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インカットジュエリーができるまで③

公開日:2025/05/26 更新日:2025/10/02

第3回:ジュエリー作りの現場を訪ねて

カフェオリの看板商品、インカットジュエリー。 シミズ貴石を訪ねた後は、同じく甲府市内にあるジュエリーメーカーでお話を伺いました。 「さくらインカットという、とっても可愛い宝石があるんです。これでジュエリーを作りませんか?」 2019年のある日、このメーカーから提案を受けたのがカフェオリとインカットの出会いでした。 第1弾「トワザクラ」に始まり、双方で意見を交わしながら共にインカットジュエリーを作り続けています。 細部までトキメキに満ちたインカットジュエリーは、どのように作られているのか。 職人とデザイナー、それぞれのお話を伺いました。

ジュエリー工房を拝見!

まずは社内のジュエリー工房を見せていただきました。 カフェオリのインカットジュエリーはここで製造されています。 ジュエリー加工中の職人に、お話を伺いました。 ーーこれ全て、石留めの道具ですか? 職人「そうです。石のサイズによって道具を使い分けるので、あらゆるサイズに対応できるようにこれだけ揃えています。今はピアスを作っています。」
ーーピアスはどうやって作るんでしょうか? 職人「まず枠を磨いて、ピアスの場合はポストをレーザーで溶接します。さらにまた磨いて、石を留めていきます。言葉にすると簡単そうだけど、スタッドピアスの片方だけで40分ぐらいかかりますね。」 ーー留めるのが難しい宝石は? 職人「パライバトルマリンですね。これはちょっと神経をすり減らすというか、プレッシャーがすごいです(笑)」

仕上げは厳しくチェック

ーー磨きと仕上げはどうやるのですか? 職人「高音波洗浄機で洗ってから、細かくチェックしつつバッファーで磨いていきます。」 ーーすごい、キラキラですね! 職人「仕上げのチェックはキラキラ光ってるからOK、だけではダメだと思っています。地金に自分の顔が歪まず写っているかを基準に、厳しくチェックしています。」 ーー細部まで気を使っているんですね。 職人「誰に教わったわけじゃないけど、こういうトライアンドエラーの繰り返しが大事だと思っています。」 ーーお忙しいところありがとうございました!

さくらインカットとの出会い

続いてはデザイナーチームにお話を伺います。 ーーこちらのメーカーではジュエリーのデザインから加工まで行っているんですよね。 デザイナー「はい、デザインチームは現在は私たち2人体制で、オフィス内の工房にベテランのジュエリー職人チームがいます。」 ーー職人チームが少数精鋭でびっくりしました。いつも仕事が早いので、もっと大勢いるのかと... デザイナー「常にクオリティにムラのないジュエリーを作り続けるには、いつも同じメンバーで回すのが一番いいんですね。どうしても個人差が出てしまいますから。」 ーー御社とさくらインカットとの出会いは? デザイナー「シミズ貴石の大城さんに、こんな新作があるよって紹介してもらったんです。日常使いの可愛いジュエリーができそう!と思いました。」 ーー横のつながりが強い甲府らしいですね。カフェオリに提案してくれたのはなぜですか。 デザイナー「その頃からカフェオリさんでは桜色のカラーストーンが人気だったので、その流れで提案しました。」

自分がときめくジュエリーを作る

インカットジュエリーのデザインは、こちらのメーカーの案をもとに、カフェオリ企画チームも意見を出しながら作り上げました。 ーーどういったところを意識してデザインしましたか。 デザイナー「主役はインカットというめずらしいカットの美しさなので、そこを引き立てながら枠のどこにデザインを入れるか、かなり考えました。」 ーー細部に遊び心がありますよね。 デザイナー「大人の女性って、周囲とのバランスを考えながらも自分らしさを出したい方が多いと思うんです。定番だけじゃ物足りないというか。なのでパッと見はシンプルだけど、ツメを一つだけ変えたり、側面や裏面にモチーフを入れたり、身につける人だけが気づくポイントをさりげなく入れました。」 ーーデザインから、作り手自身が楽しんでいることが伝わってきます。 デザイナー「実際に自分たちが欲しいもの、身につけて良いなと思えるデザインを意識しています。 ジュエリー業界は男性が多いですが、私たちの会社は女性が中心なので、こういう視点は大切にしていますね。」

デザイン画を手描きする理由

ーーいつも打ち合わせで見せてくださるデザイン画が印象的です。 デザイナー「方眼紙に実物の2倍の大きさで、このような定規を使って手描きしています。今はパソコンでデザイン画を描く人も多いですが、やっぱり手で描くのはデジタルと違ったものがあります。」 ーーどう違うのでしょうか。 デザイナー「デジタルだといくらでもキレイに細かく描けてしまうので、原型職人に見せると『これは作れないよ』と言われてしまうことも多くて。そういうとき、手描きならその場でサッと修正できますし、実際に自分の手で描けたほうが、打ち合わせがスムーズなんです。」

甲府の職人を大切にしたい

ーこれはリングの原型ですね。これも社内で作られるんですか? 「原型は外部にお願いしています。設備がなくて社内でできないこともありますが、近隣に協力会社があるから助かっています。」 ーーインカットジュエリーはルースの研磨からジュエリー加工まで甲府で作られているんですね。そこも魅力的です。 デザイナー「今の時代、どこの誰が作ってるのかがとても重要だと思います。私たちはすべてが国内、甲府市内で、自分たちの目の届く範囲だけで作っているんです。 海外に頼んだ方が価格は安くできますが、こういった点に安心していただける、価値を感じていただけるお客様もいると思います。」 ーー技術のある人が市内に集まっているんですね。 デザイナー「職人さんはやっぱり大切にしないといけなくて。そのためには私たちが仕事を作らないといけません。昔はこれを作れた人がいたのに今はいない、ということが実際におきていますから。」 ーーそれは困りますね。 デザイナー「そうなると甲府全体にとってマイナスなので、それを防ぐために、私たちはいろいろなことにチャレンジしてお客様に見せるべきなんです。めずらしい職人技を活かしたデザインのジュエリーを作って、こういうこともできるんだよってアピールするとか。」 ーーインカットジュエリーも、まさにそうですね! ---------- 腕利きの職人やデザイナーが集まる甲府だから生まれた、インカットジュエリー。
 シミズ貴石のルースと、こちらのメーカーのオリジナル枠と加工技術、それらを併せてカフェオリだけのインカットジュエリーができあがります。 驚くほどの手間と技術の結晶を、日常の中でまとう。なんて贅沢なんでしょう。 宝石の中できらめく桜や星が、これからもあなたの毎日を照らしますように...

さくらインカット

スターインカット

クローバーインカット