新品のときが「100%」ではなく、使い込むほどに美しくなっていく本革のエイジング。そこには、革の構造と化学変化による理由があります。
① オイルとロウが溶け出す(ホワイトワックス加工の秘密)
今回のシリーズに施されている「ホワイトワックス加工」は、表情豊かなオイルレザーの表面にロウを塗りこんだもの。
新品時は白くマットに見えるこのロウ(ワックス)は、「手の温度(熱)」や「摩擦」によって少しずつ溶け、革の繊維の奥へと浸透していきます。
② 隠れていた下地が顔を出し、艶が増す
表面の白いワックスが摩擦によって徐々に馴染み、消えていくことで、下から本来の濃く鮮やかな革色や美しい艶(ツヤ)が姿を現します。
③ 光と空気による「酸化」
革をなめす工程で使われる植物タンニンなどが、日々の光(紫外線)や空気中の酸素に触れることで、少しずつ酸化が進みます。
これが、淡いクリーム色からより深い色へと色合いが変化していく大きな要因です。