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あくまきは“ちまき”じゃない?鹿児島県民が教える違いとは?

公開日:2025/05/29 更新日:2025/12/05

「あくまき=ちまき」と思ってませんか?

5月になるとスーパーや和菓子店に並ぶ、竹の皮に包まれたもち米のお菓子。 これを見て「ちまきだ!」と思う方、ちょっと待ってください。 それ、もしかしたら**鹿児島の伝統菓子「あくまき」**かもしれません。 見た目は似ていても、あくまきとちまきは“まったくの別モノ”。 この記事では、「あくまき」と「ちまき」の違いを鹿児島県民目線で分かりやすくご紹介します!

そもそも「ちまき」とは?関西と中国の文化

ちまきと聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、 笹や竹の葉で包んだ、 甘いもち米や餡入り、 節句のお菓子や中華風おこわ といったイメージでしょう。 特に関西のちまきは、上新粉を使って細長く巻いたもの。 **中国の「粽(ちまき)」**は、豚肉やうずら卵などを詰めたおこわ系。 つまり、全国的に言う「ちまき」は、 「もち米や粉を葉で包み、蒸したもの」 というのが基本なんですね。

最大の違いは「灰汁(あく)」

では、あくまきはというと? もち米を灰汁に浸し、竹の皮に包み、灰汁水で長時間煮る 保存料を使わず、常温で60日も保存可能 風味はすこし“渋み”と“香ばしさ”がある そう、最大の違いは**“灰汁”を使っているかどうか**なんです! 灰汁(あく)とは、木や竹を燃やした灰を水に溶かした強アルカリ性の液体。 これに漬け込むことで、もち米は雑菌が繁殖しにくくなり、保存食として優秀な性質を持つようになります。 鹿児島県民からすれば、 「ちまきは蒸すもの、あくまきは煮るもの」 という感覚が当たり前なんですね。

鹿児島県ではちまき=あくまき…ではない!

鹿児島では、あくまきが「ちまき」とも呼ばれることがありますが、 これはあくまで**“方言的な呼び方”**であり、全国的な「ちまき」とはまったく違うジャンル。 たとえば、 関東で「ちまき」と言えば笹巻き団子 関西で「ちまき」と言えば細長い餅 中華圏で「ちまき」と言えば具だくさんのおこわ 鹿児島で「ちまき」と言えば、灰汁に浸した“あくまき”! 全国で同じ言葉でも中身が違うのは、まさに郷土料理の面白さですね。

見た目が似てるのは偶然じゃない?

ではなぜ、これほどまでに全国で“包んだもち米”が広がったのか? その理由のひとつが、端午の節句文化です。 5月5日はもともと邪気を払う日であり、「葉で包んだ食べ物」=魔除けの意味合いがありました。 そのため、各地で「葉に包む」「保存性を高める」「栄養がある」食品が発達していったのです。 つまり、「あくまき」も「ちまき」も、節句の文化に根ざした親戚のような存在とも言えるでしょう。

鹿児島で育った人ならわかる!

鹿児島県民にとって、「あくまき」は戦陣食としての歴史や家族の思い出が詰まった特別な存在。 きなこや黒糖をまぶして、冷やして食べるのもまた粋な楽しみ方です。 だからこそ、 「あ、それちまきでしょ?」 と軽く言われると、思わず 「いや、あれは“あくまき”だから!」 と正したくなる気持ち、あるあるです(笑)

まとめ|似て非なる“和の包みもの”

いかがでしたか? 見た目は似ていても、 製法も、味も、歴史も違う 「あくまき」と「ちまき」 次回の節句には、ぜひ両方を食べ比べてみてください。 そして、鹿児島出身の方がいたら、「あくまきってちまきと違うんだよね?」と聞いてみてください。 きっと、目をキラキラさせて語ってくれるはずですよ。