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新商品「洗面台 排水口カバー」が生まれるまで

公開日:2026/03/27 更新日:2026/04/03

開発秘話

「手を汚さずに捨てられる」排水口カバー誕生まで ──錆びない・清潔・サイズを選ばないを目指す──  この洗面台用排水口カバーの開発は、 「手を汚さずに、もっと清潔に捨てられる排水口カバーを作れないか」 という発想から始まりました。きっかけは、あるインフルエンサーの 「こういう排水口カバーはあるけれど、TOTOには合わない」 という発信でした。  そこでシェリーでは、まずTOTOの排水口部品を集め、実際に構造を確認するところから開発をスタート。 すでに市場には見た目が美しく評価されている洗面台用排水口カバーもありましたが、実際に使い方を見ていくと、汚れたネット部分を手で触らなければならないという課題がありました。  洗面台の排水口は、髪の毛やぬめりが気になりやすい場所です。 だからこそシェリーは、見た目だけではなく、 「とにかく手を触れずに、さっと捨てられること」 を最優先にした洗面台用排水口カバーを目指しました

【1】見た目の良さだけでは足りなかった

──本当に欲しかったのは“手を汚さない”排水口カバー──  開発当初は、やはり金属の質感が美しく、 「金属パーツの方が高級感があるのではないか」 という考えがありました。実際に、金属やメッキ加工を施したプラスチックなど、さまざまな素材を検討しました。 しかし、金属加工の専門家に相談したところ、 「ステンレスでも絶対に錆びないとは言えない」 という現実に直面します。  洗面台は水まわりであり、洗剤や塩素系クリーナーがかかる環境でもあります。 その中で、見た目がきれいでも錆びやすい素材では、長く清潔に使える排水口カバーにはなりません。  さらに、既存品によく見られるネット固定構造では、どうしても最後に汚れた部分へ手を伸ばす必要がある。 シェリーが本当に作りたかったのは、 「見た目がきれいなだけの排水口カバー」ではなく、手を汚さずに処理できる排水口カバーでした。

【2】ネットもダメ、金属もダメ

──試作のたびに壁にぶつかった素材選び──  次に取り組んだのは、ネット+プラスチックパーツの構成でした。 髪の毛をキャッチするためには、やはりネット形状は魅力的です。 しかし、ネットを輪っか状に加工するには特殊な加工が必要で、国内生産ではコストが合わないという問題が出てきました。中国での生産も選択肢にはありましたが、 シェリーとしては品質や安定供給の面から簡単には割り切れません。 しかも、それなら市販の安価なネットを使い回す方が安い、という結論にもなりかねませんでした。  その後、スタッフから 「コーヒーフィルターのような形はどうか」 という案も出ました。 試してみると意外にも排水性はありましたが、今度はその立体的な形状を安定して作ること自体が難しく、サイズも大きくなりすぎてしまいました。  こうして、 金属では課題が残る ネットではコストが合わない 別形状ではサイズが大きくなりすぎる という壁に何度もぶつかることになりました。

【3】原点に戻って見つけた答え

──捨てやすい形を追い続けた試作の連続──  行き詰まったとき、開発チームはもう一度原点に立ち返りました。 それは、 「手を汚さず、ポイッと捨てやすい洗面台用排水口カバーを作る」 という最初の目的です。  そこで、上部のベース部分は錆びず、カビが生えにくく、掃除がしやすいプラスチック素材で構成し、キャッチャー部分は軽く叩いてゴミを落としやすい構造へと発想を切り替えました。  ただし、ここでも問題がありました。 洗面台の排水口内部には、十字のストッパーや構造の違いがあり、単純な形ではうまく収まらなかったのです。  この課題を解決するために、キャッチャー部分を2分割のストレート形状にし、浮き沈みしながらフィットする構造を検討。 さらに試作を10回以上繰り返し、実際にヘアウィッグの毛を約10cmに切って流し、 どの形が最も髪の毛を集めやすいか という検証を何度も行いました。  その結果、底が平らな形よりも、 丸みを帯びた“砲弾状”の形の方が、水流がきれいに生まれ、髪の毛がくるくるとまとまりやすいことを発見しました。  つまり、ただ受け止めるだけではなく、 水の流れそのものを利用して髪の毛を集める形状にたどり着いたのです。

【4】“高価でも必要な素材”

──超高分子量ポリエチレンで実現した超撥水・抗菌・耐薬品性──  形状が見えてきたあと、最後に重要だったのが素材の決定でした。 シェリーが最終的に選んだのは、 超高分子量ポリエチレンという非常に高性能な樹脂です。 この素材は、フッ素に近いレベルで滑りが良く、撥水性にも優れ、水をほとんど吸いません。 さらに抗菌剤を配合することで、 超撥水+抗菌という、洗面台用排水口カバーにふさわしい仕様を実現しました。 洗面台まわりでは、塩素系洗剤やカビ取り剤が使われることもあります。 金属素材では変色や錆びのリスクが出やすい環境でも、この素材なら耐薬品性に優れ、清潔を保ちやすいのが大きな特長です。 見た目だけでなく、 掃除のしやすさ ぬめりにくさ 長く使いやすいこと まで考え抜いた結果、コストが高くてもこの素材を採用する判断に至りました。

【5】最後の壁は“サイズ違い”

──56mmと64mmに対応するサイズフリー設計へ── これで完成かと思われましたが、最後にもう一つ大きな課題がありました。 それが、住宅メーカーや洗面台によって異なる排水口サイズの違いです。 せっかく使いやすい排水口カバーができても、サイズが合わなければ意味がありません。 そこでシェリーは、56mmと64mmの両方に対応できるアダプターを付属し、できるだけ多くの洗面台で使いやすいサイズフリー設計を実現しました。 こうして完成したのが、 「手を汚さずに捨てやすい」 「錆びにくく清潔を保ちやすい」 「幅広いサイズに対応しやすい」 という特徴を兼ね備えた、シェリーの洗面台用排水口カバーです。

完成した、シェリーの洗面台用排水口カバー

・手を汚さずにポイッと捨てやすい排水口カバー ・髪の毛がまとまりやすい独自の丸み形状 ・超高分子量ポリエチレン採用の超撥水・抗菌仕様 ・錆びにくく、耐薬品性にも優れた清潔設計 ・56mm・64mm対応のサイズフリー設計 数えきれない試作と失敗を重ねながら、 「洗面台の排水口掃除を、もっとラクに、もっと清潔にしたい」 という思いを形にしたのが、この商品です。 ただ髪の毛を取るだけではなく、 手を汚したくない ぬめりを減らしたい 掃除を楽にしたい そんな毎日の小さなストレスに向き合って生まれた、シェリー独自の洗面台用排水口カバーです。