唐木仏壇
【特徴】
◆木目が美しく,渋い味わいがある
◆素材によって独特の色合いがある
◆手彫りの彫刻が天然木の良さを引き出している
◆工芸品としての価値あり
【ポイント】
◆特に宗派による区別はない
インテリア仏壇
【特徴】
◆洋風のインテリアにも合うデザイン
◆マンションでも大丈夫な省スペース型が多い
◆仏具にも個性のあるものが揃っている
【ポイント】
◆サイズが小さいものは従来の仏具一式が入りきらない場合がある
金仏壇
【特徴】
◆金箔が張り詰められていて,華やかで美しい
◆工芸品としての価値が十分ある
【ポイント】
◆浄土真宗の方が多いが,特に限定されていない
◆高価なものが多い
◆金箔が張られているため,お手入れは丁寧に
神棚
【特徴】
◆材料には檜や欅が主に使われる
◆一社宮(戸がひとつだけのもの),三社宮(戸がみっつあるもの)などがある
◆棚板の取付には様々な方法がある
【ポイント】
◆神棚にお祀りするものは,神宮大麻(伊勢神宮のお札)・氏神様のお札・自分の信仰する神社のお札など
◆商売繁盛祈願の時にはお稲荷様,受験祈願の時には天満宮のお札などをお祀りする
■新築とお仏壇
新しく家を建てたときは,家族と一緒にご先祖さまのお住いも新しく清々しい場所に,ということでお仏壇を整えて幸せのお礼とこれからの繁栄を祈ります.また新築を機会に旧式の造り付けタンス式から本格的なお仏壇に買い換えなさる方も,多くなっております.
■結婚
お嫁に行くとき,生家のお仏壇に手を合わせ,今日まで守って下さったお礼と新たな決意を誓ってゆきます.お嫁を迎えるとき,花嫁がついたら一番最初に婚家のお仏壇にご挨拶をし,新しい一家の一人として報告します.
■入学・進学・卒業・就職
ご先祖さまとの語らい,よろこびを感謝.そして新たな決意をご先祖さまに報告します.
■お子様の情操教育に
子供は親の後姿を見て育つと言われます.お仏壇の前に正座し,さとすことにより精神が定まり心が改まり,素直なやさしいお子様に育ちます.
■季節のもの
季節のものや,珍しいもの,いただきものなどは,まずお仏壇にささげてから家中みんなでいただきます.
まずご自宅のどこに置くかを考えましょう.伝統的な仏壇の場所にこだわることはありません.例えば居間など,ご家族が集まる場所がいいのです.ただし,湿気がとくに高いところ,火気の近くなど仏壇が傷んでしまう場所は避けてください.
北がもっとも尊い方角とされておりますので,拝む人が北を向くように,お仏壇は南向きに安置されるのが良いとされておりますが,お仏壇を安置する場所としては,いつも家族と一緒に親しまれて,静かにおつとめすることができるところです.
「 うちは狭い から無理」とあきらめる必要はありません.小さめで,棚やタンスの上に置くものもあります.最近では現代の住宅事情に合わせて,略式で小さいもの, 家具調デザイン のものが多くなっています.
場所を決めたらお店に行く前に,採寸 しておきます.幅,奥行き,高さをメモしてお店に行くと参考になります.
【高さ 60cm以下】
仏間が無く,たんすなどの上に安置するサイズです.主に都市型住宅や団地向き.
【高さ 60~100cm】
安置する仏壇は,60cm~100cm位の仏壇が最適です.
【高さ 100~160cm】
仏間に地袋があり,仏壇の高さがとりにくい場所に安置するのに最適です.
【高さ 160cm以上】
半間の仏間,床の間,またはお部屋のどこにでも安置できるサイズ.
気になるのはやっぱりお値段でしょう.素材・大きさ・デザインなどで 数万円 のものから何百万のものまであります.高ければ高いほど良いとは限りません.ご家族が感謝を込めて手を合わせることが大切なのです.
まずご自宅におけるサイズであること,次に好みのデザインであること,その条件に合うものの中から,納得のいくお値段のものをお選びいただくのが良いかと思います.
