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【第1弾】HIROSHIMAが生まれた場所。マルニ木工ってどんな会社?

公開日:2025/05/08 更新日:2025/05/09
Shinc lab.のスタッフは、毎年マルニ木工さんの広島工場を訪れ、ものづくりの現場を見学させていただいています。 この連載では、私たちが現地で感じたことや学んだことを、皆さまにもお届けできたらと思っています。 第1回目は、「マルニ木工って、どんな会社?」をテーマに、HIROSHIMAアームチェアの背景にもなっている、会社の歴史や想いをご紹介していきます。

創業97年。日本を代表する木工会社

「マルニ木工」と聞いて、ピンとくる方もいるかもしれません。 創業はなんと1928年。日本で3番目に古い歴史を持つ、老舗の木工家具メーカーです。 代表作といえば、2008年に登場した「HIROSHIMAアームチェア」。世界的な建築家・深澤直人さんとともに生まれたこの椅子は、Apple本社のカフェや、2023年のG7広島サミットでも使用されました。

戦争・高度経済成長を越えて育まれた技術

戦時中は軍需工場へと転換しながらも、木工の技術は着実に進化。戦後は進駐軍からの注文を機に、椅子文化が一気に日本へ広まりました。 1950年代には大ヒット商品「オアシス(デッキチェア)」をはじめとする生活提案型家具も登場し、日本の暮らしに洋家具が定着していきました。

暮らしの中に、洋家具という新しい風を

戦後、日本で洋風の暮らしが広まりはじめた頃、マルニ木工は「オアシス」というデッキチェアを大ヒットさせます。ベランダに置いてくつろぐ、そんな新しいライフスタイルを提案しました。 さらに1960年には、海外輸送も考慮したノックダウン式の「みやじま」が登場。アームの形が鳥居のように見えることから、広島・宮島が由来になったそうです。 今も「マルニ60」として復刻されている人気モデルです。

バブル崩壊と、次の時代への挑戦

1990年代、バブル崩壊により厳しい経営状況に。しかしそこでマルニ木工は、「原点に立ち返ろう」と、木製家具の価値をあらためて見つめ直します。 その後、世界のデザイナーとの協働「nextmaruni」、そして深澤直人さんとの出会いによって「MARUNI COLLECTION」が誕生。 ここでついに、「HIROSHIMAアームチェア」が生まれるのです。

毎日が図工の時間だったら、楽しくない?

工場で聞いたこの言葉が、ずっと心に残っています。 木を選ぶところから、削る、組み立てる、仕上げるまで——職人さんたちは、どの工程も本当に楽しそうに取り組んでいました。 ただ“効率よくつくる”のではなく、“良いものを、楽しく、丁寧に”つくる。それがマルニ木工の家具づくりなんだと感じました。

次回は、製造現場をご紹介!

次回の第2弾では、実際に工場で見た「HIROSHIMAアームチェア」の製造工程をお届けします。 どのようにして、あの美しい曲線と肌ざわりが生まれるのか。その舞台裏を、写真とともにお楽しみに!

HIROSHIMAアームチェア