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この夏、メッシュキャップを見直す理由。POTEN / MOONLOID CAP

公開日:2025/06/18 更新日:2025/06/18

昔の野球帽が持つ、あの頃の記憶。

夏のグラウンド。 熱を持った空気と汗ばんだメッシュ素材、額に当たる白い芯地。 ふざけてツバを曲げていたあの頃の風景。 それは、記憶の底に沈んだ風合いかもしれない。 POTENの帽子は、そんな”昔の野球帽”の記憶を、現代に引き戻してくれる。 帽子をつくるブランドは多い。 けれど「野球帽だけをつくるブランド」は、ほとんど存在しない。 2016年にスタートしたPOTENは、岡山の野球帽専門工場とともに、プロ選手用と同じ製法で帽子を仕立て続けている。 そして今回、そのPOTENにMOONLOIDが別注を依頼。 本物の構造と都市の感性を重ねた、唯一無二のキャップが完成した。

“13本のステッチ”が、語ること。

ベースとなっているのは、デザイナー井口氏が運営するセレクトショップ「TAMANIWA」で展開されているPATCH CAP。 その象徴とも言えるのが、ツバに走る13本のバイザーステッチだ。
一般的な帽子では6~8本程度が主流だが、これはヴィンテージのプロ仕様を継承したもの。 耐久性はもちろん、帽子全体の表情を整える意匠としての機能も持っている。 そして、このディテールが実現できる職人や設備は、今やほとんど残っていない。

夏にメッシュを選ぶ理由が、変わった。

  • クラウン前部はナイロンニット、後部は通気性抜群のメッシュ。 いわゆる“昔ながらの野球帽”の構造だが、シルエットはアップデートされていて、深めのクラウンにやや短めのツバ。 どんな顔立ちにも似合いやすく、スタイリングにも自然に馴染む。
  • 「メッシュキャップって、なんとなくダサい」 そう思っていた人にこそ被ってほしい。 これは、そうした先入観を軽やかに裏切る一本だ。 本物の構造とモダンな視点が両立した、“涼しいだけじゃない”夏の定番。

    ロゴも、構造も、すべてに意味がある。

    フロントには、MOONLOIDのシグネチャーを大胆に配置。 ティファニーブルー × ブラック、エルメスオレンジ × ネイビーというカラーも印象的。 けれど、このロゴが成立するのは、土台が“本物の野球帽”だからにほかならない。 そして、細部にも注目してほしい。 たとえば、帽子の形を保つための「前立メッシュ(芯材)」。 白いメッシュが額の裏側にしっかりと入り、ロゴが寝てしまわないようフロントをしっかり立ち上げる。 見えない部分にこそ、野球帽としての設計思想が息づいている。
    また、後頭部のアジャスターベルトには「MOONLOID」の刺繍入り。 TAMANIWAのデザインフォントを使ったキャッチーなロゴが、さりげない主張として効いてくる。
    そしてクラウン内側には、プロ仕様と同じようにネームタグが装備されている。 名前を書き込めば、まさに“自分の帽子”としての愛着が湧いてくる。 シェアユースにも適した、静かな気遣い。

    これは「日用品」への、静かな再解釈。

    POTENのクラフトマンシップと、MOONLOIDの審美眼。 そこに、TAMANIWAが持つ“野球への情熱”が交差することで生まれたこのキャップは、 単なる別注品ではなく、帽子という日用品をもう一度見直すきっかけになるはずだ。
    たとえば、朝の陽ざしが眩しい日。 あるいは、何を着てもいまひとつ気分が乗らないとき。 このキャップは、さりげなく、でも確かな存在感で応えてくれる。