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前開きの服は、どれを選べばいいですか?

公開日:2026/06/29 更新日:2026/08/01
「前開きの服が良いと聞いたけれど、ボタンやファスナーなど種類がたくさんあって違いが分かりません。」 これは、せたがや介護でもよくいただくご相談です。 前開きの衣類には、 ・大きめボタン ・スナップボタン ・ワンタッチテープ ・ファスナー など、さまざまな種類があります。 どれが一番良いというわけではありません。 大切なのは、ご本人様のお身体の状態や、「これからも自分で着替えたい」などのお気持ちに合ったものを選ぶことです。

前開きを選ぶ目的:できることを続けること

介護では、「できないことを補う」ことだけが目的ではありません。 ご本人様が、できることを続けながら、その人らしい生活を送れるように支えることも大切です。 衣類も同じです。 少し工夫することで、 「まだ自分で着替えられる」 「少しだけ手伝ってもらえば着替えられる」 そんな可能性が広がることがあります。 そのため、前開きの種類を選ぶときも、「どれが一番楽か」ではなく、「どれなら、その方らしく過ごせるか」という視点を大切にしたいと考えています。 一方で、ご自身で着替えることが難しい方でも、衣類を工夫することには意味があります。 衣類を工夫することで、着替えがスムーズになることがあります。 その結果、ご本人様のお身体への負担だけでなく、介助される方にも心の余裕が生まれることがあります。 その余裕が、 「今日は気持ちの良い天気ですね。」 「そのお洋服、とてもお似合いですね。」 そんな何気ない会話につながることもあるかもしれません。 私たちは、衣類は単に「着るためのもの」ではなく、その方らしい毎日を支えるものだと考えています。

大きめボタン

「ボタンは留められるけれど、小さいボタンがつかみにくくなってきた。」 そんな方には、大きめボタンがおすすめです。 ボタンが大きい分、指でつまみやすく、留め外しもしやすくなります。 「今までどおりボタンで着替えたい。」 そんなお気持ちを大切にしたい方にも選ばれています。

斜めボタンホール

ボタンホールが斜めになっている衣類もあります。 ボタンを通しやすく、片手でも留め外しがしやすいことが特徴です。 大きめボタンと組み合わせることで、さらに着替えがしやすくなることがあります。 「ボタンはまだ使えるけれど、以前より時間がかかるようになった。」 そんな方にもおすすめです。

スナップボタン

スナップボタンは、 「パチン」と押さえて留め、 引っ張るだけで外せます。 細かなボタン操作が少なくなるため、 ご本人様にも介助される方にも負担が少ないことがあります。 着替えの時間を短くしたい方にも選ばれています。

ワンタッチテープ

ワンタッチテープは、面ファスナーを合わせるだけで留められます。 前開きの中でも、指先の力をあまり使わずに着脱できるため、 「できるだけ自分で着替えたい。」 という方におすすめです。 一方で、面ファスナーには糸くずなどが付きやすいという特徴があります。 長く快適にお使いいただくためには、洗濯するときに面ファスナー同士を合わせて洗うことをおすすめしています。

隠れファスナー

見た目はボタンですが、実際にはファスナーで開閉する衣類です。 ボタンを一つずつ留める必要がないため、着替えをスムーズに行いやすいことがあります。 一方で、ファスナーを合わせる動作は必要になります。 ご本人様がご自身で着替えられる場合は、ファスナーの操作が負担にならないか確認しながら選ぶことをおすすめします。

ロングファスナー

肩が上がりにくい方や、肩の動く範囲が小さくなってきた方には、ロングファスナータイプもおすすめです。 このタイプは、 ・上からかぶるように着る ・足元から引き上げるように着る どちらの方法でも着用できます。 また、ファスナーを合わせる必要がなく、そのまま引き上げるだけで閉められるため、ファスナーを合わせる動作が苦手な方にも選ばれています。

どれを選べばいいか迷われたら

前開きの衣類は、 「どれが一番良いか」 ではなく、 「どなたに合っているか」 が大切です。 例えば、 ・できるだけご自身で着替えたい ・介助を受けながら着替えている ・指先が動かしにくくなってきた ・肩が上がりにくい など、お身体の状態によって選び方は変わります。

迷われたらご相談ください

せたがや介護では、 「どの前開きを選べばいいですか?」 というご相談も多くいただいています。 私たちは、単に前開きの商品をご紹介するだけではなく、 ご本人様のお身体の状態や、「これからも自分で着替えたい」というお気持ちも伺いながら、一緒に衣類選びを考えています。 衣類を少し工夫することで、ご自身でできることが増えたり、介助される方との負担が軽くなったりすることがあります。 その方らしい毎日を支える衣類選びを、私たちも一緒に考えられたら幸いです。