シンビジウムの花言葉は「飾らない心」。色別の意味と、大切な人を祝う素敵な理由
公開日:2026/01/25 更新日:2026/04/11冬のギフトとして、胡蝶蘭と並んで人気のシンビジウム。 その豪華な見た目から、「もしかして、高慢とか派手すぎる花言葉があるんじゃないの?」と気になったことはありませんか?
安心してください。シンビジウムの花言葉は、その丈夫で長持ちする性質と同じくらい、「実直で誠実」なものばかりです。 全体の花言葉である「飾らない心」の由来や、色ごとに異なるメッセージ、そして名前の由来になった「舟(ふね)」にまつわる縁起の良い話まで。 私たち農家が、シンビジウムが「冬の贈り物」として最強である理由を解説します。
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今のシンビジウムは非常に華やかで色彩豊かですが、最も有名な花言葉は「飾らない心」や「素朴」です。 一見、矛盾しているように思えますが、これには理由があります。
□ 原種の花色が地味で落ち着いていたことに由来する「素朴な美」
現在流通しているシンビジウムは品種改良されたものですが、そのルーツである原種は、森の中でひっそりと咲く、地味で落ち着いた色合いの花でした。 どんなに品種改良で華やかになっても、その根底にある「自然体で落ち着いた美しさ」こそが本質である、という意味が込められています。
□ 「誠実な愛情」。冬の寒さに耐えて長く咲く姿が、一途な愛を連想させる
もう一つの代表的な花言葉は「誠実な愛情」です。 多くの花が枯れてしまう冬の寒さの中で、シンビジウムは2ヶ月近くも咲き続けます。 その忍耐強く、一途に咲き誇る姿が、浮ついたところのない「誠実な愛」を連想させるのです。
□ 派手な言葉よりも、心と心の繋がりを大切にしたい相手へのギフトに
「熱烈な恋」のような激しい言葉ではありませんが、その分、家族や親友、長年のビジネスパートナーなど、「信頼関係」で結ばれた相手への贈り物に最適です。 「いつもありがとう」という感謝の気持ちを、静かに、でも力強く伝えてくれます。
全体の花言葉に加えて、花の色によっても素敵なメッセージが込められています。 贈る相手のイメージに合わせて選んでみましょう。
□ 【ピンク】「上品な女性」。母の日や、エレガントな女性への贈り物に
愛らしいピンク色のシンビジウムには、「上品な女性」や「高貴な女性」という花言葉があります。 派手すぎず、優しさを感じさせるピンク色は、お母様や奥様へのプレゼントにぴったり。 母の日のギフトとしても、カーネーションに次ぐ人気を誇ります。
□ 【白】「深窓の麗人」。汚れのない美しさと、高貴な憧れを表す
透き通るような白色には、「深窓の麗人(しんそうのれいじん)」という美しい言葉がついています。 家の中で大切に育てられた、清らかで美しい女性という意味です。 けがれのない純白の花は、目上の女性への敬意を表すギフトや、ブライダルの装飾としても愛されています。
□ 【黄】「誠実な心」。ビタミンカラーは元気と金運を運ぶ定番色
明るい黄色の花言葉は「誠実な心」。 見る人を元気づけるビタミンカラーでありながら、メッセージはとても真面目です。 また、黄色は風水的にも「金運」を象徴する色。 「商売繁盛」と「誠実な商売」の両方の意味を込めて、開店祝いや開業祝いに最も選ばれる色です。
□ 【緑】「野心」。自然の色が生むエネルギーは、挑戦する人へ
爽やかなグリーンのシンビジウムには、「野心」という力強い言葉が託されています。 これは決して悪い意味ではなく、「大きな志(こころざし)」や「夢に向かって進む力」を表しています。 これから新しい事業を始める方や、受験生へのエールとして最適です。
シンビジウム(Cymbidium)という名前、ちょっと不思議な響きですよね。 実はこれ、ギリシャ語が語源になっており、とても縁起の良い意味が隠されています。
□ 学名「Cymbidium」は、ギリシャ語の「Kymbes(舟)」が語源
シンビジウムの語源は、ギリシャ語の「Kymbes(キンベス)」で、これは「舟(ふね)」を意味する言葉です。
花の中を覗いてみてください。 中心にある舌のような花びら(リップ)の形が、丸みを帯びていて、まるで「舟の底」のような形をしていませんか? 植物学者がこの形を見て「舟のようだ」と名付けたのが始まりです。
□ 開店・退職・卒業など、人生の新たな海へ漕ぎ出す人へ
「舟」は、新しい世界へ旅立つための乗り物です。 この由来から、シンビジウムは「人生の船出」を祝う花としても愛されています。 定年退職して第二の人生を歩む方、学校を卒業する学生さん、そして新しくお店を開くオーナーさん。 「新しい海への船出が、素晴らしいものになりますように」というエールを、名前に込めて贈ることができます。
西洋だけでなく、東洋(中国や日本)でも、シンビジウムの仲間は特別な扱いを受けてきました。 あの有名な孔子(こうし)も、ランを愛した一人です。
□ 古くから「四君子(しくんし)」の一つとして、人格者の象徴とされた
水墨画の世界には、気品ある植物として「四君子(しくんし)」と呼ばれる4つの植物があります。 「梅・竹・菊」、そして「蘭(ラン)」です。 ここで言うランは、シンビジウムの祖先である東洋ラン(シュンランなど)のこと。
春に先駆けてほのかに香るその姿は、徳の高い君子(人格者)の象徴とされてきました。
□ 誰もいない山奥でも香りを放つ=「誰が見ていなくても正しい行いをする」
