下着を作る仕事をしていると、
年齢による体の変化について、いろいろなお話を聞きます。
ただ、その多くは
「困っている」とはっきり言葉にされるものではありません。
「なんとなく違和感がある」
「前と同じものなのに、しっくりこない」
「でも、どこがどう変わったのかは分からない」
そういう感覚を、静かに抱えている方が多いように感じています。
女性の体は、年齢とともに少しずつ変わっていきます。
それは、病気をしたとか、どこかが悪くなったという話だけではありません。
子育てで自分の体を振り返る余裕がない時期
仕事や役割に追われている時期
特別な不調はないけれど、以前とは感覚が違う時期
そうした時間の積み重ねの中で、
肉質や肌の感じが、少しずつ変わっていきます。
下着は、とても個人的なものです。
「これ、合っていない気がする」と思っても、
それを誰かに相談する機会は、なかなかありません。
昔から使っているものを、そのまま使い続ける。
違和感があっても、「こんなものだろう」と思ってしまう。
そうしたまま時間が過ぎてしまうこともあります。
フィッティングの場では、
サイズの数字だけを見ているわけではありません。
どんなことで困っているのか
着けたときの感覚はどうか
肌に当たっている部分はどう見えるか
無理がかかっていないか
いくつもの角度から確認しています。
体が変わることは、悪いことではなく自然なことです。
ただ、その変化に気づかないまま、
合わなくなったものを使い続けると、
それが負担になることはあります。
大切なのは、「今の体に合っているかどうか」。
今の体を前提に選び直すことは、
自分自身を大切にすることだと感じています。
下着は毎日身につけるものだからこそ、
一度立ち止まって考えてもらえたらと思っています。