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英国製ミリタリーセーター全型解説Vol.1 - #700 York【前編】

公開日:2025/10/21 更新日:2025/11/01
皆さん毎度おおきに。 店主の遠藤です。 ミリタリーセーターの品揃えでは日本随一を自負している当店ですが、「種類が多すぎて分かりづらい!」という声もちらほら。 そこで今回から、全モデルを順番に解説していくシリーズを始めます。

原点

まず第一回目は定番モデルの#700 私も愛してやまない超定番モデルです。 特徴を簡単に説明すると、一番基本となるデザインのミリタリーセーターです。 ・クルーネック ・肩と肘のツイルパッチ(補強布) ・伸縮性の高い2×2のリブ編み生地 ・体に吸い付くようなタイトなフィット感 ・英国国防省(MOD)仕様をベースに設計 まさに「軍物セーターのお手本」と言える一着です。 このモデルをベースに派生モデルがいくつも生まれており、 いわば“すべてのミリタリーセーターの始まり”みたいな存在。 キリスト教で言うなら最初の人間アダム的な立ち位置ですね。 おっと、宗教の話はこのへんで。 ※特定の宗教・宗派を揶揄する意図はありません。 念のため。 念のため、ね?

ニックネーム「York」とな

このモデルにはメーカーが付けたニックネームがあります。 その名も「York」。 商品自体のタグには書かれていませんが、 メーカーがイギリス各地の地名をニックネームとして採用しており、 このモデルには「York」があてられています。 商品にニックネームを付けるアイディアは某アメトラブランドみたいですね。 ラルフローレンっぽいというか。 あ、ラルフローレン言うてもた

“York”とはどんな街?

ということで、自分なりにヨークについて調べてみました。 Yorkはイギリス北部・ノースヨークシャー州の中心都市。 地理的にはブリテン島中部の内陸にある都市です。 特徴としては、 ・ローマ時代からの歴史をもつ古都(創建は紀元71年頃) ・中世以降、教会・軍・商業の中心地として発展 ・現在は観光・教育・公共機関・軽工業が中心 ・街全体が中世の城壁に囲まれ、ヨーク大聖堂が象徴的存在 ・ファッションや伝統産業よりも、クラシックで知的・格式ある文化都市 人口約21万人で中規模の地方都市、歴史の古い街ってことで、日本でいうところの「奈良」みたいな規模と雰囲気でしょうか。 鹿は居ないみたいです。

名前に込められたイメージ

Yorkは「ロンドンのような華やかさ」ではなく「伝統と格式」を象徴する街。 「York」というモデル名には、 ・伝統的・端正・正統派 ・過剰な装飾を排した堅実なデザイン ・知的で保守的な印象 といったイメージが込められてるんとちゃいますかね。 知らんけど。 でも、「ある事情」がありまして、うちではニックネームではなく品番で呼んでいます。 「ある事情」は、また、いずれ、どこかのタイミングで、機会があれば、説明しますね。 気が向けば、ね。

ふたつの異なる品番?

少しややこしいのですが、このモデルには 「#700」と「#9024」という2種類の品番が存在します。 というのも、ウチが取り扱いをスタートした当時、 メーカーが“製造部門”と“販売部門”で別会社だった時期があり、 それぞれが独自の品番で管理していたんですね。 現在は本国のカタログ上では「#9024」として扱われていますが、 当店では長年の習慣で「#700」で統一しています。 数字だけ見ると味気ないですが、 某ジーンズブランドの「3桁の数字」みたいに、 シンプルな数字にも愛着が湧いてくるもんです。 リーバイスの501とかね。 あ、リーバイス言うてもた。 なのでウチでも「700番」(ななひゃくばん)と呼んでいます。
つづく(中編へ) ここまでで「#700」というモデルナンバーと「York」というニックネームのの由来についてお話ししました。 次回【中編】では、このセーターを象徴するディテールについて解説します。 ほなまた。