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猫のライフステージと栄養

公開日:2025/06/12 更新日:2025/06/17

◆猫のライフステージと栄養◆

【ライフステージ栄養】とは、年齢及び生理状態に必要な栄養を過不足なく供給する栄養管理の事です(^^)/ 栄養管理の最終目標は、動物の健康と長生きであるため、これは予防獣医学にも共通することです!!! 市販のキャットフードには、最低栄養要求を満たすことだけにとらわれ、栄養素を過剰に含むものがあります。また、自家製食は市販のフードに比べ、栄養の過剰および不足のリスクがより高いです。 栄養不足も・摂りすぎも猫ちゃんの健康の為には注意が必要です

◆イエネコの起源◆

イエネコは、リビアヤマネコを飼いならしたのが起源といわれています。 家畜化に伴いイヌは雑食傾向になりましたが、猫は肉食のままです。
  • 猫は『単独』で狩りをする動物です。 野生のネコは小さなげっ歯類、ウサギ、鳥、爬虫類、昆虫などを食します。 ハツカネズミだと1日に10匹程度を捕食しなければなりません。

    ◆炭水化物利用能力◆

    猫の唾液中にはアミラーゼが含まれていなく、膵アミラーゼも犬の約5%しか活動していません。 ※アミラーゼとは、主に膵臓と唾液腺で作られる消化酵素の一種で、でんぷん(炭水化物)を分解する働きがあります。 ただ、全く炭水化物を利用できないわけではなく、健康なネコでは、炭水化物含有量が35%程度のドライフードを利用できます。 炭水化物は繁殖期の雌猫の乳汁産生には必要であると考えられています。

    ◆たんぱく質代謝◆

    たんぱく質の必要量はイヌより多く必要とします。 ネコに特に必要なアミノ酸は、『アルギニン』『メチオニン』『シスチン』『タウリン』です。 雌猫のタウリン欠乏症は、繁殖および胎児の発育障害を生じます。 ほとんどの動物由来の肉には高濃度のタウリンが含まれますが、植物性のタンパク質には含まれません。 ネコはイヌと異なり、タウリンを他のアミノ酸から合成する能力が低いので、直接タウリンを摂取する必要があるのです!

    ◆脂肪代謝◆

    脂肪の利用性は高いです! ただし、ネコはω6脂肪酸のリノール酸からアラキドン酸を合成できないため、アラキドン酸も直接摂取しないといけない。(必須脂肪酸) アラキドン酸も動物組織には豊富に含まれていますが、植物性油脂には含まれていません。

    ◆ビタミン代謝◆

    ネコはナイアシンをアミノ酸のトリプトファンから変換できません。 必要量はイヌの4倍ですが、肉の中に多く存在するため、実際には欠乏する恐れはほとんどありません。 また、ネコはβ-カロテンをビタミンAに変換できません。 β-カロテンは一般に植物性原料に、ビタミンAは動物性原料に含まれている為、完全な肉食動物として進化したネコにはこのような能力は必要なかったのでしょう。 ビタミンDは、動物の肝臓や動物脂肪中に豊富に含まれています。 生の魚介類には、ビタミンB1を破壊する酵素(チアミナーゼ)が吹く前れることがあるため、生魚の多量給餌は避けた方がいいでしょう。
    これらの栄養素を見てみると、ネコが雑食になっては体調を崩す原因になることが分かります!

    ◆水◆

    リビアヤマネコの子孫といわれるイエネコは、乾燥地域に適応したため、摂取した水を温存する能力が高いです。 特に尿を高度に濃縮することにより、水分保持をします。 しかし、この高い尿濃縮能は口渇に対する感受性を弱め、その結果、尿を高度飽和状態にし、尿結晶、尿石匠、FLUTD(猫下部尿路疾患)への危険性を高めている可能性があります。 また、加齢によりのどの渇き感が更に鈍感になり、イン水量が低下します。
    ★水分不足解決案★ 1.いつでも水を飲めるように給水場所を複数作る 2.ウェットフードも使い食事中の水分量を増やす 3.ドライフードに薄目のスープを入れることで食事中の水分量を増やす 4.冷たいと飲まない子は人肌程度に温めた水を用意する 5.水自体に味をつける
    更新日:10/16(10/09〜10/15集計)