CDTとは?ボタニカルテルペンとの違いを香り・成分・価格からわかりやすく解説
公開日:2026/09/15CBDリキッドやCBGベイプを選んでいると、「CDT」「ボタニカルテルペン」という言葉を目にすることがあります。
どちらもリキッドの香りや風味を作るために使われますが、同じテルペンでも「どこから来たものなのか」という大きな違いがあります。
特にCDTは、「ボタニカルテルペンで麻の香りを再現しても、なぜか本物っぽくならない」
という疑問を持つ人にとって、面白いポイントがあります。
その理由のひとつが、テルペンだけでは説明できない植物由来成分の複雑さです。
この記事では、CDTとボタニカルテルペンの違いを、香り・成分・価格・選び方の観点からわかりやすく解説します。
テルペンとは、植物などに含まれている香りや風味に関係する成分の総称です。
柑橘類の爽やかな香り、松のようなウッディな香り、ハーブのような香りなど、植物特有の香りを構成する重要な成分です。
カンナビスにもさまざまなテルペンが含まれており、代表的なものとして、
・ミルセン
・リモネン
・β-カリオフィレン
・ピネン
・リナロール
などが知られています。 ただし、「麻の香り=テルペンだけ」ではありません。 ここがCDTを理解するうえで重要なポイントです。
CDTはCannabis Derived Terpenesの略で、カンナビス由来のテルペンを指します。
つまり簡単に言えば、カンナビス由来の植物から取り出したテルペンです。
カンナビスに実際に含まれているテルペンを使用するため、品種によって異なる香りの特徴を再現しやすいことがCDTの大きな特徴です。
たとえば、
Lemon系 → 柑橘系の爽やかな香り
Kush系 → ウッディ・土っぽさ・スパイシーな香り
Haze系 → ハーブ・フローラル系の香り
など、カンナビスらしい複雑な香りを表現するために利用されます。
一方、ボタニカルテルペンは、カンナビス以外の植物から抽出されたテルペンを指します。
例えば、
オレンジ
レモン
ライム
松
ラベンダー
ローズマリー
など、さまざまな植物からテルペンを抽出できます。
これらを組み合わせることで、カンナビスに近い香りのプロファイルを作ることも可能です。
つまり、CDT=カンナビス由来、ボタニカルテルペン=その他の植物由来という違いが基本になります。
ここがCDTの一番面白いところです。
「じゃあ、ボタニカルテルペンを使って、ミルセン○%、リモネン○%……と完璧に配合すれば、CDTと同じ香りになるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、実際には主要なテルペンの配合だけでは、植物の香りを完全に再現できるとは限りません。
カンナビスの香りには、主要テルペン以外にもさまざまな微量成分が関係していると考えられているからです。
研究では、カンナビス品種の特徴的な香りについて、主要テルペンだけでは説明しきれない部分があり、微量の非テルペン系揮発性化合物が香りの違いに関係する可能性も示されています。
つまり、「主要テルペンのレシピ」=「植物そのものの香り」とは限らないということです。
CDTの魅力をわかりやすく表現するなら、「いい意味での雑味」という言葉が近いかもしれません。
ボタニカルテルペンは、狙った香りをきれいに作ることができます。例えば、「レモンっぽくしたい」「フルーティーにしたい」
「ウッディな香りにしたい」という目的に合わせて、テルペンを組み合わせていくことができます。
一方、実際の植物にはテルペンだけでなく、さまざまな微量成分が存在します。そのため香りには、
甘さ
青々しさ
土っぽさ
ウッディ感
スパイシーさ
フローラル感
などが複雑に重なります。
この単純な香料では作りにくい複雑さが、いわゆる「リアルな麻感」につながる可能性があります。
言い換えると、完璧に整えられた香りより、植物そのものが持つ複雑さのほうが「本物っぽい」と感じられることがあるということです。
大まかに言えば、次のような違いがあります。
CDT
カンナビス由来ならではの、
複雑な香り
土っぽさ
ウッディ感
ハーブ感
スパイシーさ
品種らしいニュアンス
などを感じやすいのが特徴です。特に「いかにもカンナビスらしい香り」を求める人にはCDTが向いています。
ボタニカルテルペン
一方、ボタニカルテルペンは、
レモン
オレンジ
グレープ
ミント
フローラル
など、狙った香りを明確に表現しやすいのが特徴です。
爽やかで分かりやすいフレーバーを楽しみたい場合には、ボタニカルテルペンも非常に優秀です。
CDTはボタニカルテルペンより価格が高くなるケースがあります。
理由としては、
原料の調達
抽出・精製
成分管理
品種ごとのプロファイル管理
品質検査
原料そのものの希少性
などが挙げられます。
ただし、「CDTだから高品質」という意味ではありません。
価格が高いから優れているのではなく、香りの方向性や原料の違いによって価値が変わると考えるのが適切です。
CDTという名称だけで判断するのではなく、以下も確認しておきましょう。
1.本当にカンナビス由来なのか
「CDT」と書いてあるだけではなく、原料の由来が明確になっているか確認しましょう。
2.テルペンの種類が公開されているか
どんなテルペンを使用しているのか、確認できると安心です。
3. 香りだけで判断しない
CDTだから必ず高品質、ボタニカルだから低品質というわけではありません。原料、製造工程、成分表示、品質検査などを総合的に見ることが大切です。
CDTとボタニカルテルペンの最大の違いは、テルペンの由来です。
CDTはカンナビス由来、ボタニカルテルペンはカンナビス以外の植物由来。そしてCDTの魅力は、単純に「テルペンの種類が違う」というだけではありません。
カンナビスという植物には、主要テルペン以外にもさまざまな微量成分が存在しており、そうした複雑な成分構成が香りの奥行きに関係している可能性があります。
だからこそ、ボタニカルテルペンで主要テルペンの比率をきれいに再現しても、「なんとなく本物っぽくない」と感じることがある。
その違いを表現するなら、「いい意味での雑味が、リアルな麻感を作る」という考え方ができます。
ただし、CDTのほうが薬理的に強い、アントラージュ効果が必ず強い、といったところは現時点では断定できません。
香りのリアルさを重視するならCDT、分かりやすく狙ったフレーバーを楽しみたいならボタニカルテルペン。
この違いを知っておくと、CBD・CBGなどのリキッドを選ぶときにも、より自分好みの製品を見つけやすくなります。