仏事「のし」の種類とマナー 〜正しい選び方・表書きを解説〜
公開日:2026/05/27 更新日:2026/06/24仏事の「のし」の種類とマナー 正しい選び方・表書きを解説
水引の色・表書き・地域の違いまで、大切な場面で失礼のないよう、わかりやすくご案内します。
「のし」とは本来、お祝い事に用いる飾りで、色紙を折って六角形にした中にのしあわびを貼りつけたものです。おめでたいことに添えるものですので、仏事への使用は不適切です。
仏事の贈り物・返礼品には、「のしなし」の掛け紙(水引つき)を使うのが正しいマナーです。
【NG】のしあり掛け紙(紅白・熨斗つき):祝い事専用のため仏事には使用できません
【OK】のしなし掛け紙(水引のみ):仏事ではこちらを使用します
※画像はイメージです
仏事では「結び切り」の水引を使います。これは「不幸が繰り返されないように」という願いを込めた結び方です。地域によって色の習慣が異なりますのでご確認ください。
水引の種類 / 色 / 主な使用場面
結び切り(黒白)/ 黒・白 / 通夜・葬儀・法要全般(全国)
結び切り(双銀)/ 銀・銀 / 法要・香典返しなど(格式ある場面に)
結び切り(黄白)/ 黄・白 / 香典返しなど(主に関西・北陸地方)
※「あわじ結び」も結び切りの一種として仏事に使われますが、地域によって慣習が異なります。不安な場合は地元の葬儀社やお寺にご確認ください。
表書きは「時期」と「宗派」によって使い分けが必要です。特に四十九日前後で変わる点にご注意ください。
表書き / 使用タイミング / 注意点
御霊前 / 通夜・葬儀 / 浄土真宗以外で使用
御仏前 / 四十九日以降の法要 / 浄土真宗では通夜・葬儀から使用可能
志 / 香典返し / 全国共通・丁寧な印象で広く使える
粗供養 / 法事の引き出物 / 主に西日本・関西圏で用いられる
満中陰志 / 四十九日法要のお返し / 主に関西圏の風習
※「御霊前」は四十九日前に使用するのが一般的です。四十九日以降は「御仏前」に切り替えましょう。浄土真宗は通夜から「御仏前」を使用します。
水引の色や表書きは、お住まいの地域や宗派によって異なります。地域ごとの特徴を把握しておくと安心です。
関東・全国標準:水引=黒白 / 表書き=志、御霊前、御仏前
関西・北陸地方:水引=黄白も使用 / 表書き=満中陰志、粗供養
浄土真宗:「満中陰志」が多い。「御霊前」は不可、通夜から「御仏前」を用いる。
曹洞宗・臨済宗(禅宗):「志」「忌明志」が一般的。
日蓮宗:感謝を表す「御礼」「志」が多く用いられる。
迷われたときは、地域の葬儀社やお寺にご確認されることをおすすめします。
・仏事では「のしなし」の掛け紙を使う(のしつきは祝い事専用)
・水引は結び切りを選ぶ(黒白が全国標準・関西や北陸では黄白も)
・表書きは時期と宗派によって使い分ける(四十九日前後で変わる)
・地域の慣習を大切にしながら、思いやりの心を込めて選ぶ
仏事ギフトには、マナーに沿った正しい掛け紙・表書きの対応が大切です。当店では宗派・地域に合わせた表書き指定や、掛け紙対応のギフトを取り揃えております。