下着についてお話をしていると、
「サイズが合っていない気がする」という声をよく聞きます。
でもそのあとに続く言葉は、
「でも、昔からこのサイズなので」
「サイズを変えるのが、なんとなく嫌で」
「きついけど、こんなものだと思っていました」
といったものです。
サイズ選びには、
知らないうちに積み重なった思い込みがあるように感じます。
下着のサイズは、ただの数字です。
それでも、その数字が
体型や年齢、そして自分自身のイメージと結びついてしまうことがあります。
本来はアンダー80が合っているのに、
「80」という数字に違和感があって、75を選び続けている方もいます。
少し太って見える気がする、
昔より大きくなったのかな、という気持ちは自然なものです。
ただ、数字を小さくすることで、
体が楽になるとは限りません。
サイズが合っていない下着を着けると、
苦しい、安定しない、形がきれいに出ない、
といった違和感が起こります。
それでも
「締めつけがある=正しい」
「きつい=効いている」
と思い込んでしまう方も少なくありません。
正しいサイズは、
我慢するためのものではなく、
自然に過ごすためのものだと思っています。
一方で、
「苦しいなら楽なものを選べばいい」
という考え方もあります。
確かに楽に感じるものもありますが、
ホールドが足りず、形が整わないことで、
別の違和感が出てしまうこともあります。
フィッティングでは、
サイズ表の数字だけで判断することはありません。
どこが苦しいのか、
どこが支えきれていないのか。
実際の着用状態を見ながら判断しています。
「合っていない」と感じる理由は、
サイズそのものではなく、
選び方や思い込みにあることも多いと感じています。
サイズ選びで大切なのは、
過去の数字に合わせることではありません。
今の体に合っているか、
無理がないか、
続けられるか。
サイズを見直すことは、
諦めることでも、甘やかすことでもありません。
今の体を知り、その体に合うものを選ぶ。
それだけのことだと思っています。