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カシュカイの村でオールドギャベを探す

公開日:2025/05/06 更新日:2025/06/18
イラン南西部には、テントで暮らしながら、夏冬の移動を繰り返す遊牧民がまだまだ多く残っています。 でも、その一方で、古くからの遊牧生活を捨てての定住化が進んでいるの事実で、その傾向は、テヘランに近い北のほうから順に、南下しているようです。 2009年11月、テヘランの仕入先に “デザインの面白いオールドギャベがほしい!”とリクエストしたところ、シラーズの北部へおよそ200Kmほど行ったところの小さな村(というか集落)に連れて行ってくれました。
村といっても、日用品雑貨を売る小さな店がひとつあるだけで、 あとは平屋でレンガ造りの家が並んでいるだけ。 まだ、ここに移り住んで間もないといった感じで、モスクの尖塔も見当たりません。 こんなところで、誰かギャッベを売っている人がいるのか??? と思ったら、売っているわけではないらしい。 案内されたのはなんと、フツーの家!!! 「ここに敷いてある中から、気に入ったのがあったら選んでね♪」
でも、これって今、使ってるんじゃないの? イヤイヤ、そんなことはノープロブレムみたいです! 何点か選んで、値段を聞いてもらいましたが、これが想像よりもかなり高め。 私たちの案内人も、ガンバッて値切ってくれましたが、なかなか手ごわい!! すでに、欧米のバイヤーが来て、いい価格で買ってくれるのかも。
カシュカイの人々の暮らしぶりは、定住した今でもさほど変った様子はなく、部屋の中には、色とりどりのギャッベが敷かれ、家財道具はキリムの袋に入れて、丁寧に壁際に並べてありました。 サイズも色も違うじゅうたんを、びっちり敷き詰めるのがカシュカイ風。 自由な感じがいいなぁ。 彼らは、放牧や果物の栽培などで、生計を立てているらしい。 そして女性たちは、テントの前から納屋に場所を移して、今もじゅうたんを織り続けているのです。 売るために織っているのか、自分たちで使うために織っているのか… いずれにしても、莫大な手間と時間がかかる絨毯を織る仕事が今も変わらず続いているのを見て、ちょっと安心しました。 コンクリートの家に移り住んでも、遊牧民の気持ちはそのまま、というところでしょうか。
キッチンカウンターの上に、テント生活を偲ぶように、ミニチュアが飾られていました。ちょっぴり哀愁。
外へ出ると、道路端でおばちゃんが毛糸をつむいでいました。 “ウチにも買いに来てちょうだい” というデモンストレーション なのかな? やっぱり、けっこう慣れてるみたい(~_~). 選んだギャッベは、トラックに乗せてシラーズへ。ここから首都テヘランに送って、クリーニング&修理です。 ここからは、絨毯メンテナンスのプロの仕事。 みなさまのお手元に届く前に、気持ちよくお使いいただけるよう細かくチェックして品質調整するのです。

オールドギャッベ

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