孔子は、ランについてこのような言葉を残しています。 「芝蘭(しらん)は深林に生じ、人無きを以て芳(かんば)しからざる事なし」 (ランは誰もいない深い森の中でも、人が見ていないからといって香りを止めることはない)
これは、「立派な人は、誰かが見ていようがいまいが、常に正しく誠実に行動する」という教えです。 このエピソードから、シンビジウムは恩師や上司、尊敬する先輩など、人格者への贈り物として最高の意味を持ちます。
緑(グリーン)色のシンビジウムが持つ花言葉「野心」。 日本語だと少しギラギラした、怖いイメージを持つ方もいるかもしれません。 しかし、花の世界において、この言葉は最高の褒め言葉です。
□ 緑色の花言葉「野心」は、ネガティブではなく「大志を抱く」という意味
ここでの野心は、他人を蹴落とすような意味ではなく、「大志(たいし)」や「向上心」と捉えてください。 クラーク博士の「少年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious)」のアンビシャスと同じ意味です。 冬の寒さの中で、春に向かって着実に蕾を膨らませる緑色のシンビジウムは、まさに「未来への希望」そのものです。
□ 海外(西洋)の花言葉も「Magnificence(壮麗)」とポジティブ
ちなみに、西洋(英語圏)でのシンビジウム全体の花言葉は「Magnificence(壮麗・豪華)」や「Beauty(美)」です。 ネガティブな意味は一切ありません。 世界共通で、ポジティブで力強いエネルギーを持つ花として認識されています。
□ これから事業を大きくしたい社長や、夢を追う若者には最高の言葉
「もっと会社を大きくしたい」「夢を叶えたい」 そんなエネルギーに満ちあふれているベンチャー企業の社長様や、夢に向かって努力している若者へ贈るなら、緑色のシンビジウムがベストです。 「あなたのその野心(夢)を応援します」という、力強いエールになります。
花言葉だけでなく、366日の「誕生花(たんじょうか)」としても、シンビジウムは冬生まれの方へのギフトに最適です。 以下の日付が誕生日の人に贈ると、より一層喜ばれます。
□ 代表的な日付は「1月14日」「1月17日」「2月28日」など
シンビジウム全般の誕生花として有名なのは、以下の日付です。
11月7日
12月18日
1月14日
1月17日
2月28日
ちょうどお花屋さんにシンビジウムがたくさん並ぶ時期と重なっていますね。
□ 色によっても日付が違う?366日誕生花との関係
本によっては、色ごとに日付が割り当てられていることもあります。 例えば、黄色は「1月9日」、白色は「1月17日」とされることが多いです。 もし相手の誕生日がこの日付なら、「今日はあなたの誕生花なんだよ」と一言添えてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。ロマンチックな演出になります。
私たち宮川洋蘭でも、よく「胡蝶蘭とシンビジウム、どっちを贈ればいいですか?」と聞かれます。 どちらも素晴らしい花ですが、花言葉の「方向性」が少し違います。
□ 胡蝶蘭は「未来の幸せ」を願う、華やかで外交的なメッセージ
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」。 これは、外から良い運気を呼び込むイメージです。 そのため、開店祝いや移転祝いなど、「これから新しいお客様や運気を招きたい」という外交的・未来的なシーンに向いています。
□ シンビジウムは「変わらぬ関係」を願う、内面的で親密なメッセージ
一方、シンビジウムの「飾らない心」「誠実な愛情」は、内面的・永続的なメッセージです。 「今のあなたとの関係を大切にしたい」「ずっと変わらず元気でいてほしい」という想いが強いため、家族、親友、長年の取引先など、すでに信頼関係がある相手への贈り物に向いています。
□ 相手との距離感で使い分けると、より気持ちが伝わる
「おめでとう!これからもガンガンいこうぜ!」なら胡蝶蘭。
「いつもありがとう。これからも末永くよろしく」ならシンビジウム。
このように、相手との距離感や伝えたいメッセージで使い分けると、ギフト上級者と言えるでしょう。
シンビジウムの花言葉は、どれも「誠実」で「温かい」ものばかりでした。
全体: 「飾らない心」「誠実な愛情」
由来: 「舟(船出)」
ピンク: 「上品な女性」
白: 「深窓の麗人」
黄: 「誠実な心」
緑: 「野心(大志)」
豪華な見た目の中に、一本芯の通った真っ直ぐなメッセージを秘めた花。 それがシンビジウムです。 冬の寒さに負けず咲き誇るその姿に、あなたの大切な人への「変わらぬ想い」を託してみてはいかがでしょうか。
宮川将人(有限会社宮川洋蘭 代表取締役)
熊本県宇城市・戸馳島生まれ。東京農業大学卒業後、オランダ・アメリカで洋蘭の研修を経て帰郷。家業の3代目として花農家となり、2007年に妻との結婚を機に「森水木のラン屋さん」を楽天市場にオープン。
以降、農家初となる楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー、顧客満足度最大化賞など受賞。ギフト用の胡蝶蘭はもちろん、自宅で育てられるランの魅力を発信し続け、これまでお客様から頂いた疑問やお悩みにお応えする情報コンテンツをこちらで執筆中。
お問い合わせ先
有限会社 宮川洋蘭ネットショップ:
森水木のラン屋さん
https://www.kazenami.live/morimizuki/