった場合は、まず動物病院で診てもらってください。

サポーターを使うときの注意

使う場合は、次を守ってください。 ・サイズは実測で。装着したい部位のいちばん太いところを、力を入れずに一周させて測る ・下から上に向かって巻き、一か所だけきつく締めない ・巻き終えたら、指が一本すっと入るゆとりを確認する ・長時間つけっぱなしにしない。外している時間を必ず設ける ・外したら毎回、腫れ、熱、擦れ、赤みを確認する 装着時間の目安は状態によって変わります。獣医師の指示に従ってください。

WALKS JAPANの犬用サポーター

WALKS JAPANの「犬用サポーター」は、小型犬から大型犬まで幅広く対応する脚用サポーターです。前足・後足・左右兼用でお使いいただけ、伸び縮みするマジックテープで脚にフィットしやすく、その日の状態に合わせて調整できます。スプリングを搭載し、固定しすぎずに支える設計です。 ※本製品は医療機器ではなく、疾患の治療や症状の改善を保証するものではありません。脚に異常がある場合は必ず獣医師の診察を受け、指示に従ってご使用ください。詳しい仕様・サイズ・ご購入は下記の商品ページからご確認いただけます。