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お手入れしないと劣化します。お手入れすると経年変化します。

公開日:2026/06/20 更新日:2026/08/13

劣化させるか、育てるか。

ひび割れて傷んでいくものと、 色が深くなり艶が増していくもの。 その違いは、素材でも価格でもありません。 お手入れをしたかどうかです。

なぜ木製品は変化するのか

木は切り出された後も、湿度や温度の変化に反応し続けます。 乾燥すれば水分を失い、収縮します。 湿気が多ければ膨張します。 この繰り返しが、何もしないでいると「劣化」になり、 適切にケアすると「経年変化」になります。

木製品には大きく3種類あります

1)ニスやウレタン塗装の木製品

家具や量販店のおもちゃによく使われている仕上げです。 表面に透明な塗膜を作り、木を保護しています。 ◎良いところ ・汚れ・水に強い ・お手入れがほとんど不要 ・購入時の見た目を維持しやすい ▲気になるところ ・塗膜が傷んだ場合、自宅での補修が難しい ・深い傷や剥がれは再塗装や研磨が必要になることも ・木本来の呼吸や質感が失われる 普段の手間は少ないですが、一度傷むと修復が難しい仕上げです。 〇見分け方 ・表面がツルツルしていてプラスチックに近い触り心地 ・水を垂らすと弾く ・木目はあるが温もりを感じにくい ・光沢がある

2)蜜蝋仕上げ・オイル仕上げの木製品

木そのものの質感を楽しむための仕上げです。 木の呼吸を妨げず、手触りや温もりをそのまま感じられます。 ◎良いところ ・木本来の手触りを楽しめる ・自宅でメンテナンスできる ・使うほど風合いが増していく ・小さな傷なら目立ちにくい ▲気になるところ ・定期的な保湿が必要 ・水や汚れへの耐性は塗膜仕上げより低い ・乾燥の影響を受けやすい 手間はかかりますが、育てる楽しさがある仕上げです。 〇見分け方 ・木の温もりと柔らかい艶がある ・水を垂らすと少し染み込む ・木の匂いがほんのり残っている ・触ると自然な質感でサラッとしている

3)無垢材・無塗装の木製品

塗装を一切しない、木そのままの状態です。 木の色・匂い・質感を最も直接的に感じられます。 ◎良いところ ・木本来の風合いを最大限に楽しめる ・化学物質がまったくない ・傷や染みも「味」として楽しめる ・自分好みに育てていける ▲気になるところ ・3種類の中で最も乾燥・汚れの影響を受けやすい ・水に濡れたまま放置すると傷みが早い ・定期的なケアをしないと劣化が進みやすい 自由度が高い分、最もお手入れの愛情が必要な仕上げです。 〇見分け方 ・表面がざらっとしていて木の繊維を感じる ・水を垂らすとすぐに染み込む ・木の匂いが強い ・光沢がなくマットな見た目

「劣化」と「経年変化」は違います

▲放置した木製品に起きること ・ひび割れ ・過度な乾燥 ・汚れ・シミの染み込み ・表面の傷み ◎お手入れを続けた木製品に起きること ・色味が深くなる ・艶が増す ・手触りがなめらかになる ・木の表情が豊かになる 革製品が育つように、木製品にも「育つ」という感覚があります。

お手入れは難しくありません

人がハンドクリームを塗るように、 木にも時々保湿をしてあげる。 それだけです。 天然素材のワックスを薄く塗って、布で伸ばす。 年に数回、10分もあれば十分です。

最後に

お手入れ不要の塗装品にも魅力があります。 手間をかけながら育てる蜜蝋仕上げにも魅力があります。 化学物質ゼロの無垢材にも魅力があります。 どれが正解というわけではありません。 大切なのは、自分に合った木製品との付き合い方を見つけること。 私たちは、時間とともに愛着が増していく木製品の魅力を大切にしています。