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脳梗塞のあとの手|回復の段階と家の過ごし方

公開日:2026/08/30 更新日:2026/10/16

回復には段階がある

脳梗塞のあとの手の回復は、一直線には進みません。まったく動かない時期、勝手に力が入る時期、少しずつ動かせる時期。段階によって、やるべきことが変わります。

動かない時期

最初は、自分では動かせません。この時期に大事なのは、関節を固めないことです。人の手で、指と手首をゆっくり動かしてもらう。ここを怠ると、あとで動かせるようになっても固まって使えません。

力が抜けない時期

次に、勝手に力が入って指が握り込む時期が来ます。無理に開こうとすると、かえって強く縮みます。ゆっくり時間をかけて開いてください。なお麻痺した側は熱さを感じにくいことがあり、温めるなら必ず反対の手で温度を確かめ、長く当てないでください。感覚が鈍い場合は、温め方を担当のリハビリ職に確認してから行います。

使える動きから

完全に元通りにしてから使うのではなく、今できる動きで生活に参加します。押さえる、支える、乗せる。この程度でも、使う機会が回復を進めます。

利き手交換

回復を待つあいだ、反対の手で生活する練習も並行します。どちらかを選ぶのではなく、両方進めるほうが生活が止まりません。

道具で補う

握力が戻らないうちは、握らずに固定できる道具が助けになります。手に巻いて物と一体化させる形なら、握る力がなくても持てます。

やりすぎない

痛みが出るほどの練習は、逆効果です。翌日に痛みや腫れが残るなら、量が多すぎます。毎日少しずつのほうが、結果として進みます。

時期による差

回復が速いのは最初の数か月ですが、そこで止まるわけではありません。年単位で少しずつ変わる人もいます。期間で諦めないでください。

生活のなかで動かす

訓練の時間だけ動かしても足りません。テレビを見ながら、食事のときに添える。日常のなかに回数を入れるほうが、総量が増えます。

家族の距離

全部やってあげると、使う機会が減ります。時間がかかっても、本人がやる場面を残してください。待つことが、支援になる場面があります。