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函館のスルメイカ漁、2026年6月1日に解禁。いま北海道の海で何が起きているのか

公開日:2026/06/02 更新日:2026/06/04

函館のスルメイカ漁が始まりました

6月に入ると、北海道・函館では 「今年もイカの季節が来た」と 感じる方が多いのではないでしょうか。 函館といえば、朝市、活イカ、いかめし、塩辛。 観光で訪れた方にとっても、 地元の方にとっても、スルメイカは ただの魚介類ではなく、 函館らしさを感じる大切な存在です。 しかし、 2026年6月1日に道南のスルメイカ漁が 解禁されたものの、出漁した船の多くが 水揚げはほぼありませんでした。 予定されていた 初競りも見送られ 2025年に続いて 2年連続の厳しいスタートとなりました。 「イカの街・函館」と聞くと、 いつでも新鮮なイカがたくさん 揚がっているように思われがちです。 けれど、 今の函館のスルメイカ漁は、 昔のように“当たり前に獲れるもの” ではなくなっています。

ここ5年の函館スルメイカ取扱量

函館市水産物地方卸売市場の 生鮮スルメイカ取扱量を見ると、 近年の変化がはっきり見えてきます。
数字だけを見ると、 2025年度は明るい材料がありました。 2023年度の317トン 2024年度の400トンに比べると、 2025年度の694トンは大きな回復です。 ただし、 ここで「函館のイカが完全復活した」と 言い切るのは早いです。 なぜなら、 2026年6月の解禁直後は 水揚げがほぼなく、 初競りも見送られているからです。 つまり 近年の函館のスルメイカ漁は、 年ごと・月ごと・海域ごとの差が大きく、 単純に「増えた」「減った」だけでは 語れない状態になっています。

なぜスルメイカは獲れにくくなっているのか

スルメイカは回遊する魚介類です。 そのため、資源量そのものに加えて 水温、潮の流れ、来遊ルート 産卵の状況など さまざまな条件に左右されます。 近年は、秋生まれ群 冬生まれ群の資源状態 北海道周辺への来遊量 海洋環境の変化などが重なり 函館周辺での水揚げが 不安定になっていると 見られています。 特に難しいのは、 「海全体にまったく イカがいない」という 単純な話ではないことです。 ある年は秋以降にまとまって 獲れることもあります。 一方で、解禁直後の 6月にはほとんど姿が 見えないこともあります。 2025年度は最終的に 取扱量が増えましたが 2026年の出だしは厳しい。 この差こそが 今のスルメイカ漁の難しさです。

漁師さん買う人にとっても厳しい時代

スルメイカが獲れないと困るのは 漁師さんだけではありません。 市場、鮮魚店、飲食店、加工業者 運送業者、観光業。 函館のイカは たくさんの仕事と暮らしに つながっています。 水揚げが少なければ、 市場に活気が出ません。 加工業者は原料を 確保しにくくなります。 飲食店では、仕入れ価格が上がり、 メニューに載せにくくなります。 そして消費者にとっても、 昔のように気軽にイカを買うことが 難しくなります。 かつては「大衆魚」として 親しまれていたスルメイカが 今では高級魚のような 価格になることもあります。 これは、ただ「イカが高くなった」 という話ではありません。 海の変化が、食卓の変化として 現れているということです。

困っているのは漁師さんだけではありません

市場、鮮魚店、飲食店 工業者、運送業者、観光業。 函館のイカは、たくさんの 仕事と暮らしにつながっています。 水揚げが少なければ 市場に活気が出ません。 加工業者は原料を 確保しにくくなります。 飲食店では、仕入れ価格が上がり メニューに載せにくくなります。 そして消費者にとっても 昔のように気軽にイカを買うことが 難しくなります。 かつては「大衆魚」として 親しまれていたスルメイカが、 今では高級魚のような 価格になることもあります。 これは、ただ「イカが高くなった」 という話ではありません。 海の変化が、食卓の変化として 現れているということです。 ここまで読むと、 暗い話に感じるかもしれません。 でも 函館のイカ文化は、 簡単に終わるものではありません。 函館には、長い時間をかけて 育ってきた食文化があります。 活イカの食感。 塩辛の旨み。 いかめしの懐かしさ。 干しイカの香り。 家庭で焼くイカの匂い。 それらは、単なる商品ではなく 函館の記憶そのものです。 だからこそ今必要なのは 「昔はたくさん獲れたのに」と 嘆くだけではなく、今の海の状況を知り、 限りある水産資源を 大切に味わうことだと思います。

今年のスルメイカをどう見ればいいのか

2026年の函館スルメイカ漁は、 厳しいスタートになりました。 ただ、 スルメイカ漁は6月だけで 決まるものではありません。 過去の状況を見ても、 秋以降に水揚げが増える年があります。 そのため、 6月の結果だけで「今年はもうだめだ」と 決めつけるのも早いです。 一方で、「そのうち獲れるだろう」と 楽観しすぎるのも危険です。 今のスルメイカ漁は、 資源、海水温、漁獲枠 燃料代、消費者価格が 複雑に絡み合っています。 漁師さんが努力すれば必ず獲れる という時代ではなくなっています。

私たちにできること

消費者としてできることは、 決して大きなこと ばかりではありません。 まずは、 北海道の海で 何が起きているのかを知ること。 安いことだけを求めず なぜ価格が上がるのかを考えること。 手に入ったときには、 無駄にせず大切に味わうこと。 そして、 函館や北海道の水産業を支える お店、漁師さん、加工業者さんの 背景を知ること。 スルメイカは、ただの食材ではありません。 海の変化を教えてくれる存在であり 函館の暮らしと 食文化を映す鏡でもあります。

函館スルメイカ漁の今

2026年6月1日に始まった 北海道・函館のスルメイカ漁は、 厳しい出だしとなりました。 しかし ここ5年のデータを見ると、 単純な右肩下がりではなく 悪い年もあれば、持ち直す年もあります。 大切なのは、 短いニュースだけで判断しないことです。 函館のスルメイカ漁は、 今まさに大きな変化の中にあります。 だからこそ、 私たちは「今年のイカはどうなるのか」 という目線だけでなく、 「北海道の海がどう変わっているのか」 「これからも函館の食文化を どう守っていくのか」 という視点で見ていく必要があります。 函館のイカは、ただの名物ではありません。 海と人、漁師と市場、 食卓と記憶をつなぐ、 北海道の大切な味です。 今年もその一杯を、 当たり前ではなく、 ありがたく味わいたいと思います。

よくある質問 Q&A

Q.2026年の函館スルメイカ漁は不漁ですか? A.2026年6月1日の解禁直後は、 水揚げがほぼなく厳しいスタートになりました。 ただし、スルメイカ漁は6月だけで 決まるものではありません。 秋以降に水揚げが増える年もあるため、 今後の推移を見る必要があります。 Q.函館のスルメイカはなぜ減っているのですか? A.資源量の低迷、海水温、潮の流れ 来遊ルートの変化など、複数の要因が 関係していると考えられます。 単純に「漁師さんが獲らなくなった」 という話ではありません。 Q.スルメイカは今後また安くなりますか? A.水揚げが増えれば価格が下がる 可能性はあります。 ただし、燃料代や漁獲枠、加工・流通コストも 関係するため、昔のように安定して 安く買えるとは限りません。 Q.函館のイカ文化はなくなってしまいますか? A.すぐになくなるわけではありません。 ただし、資源や漁獲量の変化に合わせて、 食べ方、売り方、価格への向き合い方は 変わっていく可能性があります。

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