60代になると、
「今までと同じ下着が、なんだか合わなくなってきた」
と感じる方が増えてきます。
そう感じたとき、
「年齢のせいかな」
「もう仕方ないのかな」
と思ってしまう方も少なくありません。
でもそれは、
体が少しずつ変わってきたからこそ、
下着の役割を、今の体に合わせて見直す時期に
入っているだけなのだと思います。
下着を変えることは、
あきらめることでも、手を抜くことでもありません。
60代の方とお話ししていると、
「ラクな下着にすると、だらしなく見えそうで不安です」
というお気持ちを聞くことがあります。
ですが実際には、
締めつけを減らして、体に合った支え方をすることで、
姿勢が楽になったり、呼吸がしやすくなったりする方も
いらっしゃいます。
無理に持ち上げる、押さえつけるのではなく、
体の重さを分散させてあげる。
それだけで、1日の疲れ方が変わることもあります。
60代の体は、「守る視点」がとても大切です。
年齢を重ねると、
皮膚が薄くなってきたり、
筋力が少しずつ落ちてきたり、
肩や背中に負担がかかりやすくなります。
だからこそ下着は、
体を守るための道具として
考えていただきたいと思います。
ワイヤーが当たって痛くならないか、
肩ひもが食い込んでいないか、
一日つけていて、夕方に疲れが強くならないか。
そういった感覚を、ぜひ大切にしてみてください。
「長年こうだったから」は、変えても大丈夫です。
若い頃からこのタイプしか使っていない、
ずっとこのサイズだから安心、
そうおっしゃる方はとても多いです。
ただ、体はずっと同じではありません。
今のご自分の体に、
「これは本当に合っているでしょうか」
と、そっと問いかけてみるだけでも十分です。
下着が合っていないと、
外出がおっくうになったり、
気分が沈んでしまうこともあります。
反対に、
「今日は体が楽です」
と感じられる下着に出会えると、
気持ちまで少し前向きになる方もいらっしゃいます。
60代の下着選びは、
無理をしたり、我慢したりするためのものではありません。
これからの毎日を、穏やかに過ごすためのものです。
迷ったときは、
楽かどうか、
一日つけていられるか。
そこから考えてみてください。