独特のとろみやクリーミーな舌触り、独自の食感を追求する和菓子作りの技
公開日:2026/06/23 更新日:2026/07/10伝統の味を守る一方で、製品の改良や新しい食感の追求に日々取り組んでいる「お菓子のよね村」。2代目の米村龍一さんは、昔ながらの手作業による製法を大切にしながらも、それぞれの和菓子が持つ特有の味わいや食感をより豊かに進化させています。
看板商品の一つである「金魚もなか」の粒あんは、初代が作った従来の最中をもとに、6年もの歳月をかけて見た目や材料、製法をすべて見直した意欲作です。一般的な粒あんとは異なり、非常に水分量が多くとろみのある質感に仕上げられています。滑らかなあんこペーストに甘く煮たお豆を合わせたような独自の食感は、サクサクとした軽い歯ざわりの皮と重なり合うことで、口の中で心地よく調和します。
また、50年以上の歴史を持つお菓子「的ばかい」にも、独自の工夫が施されています。カステラ生地をベースにしたしっとりとした薄い皮の中には、白あんに黄身を練り込んだ「黄身あん」が包まれています。まったりとしたコクがありながらも、お口に入れるとスッと消えるような優しい口どけが特徴です。さらに、シロップ漬けの梅を桃山生地で包んだ「梅ごのみ」や、角芋のゴロゴロとした食感を生かした「スイートポテト」など、素材の組み合わせと食感の対比にこだわったお菓子作りが続けられています。