「肝臓の数値が悪い」と言われた。そんな時に、確認してほしいこと
公開日:2026/06/29 更新日:2026/10/13健康診断のあと、先生にこう言われた。
「肝臓の数値が、ちょっと高いですね」。
え。肝臓? うちの子、大丈夫なの?
そう言われると、胸がドキッとしますよね。
大丈夫。まずは、ひと呼吸。
この記事を、最後まで読んでみてください。きっと、やることが見えてきます。
動物病院で「肝臓の数値」と言われるのは、血液検査に出てくる「ALT」「ALP」などの数字のことです。
むずかしく考えなくて大丈夫。ざっくり言うと、こういうことです。
ALTは、肝臓の細胞が傷つくと血のなかにこぼれ出てくる数字。だから「肝臓がダメージを受けているサイン」になります。ALPは、肝臓だけでなく、胆のうや骨、ホルモンなど、いろんな理由で上がる数字です。
ここで、いちばん大事なことをひとつ。
数字が高い=重い肝臓病、ではありません。 数字だけでは病気かどうかは決められず、ほかの検査と合わせて先生が判断します。だから、ひとりで先に落ち込まないでくださいね。
肝臓は、体のなかの「おそうじ工場」です。
食べたもの、お薬、体に入ったばい菌や毒。そういうものを、24時間休まず処理してくれている、働き者の臓器です。
その工場に負担がかかりすぎると、肝臓の細胞が小さな炎症を起こして、なかの酵素(ALTなど)が血のなかにもれ出します。これが、数値が上がるしくみ。
つまり数値が高いのは、「肝臓ががんばっている」「ちょっと疲れている」というサインなんです。
理由は、ひとつではありません。
肥満や脂肪肝、年齢、お薬(ステロイドなど)の影響、胆のうのトラブル(ALPが上がります)、ホルモンの病気、脂肪の多いごはん。いろんなことが重なって起こります。
そして今日いちばん伝えたいのが、「歯周病」という、ずっと続く炎症が関わっていることがある、という点です。これは後でくわしくお話しします。
だから、「私のせいかも」と自分を責めないでください。原因は、本当にさまざまなんです。
肝臓は「がまんやさんの臓器」です。かなり進むまで、見た目の症状が出にくい。
だから、数値で気づけたことは、むしろラッキーなことなんです。
そのまま放っておくと、食欲が落ちる、吐く、元気がなくなる、白目や歯ぐきが黄色くなる(黄疸)といったサインが出て、進むと肝硬変や肝不全になることもあります。
でも、うれしい話もあります。肝臓は、再生する力をもった臓器。早めに原因に手を打てば、数値が落ち着いていくことも、よくあるんです。
まずは、動物病院。ここは絶対です。
エコー(超音波)などの追加の検査で、「なにが原因か」をしぼっていきます。そのうえで、原因に合った治療やごはんの調整をします。
サプリやごはんを自己流で変える前に、まず「原因を調べる」。遠回りに見えて、これがいちばんの近道です。
・数字だけで、一喜一憂しない。大事なのは原因さがし。
・「肝臓にいい」と言われるものを、自己流で足しすぎない。肝臓は解毒の工場だから、よけいなものはかえって負担になることも。必ず先生と相談を。
・食欲、元気、体重、おしっこの色。「いつもと違う」をメモしておく。
肝臓の数値が悪いと言われた、その子。
お口、くさくないですか? 歯ぐきが赤い、歯石がついている、ということはありませんか?
実は、お口の「歯周病」と「肝臓」は、つながっているんです。
アメリカ獣医歯科学会(AVDC)によると、3歳以上の犬の約8割が、すでに歯周病だと言われています。とても身近な病気なんですね。
そして犬の研究(Journal of Veterinary Dentistry・Pavlicaら・2008年)では、歯周病の負担が大きい子ほど、肝臓の組織に変化が起きやすいことが示されました。
しくみは、こうです。
歯周病で口のなかが炎症を起こすと、ばい菌や毒、炎症の物質が血のなかに入り込みます。そして、まっさきに運ばれるのが肝臓。おそうじ工場である肝臓は、それを片づけようとしてフル稼働し、疲れて数値が上がることがあるのです。
口のなかの真っ赤な炎症は、いわば「体のなかにできた、ずっと治らない小さな傷口」。そこから毎日、ばい菌が流れ込んで、肝臓を働かせ続けている。そんな状態かもしれません。
しかも、歯周病という炎症のもとを治療すると、肝臓に関わる炎症の数値が下がった、という報告もあります。
ただし、正直に言います。「歯石を取れば、肝臓の数値が必ず下がる」とは言えません。原因はいろいろだからです。まずは先生に原因を調べてもらい、そのときお口のなかも、いっしょに診てもらってください。
肝臓のためにと、サプリやウコンを取り入れる方もいます。それも、ひとつの方法です(ただし、合う・合わないがあって、足しすぎるとかえって負担になることもあるので、先生と相談してくださいね)。
でも、何かを「足す」のと同じくらい、負担を「減らす」ことも大切なんです。
その代表が、歯周病のケア。つまり「歯磨き」です。
毒の出どころである口の炎症を減らせば、その分、肝臓の負担も軽くなる可能性があります。
肝臓の数値が気になるなら。サプリと一緒に、ぜひ「歯磨き」も。
肝臓は、食べたものを処理する工場でしたね。
だからこそ、入れるものは、よけいなものが少ないほうがいい。
人の研究では、添加物の多い「超加工食品」が肝臓の負担になると報告されています(犬や猫で同じだけのデータがそろっているわけではありませんが、解毒する臓器という点では共通します)。
私たち人間は、合わないものを避けて選べます。
でも、犬や猫は、出されたものを『ぜんぶ』食べます。
だからこそ、何を選ぶか。ここがとても大切なんです。
最後に。今日から、できること
正直に言いますね。
今日からいきなり、毎日きちんと歯磨き。これは、なかなか難しいと思います。
だから、「食べる歯磨き革命」があります。
完全無添加。天然の食材だけからできていて、毎日のごはんにかけるだけ。
これは、お口のケアのためだけではありません。
肝臓のためにも、ぜひ、今日から続けてください。
口の炎症を減らして、肝臓の負担を減らす。よけいな添加物も足さない。
その小さな積み重ねが、その子の肝臓を、毎日少しずつ助けていきます。
そして、こんな調査結果があります。
犬・猫用の口臭サプリに興味がある獣医師110名に聞いたところ、約88%が「食べる歯磨き革命」を支持すると答えました(「とても支持する」22.7%+「支持する」65.5%)。
お口の健康を毎日見ている専門家の多くが、いいねと言ってくれている。それは、続けるときの、ちょっとした安心材料になるはずです。
(調査概要:日本ビジネスリサーチ/2023年3月実施/犬・猫用口臭サプリに興味がある獣医師110名対象のWEBイメージ調査/設問「食べる歯磨き革命を支持しますか」。本調査は支持に関する意識調査であり、特定の効果・効能を保証するものではありません。)
(※「食べる歯磨き革命」は予防と毎日の維持のためのものです。肝臓病や歯周病を治すものではありません。治療は動物病院でしか行えません。まずは必ず、かかりつけの先生と。)
肝臓の数値が悪いと言われて、不安になったあなたへ。
気づけたことは、いいことです。今日から、できることが、ちゃんとあります。
まずは、お口のチェックから。
食を、ほんの少し見直すだけで、その子の毎日は、少しだけやさしくなる。
私たちは、本気でそう信じています。
さあ、今日から。まずは、お口のチェックを。