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木工芸と鋳物の職人の技が生み出す「浮造り」の酒器

公開日:2025/04/30 更新日:2025/04/30
美しい木目と錫(すず)の優しい風合いが手になじむ 「ビアカップ – 浮造り(うづくり)」及び「NAJIMIタンブラー – 浮造り(うづくり)」。 浮造りした杉を錫に写し込んだこのビアカップ・タンブラーは、 高岡銅器の「鋳物」の伝統を受け継ぐ能作と 越前漆器の「木地」作りの技術から生まれたブランドHacoaの コラボレーションにより誕生しました。
落ち着いた佇まいは、 日常使いだけでなく、特別な贈り物としても喜ばれています。

株式会社 Hacoa

福井県鯖江市に本社を置く木製デザイン雑貨メーカー。 1500年の伝統を持つ越前漆器の技術を用いて 木目を生かした温かみのあるデザイン雑貨を製造・販売する。
福井県鯖江市に本社を置く木製デザイン雑貨メーカー。 1500年の伝統を持つ越前漆器の技術を用いて 木目を生かした温かみのあるデザイン雑貨を製造・販売する。

浮造りとは

浮造りとは、木の表面を繊細に磨きあげ、 木材の年輪を浮き立たせる、 日本の伝統技法のひとつです。 「ビアカップ – 浮造り」「NAJIMIタンブラー – 浮造り」は、 木目の幅が広く、立体感がでやすい 福井県の河和田杉(かわだすぎ)を浮造りし、型どり、 その後、錫を流し込みました。 無垢材ならではの木目の自然な浮き立ちが手に馴染みます。

「浮造り」が生まれるまで

同じ伝統工芸の技術を継承するメーカーとして、 コラボレーションしたいという想いから、 商品開発が始まった「浮造り」シリーズ。 Hacoa様からは、ビアカップやタンブラーを 「木柄で出来ないか」という提案がありました。 錫という金属を用いながらも、 一目で木だと分かるよう、 丸太を切ったような存在感を求め、 木材の年輪を浮き立たせた「浮造り」の技法を用いて、 型を製作することになりました。
原型には、Hacoa様の地元、河和田杉の丸太を利用。 漆器の木地の取り方には、「縦木取り」と「横木取り」があります。 「縦木取り」は丸太を輪切りにして、年輪に対して平行に木取りしたもの、 「横木取り」は丸太をスライスして板状にしたものから 木取りしたもののことをいいます。「横木取り」では木のイメージ、存在感が弱く、 「縦木取り」にて、Hacoa様が原型を制作しました。
「浮造り」の技法を用いて原型を作るために、 まず、タンブラー、ビアカップの大きさに合わせ、 轆轤(ろくろ)で挽き形(ブロック)を作成しました。 表面をバーナーで焼き、夏目を焼き落とし、 冬目を浮き立てて、木目を浮き立たせています。 ・夏目(目の広い箇所): 木は夏に大きく成長するため、柔らかく沈みやすい。 ・冬目(目は細く硬い箇所): 冬は厳しい寒さで成長が遅く凝縮された目となり、硬い。
バーナーで焼いた後は、木目を浮き立たすために金ブラシでひたすら磨きます。 「最初は、浮き立て過ぎて型づくりが困難になりやり直し。 2回目は木目が出なくてやり直しと、 5回くらい作り直し送った覚えがあります。」とHacoa様。 木の箇所により、焼いても木目が浮き立たない硬さや柔らかさがあり、 1つの型を作るのに15個以上の丸太を焼き、磨いたそうです。 原型には、木目が綺麗に出る丸太を選び、 その中からタンブラーとビアカップの大きさに合わせた木目の箇所を吟味し、 選定しています。 こうして生まれた「浮造り」の原型を元に、 能作の職人が鋳型に錫を流し込み、 一つひとつ手作業で仕上げることで、 「ビアカップ – 浮造り」「NAJIMIタンブラー – 浮造り」が出来上がります。

こだわりの酒器で楽しむ一杯

鋳込む際にできる梨地調の少しザラザラとした鋳肌により、 まろやかな泡立ちが楽しめるビアカップ。 口が広いので、水割りやロックなどにもおすすめのNAJIMIタンブラー。 木工芸と鋳物の職人の技がコラボレーションした、こだわりの酒器で、 格別な一杯をお楽しみください。