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描いた色を長く残す、色鉛筆の耐光性の見方と飾り方

公開日:2026/10/25 更新日:2026/10/31

描いた色を長く残す、色鉛筆の耐光性の見方

秋に描いた紅葉の絵を額に入れて飾りたい。年末には、家族へ一枚贈ってみたい。そう考えたとき、時間がたってもこの色のままでいてくれるのか、少し気になりますよね。 ここで知っておきたいのが「耐光性」、つまり光を受けたときに色が変わりにくい性質です。描き心地や色数と同じように、描いたあとにどう残したいかも、色選びの大切な視点になります。今回は、耐光性の評価の確かめ方、色見本メモ、飾り方の三つを順番にご紹介します。

鮮やかさとは別に、色ごとの耐光性の評価を

試し塗りで分かるのは、主にその時点の色の美しさや描き心地です。長いあいだ光を浴びたときにどう変わるかは、見た目だけでは判断できません。鮮やかな発色だけでは、光への強さは分からないのです。 そこで確かめたいのが、メーカーが色ごとに示している耐光性の評価です。色見本表や商品に、星印や数字で表されていることがあります。まず読んでおきたいのは、記号の意味を説明した凡例です。星や数字がどの段階を表すのか、大きいほど光に強いのかを先に確かめると、表示を読み違えずにすみます。 たとえば、ブルーウールスケールという尺度を1〜8の段階で示し、8を最も耐光性が高いとする表示があります。一方で、星の数など別の方法で表している場合もあります。評価の方法が違えば、同じ「3」という数字でも同じ強さを表しているとは限りません。違う表示どうしを、数字や星の数だけで比べないようにしましょう。 また、セットやシリーズの名前だけで判断せず、使いたい一本一本の評価を見ることも大切です。評価がどこにも見つからない色は、「耐光性が分からない色」として扱っておきましょう。

描く前に、評価を書き添えた色見本メモを

評価を確かめたら、描き始める前に色見本メモをつくっておきましょう。小さなカードに、使う予定の色を1センチ四方ほど塗り、横に評価を書き写します。このとき、「星3つ」「8段階の7」のように、どの表し方での評価なのかも一緒に書いておくのがコツです。評価が見つからなかった色には「未確認」と記します。 メモができたら、絵の行き先に合わせて色を選びます。閉じたスケッチブックで楽しむ練習の絵と、壁に飾る絵や額に入れて贈る絵とでは、光を浴びる時間が大きく違います。練習の絵なら、描き心地や好みを優先してかまいません。飾る絵や贈りものにする絵では、主役のモチーフや広い面に、評価を確かめられた色のうち、より高い評価の色を選んでおくと安心です。未確認の色を使うときは、このあとご紹介する飾り方で補いましょう。 なお、描いた見本を窓辺に数日貼って変化が見えなかったとしても、長い年月のあいだ変わらないとは言い切れません。手作りの試しは正式な評価の代わりにはならないため、メモには確かめた評価をそのまま書き写しましょう。

飾る場所の光と時間を整えて、色を守る

色を残すためには、描いたあとの飾り方も大切です。窓から入る日光だけでなく、室内の照明の光も、紙に描いた作品の色が薄くなる原因になります。しかも、光によって一度変わった色は元に戻せません。 まず、日光が直接当たる壁や窓辺は避けて飾ります。日差しが入る時間はカーテンを引いておくと、作品が浴びる光を減らせます。額装には、紫外線を遮るガラスなども役立ちます。ただし、目に見える光でも色が変わることがあるため、紫外線を遮るだけで変化を完全に防げるわけではありません。 あわせて意識したいのが、明るさと飾る時間です。強い照明で作品を照らし続けず、明るすぎない場所を選びます。お気に入りの一枚もずっと掛けたままにせず、季節ごとに掛け替えてみてください。休ませる絵は、光の当たらない箱やファイルにしまっておきましょう。 贈るときは、飾り方を書いたカードを添えてみてください。「直射日光の当たらない場所に飾ってね」のような一言で、受け取った方も飾る場所を選びやすくなります。 耐光性は、鮮やかさだけでは分からない性質です。凡例を読んで色ごとの評価を確かめ、違う方法の評価を数字だけで比べないこと。描く前に評価つきの色見本メモをつくり、飾る絵の主役には評価の高い色を選ぶこと。そして、直射日光を避け、明るさと飾る時間を抑えること。この三つが、描いた色を長く楽しむための備えになります。まずは、次に飾りたい一枚の色から確かめてみてください。

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