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大浜スイーツアカデミーのこと|学校から、おいしさの未来へ

公開日:2024/09/20 更新日:2026/10/12

01|海の町の、元小学校から

香川県三豊市詫間町大浜。瀬戸内海に突き出た荘内半島の中ほどに、私たちのお菓子づくりの拠点があります。穏やかな海と山に囲まれたこの町で、長く地域の子どもたちを迎えてきたのが、大浜小学校でした。 大浜スイーツアカデミーは、その旧校舎を受け継いだ場所です。教室や校庭、大楠のある風景に重ねているのは、チョコレートや焼き菓子をつくり、包み、全国へ届ける新しい毎日。2023年夏、学び舎はスイーツ製造の拠点として歩み始めました。 【学校を受け継ぐことと、お菓子をつくること】 私たちは、思い出のある建物を残すだけでなく、そこに人の仕事が続いていくことを大切にしています。地域の人が働き、素材と向き合い、お客様に選んでいただけるお菓子をつくる。その日々が、この場所の次の時間になります。 そして、お届けしたいのは、お菓子そのものと、お菓子のある時間です。仕事を終えた夜のひとかけ。お茶をいれたあとの小さな休憩。家族と好きな味を選ぶひととき。皆さまのいつもの暮らしに、大浜でつくるおいしさが加わることを願っています。 この特集では、学校だった頃の記録から、いま手を動かす人たち、素材や食感へのこだわりまでを紹介します。ひと口の向こうにある場所と仕事を、ゆっくり知っていただけたらうれしいです。

02|127年をつなぐ学校の歩み

大浜小学校が歩んだのは、1892年から2019年までの127年。6,000人を超える卒業生を送り出した学校には、何世代もの子どもたちと地域の時間が重なっています。 【学校の歩み】 1892年(明治25年) 大浜・積の簡易学校を合わせ、荘内村立大浜尋常小学校が創立。大浜の地で学び舎の歴史が始まりました。 1903年(明治36年) 現在地へ新築移転。いま私たちがお菓子づくりを行う場所が、子どもたちの学校になりました。 1905年(明治38年) 大浜尋常小学校へ改称。地域とともに学校の歩みを重ねていきます。 1965年(昭和40年) 校章と校歌を制定。「大」の字を羽ばたくカモメで表した校章が、学校の象徴となりました。 2019年(平成31年) 3月19日に閉校式を行い、3月31日に正式閉校。詫間小学校へ統合されました。 2023年(令和5年)夏 大浜スイーツアカデミーとして、旧校舎が新たな役割を担い始めました。 建物を受け継ぐとき、こうした年月も一緒に受け継いでいると考えています。校舎や体育館、大楠の風景を見れば、ここがお菓子のためにつくられた場所ではなく、地域の暮らしの中にあった学校だと分かります。その背景を知ることが、大浜スイーツアカデミーを知っていただく入口です。

03|11人が迎えた、最後の日

2019年3月19日、大浜小学校の体育館で閉校式が行われました。最後の在校生は11人。子どもたちは自分たちを「なかよしイレブン」と呼び、学校で過ごした日々を振り返りました。保護者や地域の人々も集まり、長い学校の歴史を見送りました。 【数字の向こうにある、日々の記憶】 127年という歴史も、6,000人を超える卒業生という数も、ひとりずつの学校生活の積み重ねです。校舎へ通い、教室で学び、校庭で過ごした時間。学校は授業を受ける場所であるとともに、地域の人々に共通する記憶の場所でもありました。 閉校式では、来場者が校歌を口ずさみました。1965年に制定され、長く歌い継がれた歌です。校章に表されたカモメとともに、卒業生が学校を思い出すときの大切な手がかりになっています。 学校としての役割を終えたあとも、校舎や体育館、大楠のある風景は残りました。次にこの場所を使う私たちにとって、その背景は、単なる建物の来歴ではありません。ここに通った人や地域の人にとって、どのような場所だったのか。それを忘れずに、今のものづくりを重ねていきたいと考えています。 学校だった頃の姿をもっと知りたい方には、写真と年表をまとめた「学校の物語」もご用意しています。現在のお菓子づくりと見比べると、この場所が受け継いできた時間が、より身近に感じられるはずです。

04|学び舎が、働く場所へ

閉校した校舎を株式会社本気モードが取得し、2023年夏、大浜スイーツアカデミーが始まりました。かつて子どもたちが集まった場所に、今はお菓子づくりに向き合う人が集まります。 大浜スイーツアカデミーには、旧大浜小学校の卒業生も働いています。通い慣れた学校が、自分たちの手でお菓子を生み出す場所になったこと。建物の使われ方が変わっても、人と場所のつながりが続いていること。それは、この工房を語るうえで欠かせない背景です。 【残る風景と、新しく始まる仕事】 学校を受け継ぐというと、昔の姿をそのまま保存することを思い浮かべるかもしれません。私たちが重ねているのは、そこで人が働き続けるための役割です。校舎や大楠のある風景と、お菓子の製造拠点としての日常。その両方が、現在の大浜スイーツアカデミーを形づくっています。 ものづくりの写真には、ケーキづくり、割れチョコ、ショコラの手仕事など、それぞれの場面があります。同じお菓子づくりでも、素材を合わせる手、状態を確かめる目、仕上げに向き合う手つきは一つではありません。そうした人の仕事がつながって、お客様にお届けする一品になります。 お菓子を食べるときに、この校舎や、ここで働く人のことを少し思い浮かべていただけたら。商品名だけでは伝わらない背景も含めて、私たちのお店を知っていただきたいと思っています。

