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猫の腎臓病に「食事」と「サプリメント」ができること

公開日:2026/04/19 更新日:2026/07/30

はじめに

猫の慢性腎臓病(CKD)は、完治が難しい病気です。 だからこそ、早めの対策で「進行をいかに遅らせるか」「快適に過ごせる時間をいかに長くするか」が、日々のケアの目標になります。 その中で、食事管理は治療の柱のひとつと位置づけられています。また、食事と並行して、サプリメントを取り入れる飼い主さんも増えています。 このコラムでは、腎臓病の猫に対して食事とサプリメントができることを、獣医師への相談を前提に整理します。

食事管理|腎臓病の猫に大切なポイント

1. リンを制限する 腎臓病の進行に深く関わる栄養素として、リンが挙げられます。 健康な腎臓はリンを尿として排出できますが、腎機能が落ちるとリンが体内に蓄積しやすくなります。血中リン濃度が高い状態が続くと、腎臓へのダメージが加速するとされています。 腎臓病の猫には、リン含有量を抑えたフードが推奨されます。療法食(腎臓サポート食)はこの点を考慮して設計されています。 2. タンパク質を適切に管理する タンパク質は猫にとって必須の栄養素ですが、代謝の過程で老廃物(尿素など)が生じます。腎機能が低下していると、この老廃物をうまく排出できず体内に蓄積します。 ただし、タンパク質を制限しすぎると筋肉量が落ち、体力低下につながるリスクもあります。「制限すればよい」ではなく、適切な量のバランスが重要です。療法食はこのバランスを考慮した上で設計されています。 3. 水分を十分に摂らせる 腎臓への負担を軽減するために、十分な水分摂取は非常に重要です。脱水は腎機能の悪化を招きます。 ・ウェットフードを取り入れる ・水飲み場を複数設ける ・循環式給水器を活用する ドライフードのみの食事では水分が不足しがちなため、ウェットフードへの切り替えや併用を検討する価値があります。 4. カリウムのバランスに注意する 腎臓病が進むと、カリウムが不足しやすくなることがあります。カリウムが低下すると筋力低下・元気消失などが起きることがあるため、定期的な血液検査でモニタリングすることが大切です。フードやサプリメントでの補給が必要になるケースもあります。

療法食を食べてくれない場合

療法食は風味が独特なことがあり、食べ慣れたフードから切り替えるのに時間がかかる猫も少なくありません。 ・少量ずつ混ぜて徐々に切り替える ・ウェットタイプから試してみる ・複数メーカーの療法食を試す 食欲自体が落ちている場合は、療法食への移行より**「まず食べること」を優先する**判断が必要なこともあります。この判断は獣医師と相談しながら進めることをおすすめします。

サプリメントについて

食事管理と並行して、サプリメントを日々のケアに取り入れる選択肢もあります。 ただし、サプリメントは医薬品ではなく、治療を目的とするものではありません。あくまで食事・治療を補完するものとして位置づけ、使用前には必ず獣医師に相談することが大切です。 腎臓ケアのサプリメントで注目される成分 ・オメガ3脂肪酸(EPA・DHA) 魚油などに含まれる成分。腎臓への血流を維持することへの関心が高まっており、研究が進んでいる成分のひとつです。 ・乳酸菌・プロバイオティクス 腸内環境を整えることで、腎臓の負担となる老廃物の腸内での産生・吸収に影響する可能性が注目されています。 ・ビタミンB群 腎臓病の猫は水溶性ビタミンが失われやすい傾向があります。B群の補給を検討するケースがあります。 ・イヌトウキ 近年、猫・犬の腎臓ケアという文脈で注目されるようになってきた植物素材です。次のセクションで詳しく紹介します。

イヌトウキという素材について

腎臓病と長く向き合う飼い主さんの中で、イヌトウキという植物素材を耳にする機会が増えてきました。 イヌトウキは、健康維持との関わりが研究されてきた植物素材です。腎臓分野を含むさまざまなテーマで検討が重ねられてきました。 栽培には長い年月が必要で、野生個体数が少ないことから絶滅危惧種にも指定されている、非常に希少な植物でもあります。 ■研究の蓄積 イヌトウキに含まれる成分のひとつYN-1については、血流や免疫との関係が研究されており、第31回日本未病学会では腎機能・肝機能に関する発表が行われています。 また、猫・犬のイヌトウキによる腎機能に関する研究は、査読付き学術誌である**「New food industry誌」に巻頭掲載されました。さらに獣医だけでなく臨床医向けの専門誌「Medical Science Digest誌」にも掲載**されており、専門家の間でも関心が高まっている素材です。 ■「治す」ではなく「支える」という視点 イヌトウキは、病気を治すための素材ではありません。 猫と暮らす中で大切にしたいのは、「何かを治すこと」だけでなく、毎日をできるだけ穏やかに過ごせる時間を支えること。イヌトウキは、そうした生活の質(QOL)という視点からも語られることのある素材です。 腎臓病と長く向き合う中で、研究が積み重ねられてきた数少ない素材のひとつであることは確かです。

サプリメント選びで気をつけたいこと

サプリメントは種類が多く、成分・品質もさまざまです。選ぶ際のポイントをまとめます。 ・「腎臓に効く」という表現には注意 サプリメント(食品)が疾患への効果・効能を標榜することは認められていません。「腎臓病が治る」「腎機能を回復させる」といった表現のある商品は、表示の観点から注意が必要です。 ・成分の透明性を確認する どのような成分が、どのくらい含まれているかが明示されている商品を選ぶようにしましょう。 ・獣医師に相談してから使う 現在処方されている薬や療法食との相性・飲み合わせの観点から、使用前に担当獣医師へ確認することを強くおすすめします。

まとめ

腎臓病の猫に対して食事とサプリメントができることは、「治す」ことではなく**「負担を減らし、快適な時間を支えること」**です。 ・リン・タンパク質・水分・カリウムを意識した食事管理 ・療法食への移行は焦らず、食欲を優先することもある ・サプリメントは補完的な位置づけで、獣医師に相談の上で活用 食事・サプリメント・定期検査・日常ケアを組み合わせながら、大切な猫との時間を丁寧に守っていきましょう。

JIN活研究所からのご案内

当店では、イヌトウキを使用した猫向けサプリメント「JINパワー100」をご用意しています。 査読付き学術誌に掲載された研究素材・イヌトウキを配合。腎臓が気になる猫の日々のケアを考える飼い主さんに、獣医師への相談・治療を前提に、日々のケアの一環としてお役立てください。