[Reading] 北欧のアイコン的チェアの魅力を探る CH24 “Yチェア”
公開日:2025/09/10 更新日:2025/09/122025.05.01
北欧のアイコン的チェアの魅力を探る
ーCH24 “Yチェア”ーの記事より抜粋して掲載
世界でも圧倒的な知名度を誇る北欧・デンマークの名作椅子「CH24」。私たちにとっては、特徴的な背もたれの見た目から、「Yチェア」の呼び名の方が親しみがあるかも知れません。デザインが誕生してから70年以上も生産が続けられているという事実がその価値を証明しており、人気は今も衰えず、もはや“永遠の定番品”ともいえます。
CH24を目にすると、まずは彫刻的な美しいフォルムと端正なペーパーコード座面に目が行くことでしょう。その1脚が誕生するのに、100以上もの製作工程を経ていることには驚かされます。14の木製パーツと約150mにも及ぶペーパーコードで構成されるCH24ですが、特に目を引くのが積層板でできているYの字のパーツです。2次元のカーブをつけた板をU型の背もたれと座枠に差し込むことで、人の背中に沿う3次元のカーブが生まれています。また、肘を支える位置から伸びるパーツがそのまま後脚となることで、見た目と強度のバランスを絶妙に保っているのもポイントです。
CH24は、デンマーク家具デザインの巨匠、ハンス J.ウェグナーの代表作です。ウェグナーといえば生涯で500脚以上もの椅子をデザインしたといわれ、数々の名作家具を世に遺した人物。その中でも、中国・明代の椅子「圏椅」をリ・デザインした流れを汲む作品群は、彼が家具デザイナーとして成功を収めた過程で重要な意味を持ちます。フリッツ・ハンセンとの協働で1940年代中頃に発表された2脚の椅子(FH4283、FH1783/チャイナチェア)が、CH24“Yチェア”やJH501(現:PP501)“The Chair”へと繋がった系譜は、その象徴的な例です。
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1982年、鳥取県生まれ。
北欧インテリアショップに10年以上勤務し、鳥取、東京で約8年間店長を経験。北欧の暮らしにある本質的な豊かさに魅了され、自分らしさを楽しめる暮らし、コーディネートを多数手掛けた。
2022年より故郷の鳥取に戻り有限会社フォーリア・インテリア事業部を設立。インテリアコーディネーター資格を持ち、空間ディレクションの他、暮らしを楽しむ発信を行うなど広くインテリアに携わる。
2児の父でありながら、子どものように好奇心旺盛なインテリア愛好家。