05|考える、つくる、届ける

お客様が袋や箱を開けるまでには、いくつもの仕事があります。私たちはそのつながりを、「考える」「つくる」「包む」「届ける」という四つの言葉で捉えています。 【考える】 どんな味を組み合わせるか。どのような食感なら、その素材が引き立つか。ひとりで楽しむ時間にも、誰かと分け合う場面にも、どんなお菓子ならうれしいか。素材を選ぶ前から、食べていただく時間を思い描きます。 【つくる】 チョコレートには温度や口どけへの向き合い方があり、ケーキには生地とクリームの重なりへの向き合い方があります。一つの方法をすべてに当てはめず、お菓子ごとに持ち味を生かすことを考えます。 【包む】 できあがったお菓子は、お届けする商品になります。包む仕事も、食べる方の手元へつなぐ工程の一つです。なお、箱入り・袋入りなどの形態は商品によって異なります。選ぶ際には、内容量と合わせてお届け形態にも目を向けていただけたらと思います。 【届ける】 楽天市場を通じて、遠く離れたお客様にもこの場所のお菓子を知っていただけます。ページで味や内容を確かめ、届く日を待ち、ひと口を楽しむ。その時間まで含めて、選んでよかったと思っていただくことを目指しています。 どれか一つの仕事だけで、お菓子はお客様に届きません。つくる人のこだわりを、食べる人の分かりやすさや楽しみにつなぐこと。味わいの紹介も、商品の情報も、そのために一つずつ整えていきます。

06|割れチョコの、おいしい理由

割れチョコで大切にしているのは、口に入れたときのなめらかさ、ほどける香り、そして食べ終えたあとの余韻です。そのために、まずベースとなるチョコレートから選んでいます。 【口どけを支える、原料の選択】 割れチョコのベースには、クーベルチュールチョコレートを使用しています。カカオバターをほかの植物油脂で置き換えないチョコレートを選び、素材の口どけを生かすことを大切にしています。 カカオバターはカカオ豆に含まれる油脂で、チョコレートの質感や口どけを支えます。ただ、その量だけで味が決まるわけではありません。配合や粒子の細かさ、結晶の状態までが、食べたときの印象につながります。良い原料を選び、その持ち味を引き出して初めて、目指すひとかけに近づきます。 【温度と、目の前の状態を見る】 溶かしたチョコレートを、ただ冷やして固めればよいわけではありません。カカオバターの結晶を整える温度調整、テンパリングは、艶や歯切れ、口どけを支える工程です。種類や配合に応じた温度に向き合い、流れ方や粘り、固まり方も見ながら仕上げます。 【形の違いも、楽しみの一つに】 手で広げて仕上げる割れチョコには、厚みや形の違いがあります。薄いところはほどけ方を、厚いところはじっくり味わう食べ応えを。ナッツやフルーツを合わせたものでは、チョコレートと具材の食感や香りの重なりも楽しめます。 甘さや濃さだけでなく、どんなあとくちが残るか。そんな視点で選んでみると、次に食べたい一袋が見つかるかもしれません。原材料や具材の内容は味ごとに異なるため、気になった商品の表示もご覧ください。

07|生地とクリームの重なり

ケーキのおいしさは、生地とクリーム、合わせる素材の一体感にもあります。口に運んだときに、何が先にほどけ、どんなコクや香りが続くか。大浜スイーツアカデミーでは、その重なりを考えながらつくっています。 【スポンジは、きめとしっとり感まで】 スポンジづくりの柱は、全卵を温めながら泡立てる共立てのジェノワーズ。卵に抱き込ませた空気を生かして、生地の土台をつくります。求めるのは、ただ大きく膨らむことではありません。きめが細かく、しっとりとして、クリームと一緒にほどける口当たりです。粉の合わせ方や焼き上がりにも、その目で向き合います。 【クリームは、コクと軽さを組み立てる】 乳脂肪分35%のクリームの軽やかさと、47%のクリームのコク。乳脂肪分の違うクリームを商品に合わせてブレンドし、生地や素材と調和する口当たりを目指します。フルーツの酸味を生かすのか、チョコレートの濃厚さに重ねるのか。合わせる相手まで考えることが大切です。35%・47%は、ブレンド前のクリームの乳脂肪分を示しています。 【粉と卵にも、選ぶ理由がある】 製菓用薄力粉として選んでいるのが「宝笠ゴールド」。きめ細かく、しっとりソフトで、口どけのよい仕上がりを目指す粉の特性を、混ぜ方や焼き方と合わせて生かします。また、卵は三豊市の地元業者から仕入れています。卵が担うふくらみやなめらかさを生地につなぐため、仕込みに使うときの温度や状態も見ます。 ここで紹介したのは、代表的な原料選びと製法です。ジェノワーズはスポンジの製法であり、タルトやチーズケーキなどを含め、すべての商品を同じ材料・配合・方法でつくるわけではありません。それぞれのお菓子に合う仕上がりを考えることが、私たちのものづくりです。

