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冷や汁でつながる物語 ― 離れて暮らす母からの応援編

公開日:2025/04/18 更新日:2025/04/18

社会人一年目、「もう無理かもしれん…」

春、新社会人として都会に出たばかりの私は、毎日が必死でした。 初めての一人暮らし。 覚えることだらけの職場。 家に帰っても誰もいない部屋。 仕事も人間関係もうまくいかず、コンビニ弁当を食べながら、涙がこぼれた夜もありました。 「こんなはずじゃなかった」 「自分には向いてないのかも」 スマホを握りしめては、母の番号を何度も見つめて、でも結局かけられずに寝る。 そんな日々が続いていました。

突然届いた、ひと箱のダンボール

ある日、仕事から帰ると、玄関前に母の名前で送られたダンボールが置かれていました。 開けてみると、中には大量の食材と一通の手紙。 「野菜はご近所さんからのおすそわけ。これはお父さんが釣った魚。冷や汁の素、ちゃんと入れといたよ。作り方、覚えちょる?…まあ忘れても大丈夫、書いちょるけん。元気出してね。」 読みながら、思わず「うわ…」と声が出て、涙が止まりませんでした。 母の字は、昔と変わらず、少し丸っこくてやさしい。

台所で、母と話してる気がした

冷や汁なんて、子どものころは「またこれ?」なんて文句を言ってたのに、不思議なことに、無性に食べたくなったんです。 レシピ通りに、味噌をあたって、すりごまを加え、焼いた魚をほぐして… 冷たい水で溶いて、刻んだきゅうりと豆腐を入れて、白いごはんにかける。 たったそれだけの作業なのに、台所に立っていると、まるで隣で母が見守ってくれているような気がしました。 味見をすると、驚くほどあの味に近い。 一口、二口、そしてまた涙がこぼれる。

ごはんちゃんと食べてる?の裏にある気持ち

後日、電話をかけると、母は何事もなかったかのように明るく話しました。 「冷や汁、うまくできた? あんた、味噌すりながら泣いちょったやろ」 ドキッとしました。まるで見られてたかのよう。 「ごはん、ちゃんと食べてる?」―― 母がよく言っていたこの言葉には、「ちゃんと生きてる?」「つらくない?」そんな気持ちが込められていたんだと、そのとき初めて気づきました。

一杯の冷や汁が、心の距離を埋めてくれる

今では、冷や汁は“母からの応援の味”です。 夏が来るたびに、冷や汁を作っては、母の温かさを思い出します。 口に運ぶたびに、「がんばれよ」と背中を押されているような気がするのです。 遠く離れて暮らしていても、声に出さなくても、料理はこんなにも気持ちを伝えられるんだと、心から思いました。

ミート21の冷や汁に込めた想い

私たちミート21が届けたいのは、ただの郷土料理ではありません。 それは、「人と人をつなぐ一杯」。 遠く離れた誰かの背中をそっと押してくれる、やさしい味です。 忙しくて料理ができない人にも、元気がないときでも、一杯の冷や汁が、誰かの心をそっと温めてくれることを願って──。 あなたも、大切な誰かに「冷や汁」を贈ってみませんか? もしかしたら、その一杯が、言葉よりも強く、想いを届けてくれるかもしれません。

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