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腎臓に優しい食事特集

公開日:2024/08/19 更新日:2026/06/05

腎臓に優しい人気商品

たんぱく質は悪??獣医師が解説より抜粋

01.お肉とP(リン)

P(リン)というミネラルがあります。Pは体の骨のおよそ80%を占めており、また筋肉や臓器の細胞膜の構成成分でもあります。これより、腎臓の負荷を軽減する目的でPの含有量を抑えたフードを作ろうとすれば、結果的に肉類=タンパク質を制限することになります。 しかし、タンパク質は体をつくっている元であるため、あまり減らすわけにもいきません。ここで問題です。慢性腎臓病のペットにとって悪者はタンパク質でしょうか、それともPなのでしょうか?

02.タンパク質 vs P(リン)

海外の研究報告で次のような実験をしたものがあります(Fincoら1992年)。 ●供試犬 腎臓機能が低下したイヌ48頭 ●タンパク質とPの量を調整した4種類のフードを2年間給与 フードA:タンパク質(32%)、P(0.4%) フードB:タンパク質(32%)、P(1.4%) フードC:タンパク質(16%)、P(0.4%) フードD:タンパク質(16%)、P(1.4%) ●結果 イヌの生存率はフードAおよびCにおいて有意に高かった また同様に低Pフードを与えることにより、慢性腎臓病のイヌ(Jacob 2002年)やネコ(Elliott 2000年)の生存期間が延長したという報告もあります。 このように慢性腎臓病のペットにおいて制限すべきフード成分は、肉類(タンパク質)というよりはP(リン)ということになります。

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腎臓病の食事

01.タンパク質の摂り方

腎臓病でもタンパク質は必須栄養素のため、適度にとる必要があります。「消化に良い高品質なタンパク質を適量」さらに同時にエネルギー源として脂質や糖質(炭水化物)を摂ることが大切です。タンパク質以外のエネルギー源を同時に取る事で、タンパク質がエネルギーとして使われることを低く抑えることが出来ます。 犬は脂肪をエネルギーとして使うことが得意で、嗜好性も高く、食事量が落ちている時でも効率的にエネルギーが摂れる脂肪は、腎臓病においても重要な栄養素です。 高品質なたんぱく源と言えば、「肉」が代表的でしょうが、どうしてもお肉にはリンが多く入っています。お肉の中でも脂肪部分にはリンの含有量が少ない上、脂肪は犬猫にとって大事なエネルギー源なので、積極的に摂り入れた方がいいでしょう。

02.タンパク質はアミノ酸の集合体

腎臓病の食事で一般的に病院などで言われる適した食事は「低タンパクで高カロリーの食事」です。高タンパク食は腎臓の血流(糸球体ろ過)を増やし、食事に含まれるタンパク質量を減らせば腎臓の働きも減り、それが腎臓を傷めないことになる、と考えられているからです。 しかし、低タンパクの食事を与えることによって腎臓病発病を防ぐことは出来ず、また高タンパク食が腎臓を過労させることはないと昨今の研究で分かって来ました。腎臓病疾患者にとっては、高品質の消化の高いタンパク質を適量食べる事が望ましいです。 そこで高品質のタンパクの食材で、腎臓に負担をかけない低リンの食材を選ぶのがお勧めです。 肉類は脂肪分が高い方がリンの含有量が少ない ので「バラ肉」や「ミンチ」を使う方が腎臓食には向いています。 腎臓を患ってくると食欲も減退する子も多いです。いろいろな素材で食事を少しでも楽しんでもらえたら嬉しく思います。

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