08|3CLAP!の一口の設計

3CLAP! CHOCOLATEは、チョコレートと中のガナッシュを、一口の中で一緒に味わっていただくことを考えたチョコレートです。大きさだけでは伝えきれない、このひと粒の理由をご紹介します。 【一口で、味の重なりを受け取るために】 外側のチョコレートだけが強く残るのではなく、中のガナッシュの風味もきちんと引き立つこと。口に入れたときに、それぞれがほどけ合い、一つのおいしさとして感じられること。そのバランスを目指して、一口で食べやすい、ちょうどいいサイズに仕上げています。 ほかのチョコレートと比べて、小ぶりに感じられるかもしれません。これは、ひと粒を何口にも分けて食べる大きさよりも、一口の中でチョコレートとガナッシュを味わいやすい大きさを考えたものです。食べやすさと、中の味わいの伝わり方。その両方を大切にしています。 【好きな風味から、次のひと粒へ】 一つの味をゆっくり楽しむのも、違う味を食べ比べるのも、3CLAP!の楽しみ方です。選ぶときは、味の名前に加えて、甘さ、香り、コク、果実の酸味など、商品ページの味紹介も見比べてみてください。自分の好みを言葉にして選ぶと、新しい味との出会いも楽しくなります。 5粒入りの単品は、箱に入れてお届けします。お気に入りの味を選びたいときは単品から、いくつかの味を楽しみたいときは選べるセットから。詰め合わせには内容をお選びいただけないものもあるため、各ページの味・個数・組み合わせをご確認のうえ、お好みに合う形をお選びください。

09|おいしさが、町へつながる

お菓子を選ぶとき、その先にある町のことまで考える機会は、多くないかもしれません。けれど、大浜で働く人にとって、一つひとつのご注文は、この場所で仕事を続けていくことにつながっています。 【場所、人、お菓子のつながり】 旧校舎にものづくりの役割が生まれ、人が集まる。お菓子をつくり、全国へ届ける。商品をきっかけに、大浜という町を知ってくださる方が増える。私たちは、こうした小さなつながりを大切にしています。 地域との関わりは、校舎の再生だけではありません。地元業者から卵を仕入れることも、卒業生がこの場所で働くことも、その一つです。大浜のお菓子づくりは、人や場所から切り離されたものではなく、日々の仕事の中で地域と結びついています。 【続ける力になるのは、また食べたいの一言】 背景に共感していただけることは、私たちにとってうれしいことです。そして、その先で「おいしかったから、また選びたい」と思っていただけることを目指しています。毎日の楽しみとして選ばれるお菓子であることが、つくる仕事を続け、新しいおいしさに取り組む力になります。 大浜は、瀬戸内の海と山に囲まれた町です。お届けしたお菓子から、この場所の風景や学校の物語に興味を持っていただけたら。離れた場所にいても、一袋、一箱を通じてつながれることが、オンラインでお菓子を届ける喜びです。皆さまの暮らしのおいしい時間と、大浜でものづくりをする時間を、これからも重ねていきたいと思っています。

10|あなたの好きから、ひとつ

ここまで、大浜という場所と、学校の記憶、いまのお菓子づくりをご紹介してきました。次は、皆さまが楽しむひと口です。大切にしたいのは、評判や名前だけでなく、ご自分の好きな味から選んでいただくこと。気分や食べる場面に合わせて、入口を見つけてみてください。 【チョコレートの口どけを楽しみたい】 割れチョコからどうぞ。チョコレートの味わいに加えて、具材の香りや食感も選ぶ手がかりになります。ひとかけごとの厚みの違いまで、ゆっくり味わってみてください。 【小さなひと粒で、味の違いを楽しみたい】 チョコレートとガナッシュが重なる3CLAP!へ。好きな味を決めて選ぶ単品も、いくつかの味を楽しむセットもあります。ひと粒ごとに、次の味を選ぶ楽しみが生まれます。 【お茶をいれて、ほっとひと息つきたい】 和三盆クッキーなどの焼き菓子やクッキーを。飲み物を用意して、お菓子を選ぶ短い時間も、自分のための休憩になります。 【家族や大切な人と、切り分けて楽しみたい】 タルトやケーキから探してみてください。好きな素材や味、食べる人数を思い浮かべながら選ぶ時間も、お菓子の楽しみの一つです。 販売中の味・内容量・価格・在庫・お届け予定は、各商品ページでご確認いただけます。包装や保存方法も商品によって異なりますので、贈りものや食べる予定に合わせてお選びください。 帰ったら、あのお菓子がある。次は、あの味を食べてみたい。そんな小さな楽しみを、大浜から皆さまの暮らしへ。学校から始まったこの物語の続きを、ひと口のおいしさとしてお届けしていきます。

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更新日:10/29(10/22〜10/28集計)

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