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表情は3つのパーツで決まる——眉・目・口の描き分け

公開日:2026/09/07 更新日:2026/10/20

表情は3つのパーツで決まる——眉・目・口

顔を描いたのに、なんだか無表情。そんな経験はありませんか。輪郭は卵形に描けるようになった、目や鼻の位置も十字の補助線で合わせられるようになった。それなのに、できあがった顔がのっぺりして見える——というお悩みは、実はとても多いのです。 原因は画力ではありません。表情をつくるパーツが、どこも動いていないだけです。人の顔で感情を伝えているのは、眉と目と口。この三つだけです。逆に言えば、この三つの動かし方さえ覚えれば、同じ輪郭からいくらでも違う表情が生まれます。今日はその描き分けを、順番に見ていきましょう。

眉——上げる・下げる・寄せる

まずは眉です。実は表情のいちばん大きな部分を担っているのが、この1本の線です。 眉を外側の端だけ上げると、驚きや悲しみになります。目が大きく見えて「え?」という顔になりますね。逆に外側を下げて、ゆるやかな八の字にすると、優しさや笑いの表情になります。困った顔にも見えますが、口が笑っていれば柔らかい笑顔として伝わります。 そして眉の内側を中央に寄せて、眉間を狭くすると怒りや困惑です。眉と眉のあいだの距離が縮まるだけで、ぐっと険しくなります。 コツは、眉全体を平行移動させないことです。矢印の向きを想像してください。外側の端がどちらへ向かうか、内側の端がどこへ寄るか。この二点だけを意識して線を引き直せば、それだけで表情が変わります。

目——見開く・細める・伏し目

次は目です。ここで大事になるのは、瞳そのものより「まぶたの線」です。 見開いた目は、上まぶたの線を高く、下まぶたの線を低く描きます。瞳の上下に白目の余白が見えるようにすると、驚きや緊張が出ます。 細めた目は、上まぶたの線を下げて瞳の上半分を隠します。さらに下まぶたを少し持ち上げて、ゆるく上に反るカーブにしてください。ほおが上がって目が押し上げられる形になり、これが笑ったときの目です。 伏し目は、上まぶたの線を大きく下ろして、瞳を下寄りに置きます。まつげの線を少し濃くすると、視線を落とした照れやはにかみになります。 三つとも、目の大きさ自体は変えていません。まぶたの線の高さと瞳の位置を動かしているだけです。

口——開く・への字・にっこり

口は、ポイントが一つに絞れます。口角が上がっているか、下がっているかです。 大きく開いた口は、上下の唇のあいだを楕円に近い形で開けます。上向きの弧を描くように開けると、声を出して笑っている表情になります。 への字は、口の中央を少し持ち上げて、両端を下げた形。不満や怒り、こらえている気持ちが出ます。線を1本引くだけでも十分伝わります。 にっこりは、閉じた口の両端を少しだけ上へはねさせます。ほんの一ミリ、線の端を上向きに払うだけで表情が変わりますので、大きく描きすぎないほうがうまくいきます。

組み合わせると、表情が生まれる

ここまでの三つを組み合わせてみましょう。 笑う顔は、眉を下げて、目を細めて、口を開く。怒った顔は、眉を寄せて、目を見開いて、口をへの字に。泣いた顔は、眉を上げて、目をつぶって、口をへの字にします。同じ「への字の口」でも、眉と目が違うだけで怒りにも泣き顔にもなるのがおもしろいところです。 さらに、眉を下げて目を伏し目にして口をにっこりさせれば照れた顔、眉をそのままに目を細めて口を小さく開ければ眠そうな顔になります。三つのパーツをかけ合わせるだけで、七つでも八つでも表情はつくれます。

まとめ

練習するときは、同じ輪郭を紙に六つほど並べて描いてしまうのがおすすめです。輪郭と目の位置だけ同じにして、眉・目・口だけを変えていく。そうすると、どのパーツがどれだけ効いているかが一目でわかります。 一つの顔を描き直すより、並べて見比べるほうが上達が早いのです。慣れてきたら、お子さんやお孫さんの写真を見ながら、その人がよくする表情を一つ加えてみてください。似顔絵がぐっとその人らしくなります。 ぜひストアページを覗いてみてください。

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