IBSと生きる声― 過敏性腸症候群の体験談と理解のための特集 ―
公開日:2026/09/09 更新日:2026/09/13症状は外から見えなくても、困りごとは確かにあります。
過敏性腸症候群(IBS)を経験した方の声を通して、 病気への理解と、学校・職場・日常生活でできる配慮を広げるためのページです。
IBSでは、腹痛や下痢、便秘、腹部膨満感、ガスなどの症状そのものだけでなく、 「授業中に席を立てない」「会議で周囲の目が気になる」「電車に乗るのが怖い」 「においを指摘されるのではないか」といった不安が、日常生活の大きな負担になることがあります。
そして、そのつらさは外からは見えにくく、本人が言葉にしづらいことも少なくありません。 私たちは、当事者の体験を公開することで、IBSを知らない方にも 「どんなことに困り、どんな配慮が助けになるのか」を知っていただきたいと考えています。
このページは、誰かの症状を決めつけたり、特定の方法を押しつけるためのものではありません。 一人ひとり異なる経験を共有し、少しでも暮らしやすい環境を一緒に考えていくための場所です。
過敏性腸症候群(下痢、ガス混合型)に罹患したのは高校でした。 当時は今ほどIBSが知られておらず、病院へ行っても整腸剤や安定剤を処方されるだけでした。
過敏に意識しなければやり過ごすこともできましたが、社会人になりストレスを感じる時間が長いほど 症状が強くなり、下痢とガスに悩まされました。一方で、気を許せる友人や恋人といる時には 症状が出ないこともありました。
50代になった現在も完治したわけではなく、付き合っていくものだと考えています。 若い頃は深く悩んだ時期もありましたが、今は体調の波を受け止め、 必要以上に追い込まないようにしています。
親戚の子から相談を受け、力になりたいと思いました。 本人は「おまり臭いを感じないようなので安心感がある」と話し、 日々の生活を少しでも楽しめるようになればと思っています。
一方で、学校では周囲の反応が本人の大きな負担になっているようでした。 もし席を選べるのであれば、後ろや出入口に近い場所など、 本人が安心できる位置を希望できるだけでも違うと思います。
ただし「後ろの席にして」と一律に決めるのではなく、 先生が本人に希望を確認してほしいです。 配慮の内容は、その人によって違うからです。
職場でストレスが続き、ある日、突然大きな腹鳴が鳴ってから ガスへの悩みが強くなりました。トイレに行っても短時間でまたガスが溜まり、 仕事中も「漏れているのではないか」と不安になりました。
10分おきに席を立つのも難しく、消臭パンツを知ってから外出時に使うようになりました。 職場では同僚との距離や席の位置が気になり、帰宅時も混雑する場所を避けるなど、 周囲への不安を減らす行動を取るようになりました。
投稿者にとっては、においへの不安を少しでも減らせるものが 「なくてはならない存在」になっているとのことです。
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医療情報について
本ページはIBSに関する一般的な情報と、当事者の体験を共有することを目的としています。 診断・治療・医療行為を目的としたものではありません。 症状が続く場合や生活への支障が大きい場合は、医療機関へご相談ください。 体験談は投稿者個人の経験であり、すべての方に同じ経過や結果が当てはまるものではありません。
医療情報の参考:日本消化器病学会「過敏性腸症候群(IBS)診療ガイドライン2020」 /「患者さんとご家族のための過敏性腸症候群(IBS)ガイド2023」