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犬の肉球の役割って?ケアの方法もご紹介

公開日:2025/05/02 更新日:2026/05/14

犬の肉球の役割って?ケアの方法もご紹介

犬の手足の裏にある肉球は、その愛らしい見た目から、多くの飼い主さんにとって癒しの存在となっています。しかし、犬にとっての肉球は、見た目以上に重要な役割を果たす部分です。多くの神経や血管が集まる繊細な部位であり、さまざまな機能を持っています。この記事では、そんな肉球の役割に加えて、愛犬が肉球をなめる理由や、自宅でできるケアの方法についてもご紹介します。

犬の肉球の役割とは?

見た目にかわいい肉球ですが、実はさまざまな大事な役割を担っています。 肉球の役割① 衝撃を吸収して足を守る 犬の肉球は、地面に接する部分が「角質層」という硬い皮膚で覆われており、表面には毛が生えていません。その内部は、弾力のある組織と柔らかな脂肪組織から構成されています。 このような構造によって、犬が走ったり高い場所から飛び降りたりした際、足にかかる衝撃をやわらげるクッションのような役割を果たしています。 肉球の役割② 体温の調節をサポート 肉球は、犬の体の中で唯一「エックリン汗腺」と呼ばれる汗を出す器官がある場所です。これは人間の汗腺と同じタイプで、汗をかくことで体温を調節します。呼吸とあわせて体温を下げる働きがあり、また緊張したときにも汗をかく点も人間と似ています。 肉球の役割③ 滑り止め・ブレーキの働き 肉球の最も外側の表皮は、「乳頭(にゅうとう)」と呼ばれる突起状の構造で覆われています。そのため、表面はつるつるではなく、ややでこぼこしています。このでこぼこによって地面との摩擦が生まれ、犬は走っている途中でもしっかりブレーキをかけることができるのです。 肉球の役割④ 地面の温度を感じ取る 肉球には毛が生えていないため、人の手のひらや足の裏のように温度変化に敏感です。ただし、熱さを感じても犬自身で対処することはできないため、特に暑い時期のお散歩では、時間帯や歩く場所に飼い主さんが気を配る必要があります。 なお、外で過ごす時間が長い犬や運動量の多い犬では、刺激により肉球の皮膚が厚くなることがあります。また、寒冷地原産の犬種では、肉球の間に毛が密に生えているため、熱や冷たさからある程度守ることができます。

犬が肉球をなめる理由は?

「気づくといつも肉球をなめている」――そんな愛犬の様子に心当たりはありませんか? 実は、それにはいくつかの理由が考えられます。 理由① ストレスや不安によるもの まず考えられるのは、ストレスを感じていることです。最初は気を紛らわせるためになめ始めたものが、やがてクセとなってしまうことがあります。 たとえば、遊んでもらえない時間が長くて退屈している場合や、新しいペットが加わったことによる緊張などがきっかけになることがあります。なめる行為は、犬にとって気持ちを落ち着けるためのセルフケアの一種でもあります。 理由② 皮膚トラブルのサインかも? もう一つの可能性は、皮膚や肉球に何らかのトラブルがあることです。なめる刺激が続くことで「舐性皮膚炎(しせいひふえん)」という炎症が起きることもあります。肉球は地面と直接触れるため、乾燥や傷、炎症など、トラブルが起こりやすい場所です。

肉球に起こりやすいトラブルとは?

● 乾燥・ひび割れ 肉球は汗をかくことである程度の潤いを保てますが、乾燥した時期やアスファルトなど硬い地面をよく歩く場合、表面が乾いてひび割れてしまうことがあります。ひび割れは痛みやかゆみを引き起こすこともあるため、日頃からのチェックが大切です。 ● ケガ(切り傷・やけど など) 肉球は地面に常に接しているため、切り傷ややけどのリスクも高いです。真夏のアスファルトやマンホールの上などは特に注意が必要です。冬場でも融雪剤によってやけどすることがあります。また、公園などでは草の実(ノギ)などが刺さり、取れなくなるケースもあるので、お散歩後に様子がおかしければすぐに動物病院を受診しましょう。 ● 指間炎(しかんえん) 肉球と肉球の間にある「指間(しかん)」は、汗や分泌物、汚れがたまりやすく、炎症が起きやすい場所です。特に、シー・ズーやビーグルなど皮脂の多い犬種では注意が必要です。細菌感染などが原因でかゆみや痛みが起き、しきりになめるようになることがあります。 ● アレルギーやアトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなども、肉球や指間をなめる原因となります。症状が目に見えていなくても、アレルゲンによる刺激でかゆみが出ることがあります。症状が続く場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド薬などの治療が必要になることもありますので、早めに獣医師の診察を受けましょう。

肉球ケアのポイントは?

肉球のトラブルを防ぐために最も大切なのは、「清潔を保つこと」です。お散歩のあとは、手足をしっかり拭いたり、必要に応じて洗ってあげましょう。特に指の間に汚れがたまりやすいため、指間炎の予防には定期的な洗浄が効果的です。薬用シャンプーを使って優しく洗ってあげるとよいでしょう。 また、乾燥も肉球をなめる原因のひとつになります。乾燥が気になる時期には、犬用の保湿クリームでうるおいを与えるケアがおすすめです。ただし、クリームを塗りすぎると不快感を与え、かえってなめる原因になることもあるため、少量を薄くのばして使うようにしましょう。 ケア用品は必ず「犬専用」を選んで 注意しておきたいのは、犬の皮膚は人間よりも薄く、デリケートであるということです。そのため、人間用のシャンプーやクリームは刺激が強すぎてしまう場合があります。必ず犬用に作られた製品を使用するようにしましょう。

まとめ

犬の肉球は、足を守るクッションとしての役割や、体温を調節する機能など、さまざまな働きを担っています。一方で、地面からの刺激を直接受けるため、傷や炎症などのトラブルも起こりやすい繊細な部位です。 毎日のお散歩後のケアを習慣にし、清潔に保つことで、多くのトラブルを予防することができます。愛犬が快適に過ごせるよう、やさしく丁寧なケアを心がけましょう。