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― 無理をしない、という選択 ―

公開日:2026/01/28 更新日:2026/03/19
下着についてお話をしていると、 「サイズが合っていない気がする」という声をよく聞きます。 でもそのあとに続く言葉は、 「でも、昔からこのサイズなので」 「サイズを変えるのが、なんとなく嫌で」 「きついけど、こんなものだと思っていました」 といったものです。 サイズ選びには、 知らないうちに積み重なった思い込みがあるように感じます。 下着のサイズは、ただの数字です。 それでも、その数字が 体型や年齢、そして自分自身のイメージと結びついてしまうことがあります。 本来はアンダー80が合っているのに、 「80」という数字に違和感があって、75を選び続けている方もいます。 少し太って見える気がする、 昔より大きくなったのかな、という気持ちは自然なものです。 ただ、数字を小さくすることで、 体が楽になるとは限りません。 サイズが合っていない下着を着けると、 苦しい、安定しない、形がきれいに出ない、 といった違和感が起こります。 それでも 「締めつけがある=正しい」 「きつい=効いている」 と思い込んでしまう方も少なくありません。 正しいサイズは、 我慢するためのものではなく、 自然に過ごすためのものだと思っています。 一方で、 「苦しいなら楽なものを選べばいい」 という考え方もあります。 確かに楽に感じるものもありますが、 ホールドが足りず、形が整わないことで、 別の違和感が出てしまうこともあります。 フィッティングでは、 サイズ表の数字だけで判断することはありません。 どこが苦しいのか、 どこが支えきれていないのか。 実際の着用状態を見ながら判断しています。 「合っていない」と感じる理由は、 サイズそのものではなく、 選び方や思い込みにあることも多いと感じています。 サイズ選びで大切なのは、 過去の数字に合わせることではありません。 今の体に合っているか、 無理がないか、 続けられるか。 サイズを見直すことは、 諦めることでも、甘やかすことでもありません。 今の体を知り、その体に合うものを選ぶ。 それだけのことだと思っています。