みなさまこんにちは。
北海道新鮮マルシェのサイトウでございます。
みなさまはペトリコールというものをご存知でしょうか。
雨の降り始め、乾燥した地面が湿ったときに発生する匂いのことを言います。よく、雨が降る前に匂いでわかるんだよねという方がおります(ちなみにサイトウもそのタイプ)が、どうも別の地点で雨が降り始めて発生したペトリコールが風に乗って近寄ってきたのを感じ取っているのだとか。
この感覚による雨予報と似たような能力をもつ人間が、サイトウの出身地であるオホーツクには存在いたします。
いうなれば絶対"流氷"感。
彼らは朝起きたときに流氷が来ているかどうか、海を見ずともわかるのだといいます。
➤流氷 #とは
海水が凍った「海氷」のうち海を漂っているもののこと。オホーツク海は塩分濃度の違いにより海氷が発生しやすい条件が整っており、海氷が発生する海としては最も南に位置する。北海道沿岸にたどり着くのは主にサハリン北東部からの氷である。
流氷が着岸すると、厚さ数十センチにもなる氷の板が海の上を埋め尽くして普通の船では進むことすら叶わなくなります。
当然ながらオホーツク海の冬では漁は中止。かつては都会に出稼ぎに行く人もいたといいます。
この流氷の影響は海だけに留まらず、空、そして陸にも及ぶのです。
まず冬において海は非常に暖かいものです。海水で満ちているがゆえに-1.8℃以下に下がることがありません。
-20℃にもなる空気の寒さに比べますと海水は非常に暖かく、海の近くの空気は内陸に比べて数度温度が高くなります。
流氷が着岸するとそこから海は無くなります。暖かい(-1.8℃)海水の熱は氷で遮断され、陸地と同じようにどこまでも冷え込むことができます。流氷が来たとき、オホーツク海沿岸は内陸部になるのです。
その数度の差を彼らは感じ取っています。
朝起きたとき、いつもより寒い。それが流氷が来た合図になっています。
流氷はただオホーツク沿岸に寒さをもたらすだけではありません。
流氷に付着してくる植物プランクトンは、オホーツクの豊かな漁場の立役者になってくれます。
特に流氷が融け切って一番最初に水揚げされるのが"毛ガニ"!
流氷が運んでくる春一番の味覚でございます。