ドレスをクリーニングに出さないでください〜おうちでできる正しいお手入れ方法〜
公開日:2025/05/22 更新日:2026/08/31ドレスや和服をクリーニングに出すことはおすすめできません。
たとえ洗濯表示に「ドライクリーニング可」と書かれていても、実際にはクリーニングによるトラブルが多発しています。
・コサージュ・ビジューの破損
・スパンコールの剥がれ
・熱処理による生地の傷みや縮み
・レース部分の色移り、変色
・洗浄やプレスによる型崩れ
中でも、輸入ドレスやデリケートな装飾を施した商品は、国内の一般的なクリーニング店では対応しきれないケースが多く、
「大切なドレスを台無しにしてしまった」「借りたドレスを壊してしまった」というお声も少なくありません。
このような悲しいトラブルを避けるため、ドレスはご家庭でのお手入れを推奨しています。
■洗濯表示をチェックしよう
お洗濯前には、タグの表示を確認するのが基本です。
「水の入った桶マーク」にバツがついていれば家庭洗濯不可、数字があれば洗濯機OK、手マークがあれば手洗い限定です。
多くのドレスは手洗い表示となっており、洗濯機の使用は避けた方が無難です。
▶ ポリエステル・コットン
丈夫な素材ですが、装飾がある場合は手洗いが基本です。
・中性洗剤+ぬるま湯で押し洗い
・タオルで水気を取り、陰干し
・洗濯機を使うなら「ドレス/デリケートモード」+ネット使用
▶ シルク
非常に繊細な素材で、水や摩擦に弱く、家庭洗濯ではリスクがあります。
・どうしても家庭で洗うなら、シルク専用洗剤+軽い手洗い
・タオルドライ後、陰干し(脱水NG)
・可能であれば専門店での相談をおすすめ
▶ サテン
摩擦で光沢が失われやすく、取り扱いには注意が必要です。
・短時間の手洗いが基本
・押し洗い+タオルドライで自然乾燥
・洗濯機を使う場合は弱水流+単独洗い、脱水は10秒以内
▶ チュール・レース
破れやすいため、最も慎重な扱いが必要です。
・単品でやさしく押し洗い
・しっかりすすいだあと、タオルで包んで平干し
・つけ置き・こすり洗いは厳禁
特にスパンコール・ビジューなどがあしらわれているドレスは、取扱いに最大限の注意が必要です。
たとえ洗濯表示に「ドライクリーニング可」と記載があっても、クリーニングには出さないでください。
なぜなら、ドライクリーニングで使用される溶剤によって、
・スパンコールが変形・剥離する
・ラメが剥がれる
・ビジューが取れる
・接着剤が溶けて装飾が脱落する
といったトラブルが多数報告されているからです。
また、溶剤によってレース部分に色移りが発生することもあります。
表示上問題がないように見えても、素材や装飾の実態と合っていない場合があるため、クリーニング表示はあくまで目安とし、実際のお手入れは慎重に行ってください。
このような装飾付きのアイテムは、必ずご家庭でやさしく手洗いすることを強くおすすめします。
洗剤選びは、ドレスケアの第一歩です。素材や装飾に適した洗剤を選ぶことで、色落ちや傷みを最小限に抑えることができます。
● 中性洗剤
シルク、レース、チュール、ビジュー付きなどのデリケートな素材に適したやさしい洗剤です。色柄物にも安心で、押し洗いや手洗いに最適です。
● 弱アルカリ性洗剤
綿や麻など、比較的丈夫な素材向け。洗浄力は高い反面、色落ちや繊維へのダメージが出やすく、ドレスには基本的に不向きです。特に繰り返しの使用で白っぽくなったり、風合いが失われることがあります。
▶ 準備:洗う前にやっておくこと
・リボンやコサージュなど取り外し可能な装飾は外す
・ファスナーやボタンを閉じて形崩れを防止
・ドレスは裏返す
・シミや汚れは、中性洗剤を含ませたブラシでやさしくたたくように処理
▶ 洗い方:ぬるま湯でやさしく押し洗い
・30℃程度のぬるま湯に中性洗剤を溶かす
・やさしく押し洗い(つけ置きやこすり洗いはNG)
・色落ち・色移り防止のため、単独で洗う
▶ すすぎと脱水
・洗剤が残らないようにしっかりすすぐ
・脱水機は使わず、タオルで軽く水気を取る
・綿素材の場合、15〜30秒の短時間脱水は可
▶ 干し方
・陰干しで自然乾燥(直射日光と乾燥機はNG)
・ポリエステルなど乾きやすい素材は、タオルドライだけで十分な場合も
▶ 脱水しないほうがきれいに仕上がる
・タオルで包んで水気を取る
・綿素材の場合は、15〜30秒程度の短時間脱水も可
・ポリエステルなどは自然乾燥がベスト
▶ アイロン・スチーマーの使い方
・アイロンを使うときは必ず当て布を使う
・チュール・レースには直接当てない
・スチームは「浮かせて」使うとふんわり仕上がる
・ドライヤー+霧吹きでのしわ伸ばしも有効
▶ ハンガー収納+不織布カバー
・ドレスは型崩れを防ぐため、肩幅の広いハンガーに
・保管時は通気性の良い布カバーを使用(ビニールカバーはNG)
▶ 湿気・直射日光に注意
・クローゼットには乾燥剤を
・ビジュー付きドレスは装飾面を外側にして引っかかり防止
ドレスの美しさを長く保つカギは、正しいケアを自宅で行うことにあります。
「一度しか着られなかった」ではなく、
「何度でも着せたくなるくらい、きれいに保てたね」と言えるように。
素材に合った洗い方と保管方法を心がけ、
大切な一着を、特別な日のたびに美しく着られるようにしていきましょう。