お仏壇はたしかに高い買い物です.しかしその 価値は金額で決まるものではないのです.高い買い物になるか,安い買い物になるかは,ご家族とお仏壇の関わり方次第です.
お仏壇の主材には普通,芯材に天然の原木を練り付けて(木を張り合わせること)用いられますが,それは製品の価格を抑えるという目的の他に,素材の割れや狂いを防ぐのに有利だという理由があります.そして,この練りかたの工法によって等級が生じてきます.
高級な工法から順番に述べれば,まず,芯材の四方を囲む「四方練り工法」,三方を囲む「三方練り工法」,前後に練り付ける「二方練り工法」,前面だけに練り付ける「前練り工法」となります.
また,薄くスライスした原木を貼り付ける「突板張工法」と呼ばれるものもあります.
芯材にも,天然の原木をそのまま使ったものから,細かな木片を寄せ集めて造る集成材や,紙などを圧縮して固めた圧縮ボードまであります.
基本主材に関してもっとも高級とされるのは,芯材を一切使用せず,天然の原木だけを使って造られる「総無垢造工法」の仏壇です.
お仏壇のほとんどが木目をいかしたデザインです.黒檀,紫檀,鉄刀木などの外材を使用したものを「唐木仏壇」,欅,桑,屋久杉などの国内産高級木材を使用したものを「銘木仏壇」と呼んだりします.いずれも耐久性が高く,木の持つ特徴をいかして造られています.
人にさまざまな場面でやすらぎを与えてくれる木.ここでは,お仏壇に使われる代表的な木材を,簡単にご紹介します.
■欅(けやき)
欅材は昔から神社・仏閣に使用され,樹木としても,又木材としての評価からも日本の代表的なものの一つです.
良質の欅は,適度の寒さ,暖かさのある地方のもので何十年,何百年もの風雪に耐えた欅材は,非常に堅く長持ちします.
木目が明瞭で美しいこと,強度が高いこと,耐久性があることの3拍子そろっているので,我が国の広葉樹林では第一番の良材です.ここで紹介するお仏壇は会津でつくられています. 会津は,欅が有名です.四季がはっきりしており,温暖の差があるこの地方の代表的な樹木の欅は,目がつんでおり,なめらかでたいへん美しい素材です.
床柱・床廻り材・羽目板・床材等の他に最高の漆塗りである輪島の本堅地塗りのお椀は,今日でも欅材の逸物で作られています.
■鉄刀木(たがやさん)
原木名:最も良質とされるのは,ビルマ近辺産のものですが,現在は資源保護のため輸出禁止となっているので,一般的にはアフリカ産のウェンジが鉄刀木として多く利用されています.
日本では,三大唐木(黒壇・紫壇・鉄刀木)と言われる銘木のひとつで,元々の木地の色は茶褐色に近い.
■槐(えんじゅ)
中国原産で日本においては古来より『吉の木』として縁起の良い家内繁盛の木として,更に鬼門除けの木として珍重され庭に植えられてきました.
床柱・和家具・鏡台等の他に,和風のみでなく洋家具にも良く合い,洋風の腰羽目板,フローリング等にも使用されています.
■黄王壇(きおうたん)
原産地は,熱帯地区において産出され,堅い材料の部類に属します.材料の色目は,黄色味を帯びているために,黄王壇と呼ばれ仏壇を主体に使用されています. 歩留まり・加工性は黒壇・紫壇よりも良いといわれています.
■黒檀(こくたん)
原木名:エボニー
元々この材料は芯割れや白太が多く,非常に歩留まりの悪い木材で(丸太から換算して仏壇に使える割合は10%~15%),それに搬出費や加工費が加算されるため,高い材料となっています.
床柱・唐木細工・数珠・ナイフの柄・三味線・ギターの指盤等に使用されています.
■紫檀(したん)
原木名:代表種として本紫壇・チンチャン・パープル・パーロッサー・ブビンガ等 相逆目があり切削加工が非常に困難ですが,表面仕上は良く磨くと光沢がでて美麗です.
使用例は黒壇とほぼ同じですが,その他に家具・高級壁面材等にも使用されています.